硝子戸の中でのひとりごと

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タイトルは漱石より拝借☆

二条通・押小路通を歩く

2018-11-17 23:50:05 | 京都
ちょっと間が空きましたが、先月。
恩師が講師を務めておられる「都の大路・小路を歩く」という
カルチャー講座に参加してきました。

歩いたのは京都の二条通と押小路通。
二条通は、平安京では朱雀大路に次ぐメインストリートだったそうです。

まずは、白河院跡。
もと藤原良房の別荘で、北家藤原氏によって代々受け継がれてきたが、
白河天皇に献上され、法勝寺が建立されたのだそう。
「白河院」という料理旅館のあるところです。
お庭だけちょっと拝見しました。


そこから、今はもうない六勝寺(「勝」の文字が入る6つの寺)の
話を聞きつつ西へ歩きます。

岡崎公園エリアを通り過ぎてすぐに立ち寄ったのが、妙伝寺。
「西の身延」「関西身延山」とも呼ばれる日蓮宗の本山だそうです。
ここは、初代片岡仁左衛門のお墓があったり、
八月十八日の政変で失脚した七卿のうちの2人である
澤宣嘉・四条隆謌のお墓があったりと、
また改めて行きたいネタも満載でした。


足を進め、台風被害の話なぞをしつつ、鴨川周辺へ。
第二無鄰菴のがんこさんも、被害があったみたいですね。
ここでのポイントは、島津製作所創業記念資料館です。
中へ入るのは初めて。X線装置の「ダイアナ号」をはじめ、
興味深い展示品がたくさんありました。
説明のお姉さんの名調子がなかなか良かった(笑)


さらに西へ。
お昼を食べ、二条柳町遊郭跡を経て、二条薬種街へ。
80軒ほどの薬種問屋が集まる、江戸本町や大阪道修町と並ぶ
同業種街だったそうです。なるほど。
おもしろかったのが、「薬祖神祠(やくそじんし)」。
祀られているのが、中国の医薬の神様「神農」、小彦名命、
大巳貴命、まではわかるんだけど、西洋医学の祖といわれる
ギリシャの哲学者「ヒポクラテス」を祀っているあたりが(笑)。
こんなところ、全く!知らなかったなあ~。


道すがら、外側からですが、三井越後屋京本店(ほんだな)記念庭園も見ました。
一角だけですが、三井京都創業の地として保存されているそうです。
門扉には三井のシンボル「丸に井桁三」。
中には祠が祀られているようです。


そして二条城の横を西へ歩き、西町奉行所跡(駒札)をチェック。
こんなところにあったのか!と驚くなかれ(と自分に言っている)、
すぐ近くに此付近東町奉行所跡(駒札)もありました。
西と東、と言われるともっと離れてそうなイメージがあるから
ちょっと驚きました。おもしろいなあ。
そしてその間に、大学寮跡の碑や説明もあったりします。
……一気に時代が古くなりましたね。源氏物語の世界だ。
  

続いて神泉苑へ。ここも、初めて入りました。
もともとは、平安京造営の時に設けられた宮中附属の禁苑です。
だから桓武天皇も行幸しているという。
方丈池には善女龍王が祀られていて、年の恵方を祀る歳徳神があります。
この歳徳神を祀る恵方社が台風で倒れてしまったらしく……
そんな説明も書かれていました。意外とあるんですよね、台風の傷跡。
  

そこから押小路通を東へ戻り、漫画ミュージアムでお茶した後、
大江能楽堂を外から見学。
さらに白山神社にお参りをしました。


終点は、高瀬川の一之船入。
久しぶりの恩師の解説と、知っているようで知らない京都の道、
とってもおもしろかったです。






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