三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

黒と茶の幻想 <恩田 陸>

2006-01-30 23:58:34 | 
 素晴らしき、めくるめく恩田陸ワールド。
 サイコーです。
 一人旅に持っていって、旅先で読みたい本でした。

 恩田さんお得意の、限定された人と空間と時間で展開されるストーリー。
 濃密で甘やかで優雅で少し哀しい。
 はっきりとそこに感じられる空気感。
 やっぱり好きだなぁ、恩田さんの作品が。


 ふとしたきっかけで実現した、学生時代の仲間4人でのY島への旅。
 テーマは過去における『美しき謎』。
 ささいな疑問もあれば、それぞれにとって重大な『謎』も。
 それらについて、日常を離れた旅先でJ杉を目指して歩きながら、話し続ける。
 なんて素敵なんでしょ!
 こんな旅を、アタシもしてみたい~。
 でもマキオちゃんみたいに屈折して寛いでる人でなしも、彰彦みたいに見目麗しく毒舌満開な切れ者もいないんで。
 ちぇ

 印象としては、夜のピクニックに似てるかな。
 独断だけど。
 あ、夜のピクニックの方が後なのか。
 一番共感できたのは、利枝子だったな。

 ところで、この憂理ってやっぱりあの憂理なのかしら?
 もう一度『麦の海~』を読まなくては。うひひ 
 

絶望的に負け犬的

2006-01-30 23:36:14 | 日記
 私が今の会社に来る前に辞めたっていう女の人が、会社に自分の赤ちゃん連れて遊びに来た。
 そういうトコはオープンっつうかテキトーな会社なので、特に誰かを呼び出してもらって別室で会ったり、という形ではない。
 仕事してるトコにガンガン入ってくるわけだ。
 ま、別にそれはどっちでもイイ。
 というか、ズカズカ入っていくしかないわけだし。
 
 子供は5ヶ月くらいで、人見知りもしないし愛嬌もあるし、可愛いコだった。
 皆も大はしゃぎ。
 何せオンナが多いフロアだからね。
 妊娠中のコもいるし、結婚前のコもいるしで、職場は急遽産婦人科状態に。
 コレがあたしを打ちのめした。

 その女の人も、妊娠中の女の人も、結婚前のコも、赤ちゃんも、特に誰のことも羨ましいとか妬ましいとかそういう風には感じなかった。
 ただ打ちのめされた。
 いたたまれなかった。
 苦しかった。
 
 いわゆる「負け犬」っていうのは、はっきりとした定義があるのかしら。
 30過ぎて結婚してなくて、子供もいないって事?
 それは望んでいるのにそうできない人も?
 アタシは子供も結婚も、それほど望んだことはない。今も。
 絶対ほしくない、って事ではない。
 どっちでもイイと思ってたし、思ってる。
 でも最近、その自分の思考がいびつな物なのじゃないか、という気がしてる。
 特に仕事にかけてるとかいう訳でもないのに、結婚も、ましてや子供もほしいと思わないなんて、どこか欠落しているのかしら、と。
 そんな思いでぎゅうぎゅうに押しつぶされそうだった。
 上手く、誰にも何も気づかれずに居られたかしら。
 自信ないなぁ。

 いずれにせよ、『負け犬』とはよく言ったものだ。
 どんなに地道にスキルを積んでいても、ちゃんと一人で生活していても、『出産』という1点だけで、いとも簡単に敗北感(というのとも微妙に違う気がするけど)に打ちのめされるのだから。

 なーんてな。
 今また落ちてる時だから、こんな風に感じるだけなんでしょうな。
 そうでないと、救われない。
 このまま一生結婚も出産もできなくても、それは自分で選び取ったんだと胸をはれるようになりたい。
 逆もまた然り。

喰いタン(第3話)

2006-01-30 11:39:33 | テレビ
 何て愉快なドラマだ。
 今回は殺人事件ですらないのね。ぷぷ
 でもまぁ、今のトコ一番『食いしん坊探偵』ぽい解決法ではあったね。
 
 森田君は今日も可愛く。
 ヒガシは今日も決まってました。