硝子戸の中でのひとりごと

日常の中のいろいろを
nyamisenjyuで
お送りします……

タイトルは漱石より拝借☆

修二会後間もない東大寺へ

2022-03-27 16:09:49 | 奈良
春分の日の3月21日。
少し立ち寄る機会があったので、修二会後間もない東大寺とその周辺へ。

東大寺の前にまず、猿沢池。
ここから眺める興福寺五重塔はとても良いですよね。
この五重塔、明治34年以来約120年ぶりとなる大規模修理が予定されています。
ご覧になりたい方は是非お早めに! 
 

さて、東大寺です。写真は鏡池の手前より。

二月堂方面へ向かいます。
まずは奈良太郎さんにご挨拶。

閼伽井屋です。
いわゆる「お水取り」の儀式のメインスポット。
若狭の遠敷明神から送られた水が湧く若狭井があるんですね。
屋根にはちゃんと鵜の姿が。
 

そして良弁杉と二月堂。
この景色、大好きです。

修二会の直後なので、お松明の杉葉の燃えさしが置かれています。
注意書きには苦笑い。
いろんな人がいるからなあ。お寺も大変です。
私も一つだけ、いただいてきました。
 

二月堂へ上がる階段からの景色。
実にどこから見ても絵になるのが二月堂です。
要は好きなんですけどね(笑)

四月堂の、開山堂に面したところに「良弁椿(糊こぼし)」が置かれていました。
見たい人が多いから、置いてくださっているんでしょうね。

開山堂は、基本的には非公開。
「良弁椿、あれかな?」と頑張って覗きます(笑)

お天気が良かったので、大仏殿の裏の講堂跡のほうへ。
講堂の礎石の向こうから大仏殿の後姿をパチリ。
この場所も、実は結構好きな場所だったりします。

そしてぐるりと歩いて転害門へ。
天平時代の遺構なんですよね、これって。
修理はされているとはいえ、奈良時代の建物が残っているってすごいことだと思うんです。
知らな人が多くて残念。


その後も周辺をちょっとうろうろしていましたが、玄関にあの杉葉の燃えさしを掲げているお家が多かったですね。
そんなのを見るにつけ、やはり「修二会のタイミングで来たいなあ」と思ってしまった私です。



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伏見稲荷の初午祭(旧暦)

2022-03-23 22:29:40 | 京都
3月6日の日曜日。
お誘いをいただいて、伏見稲荷大社の初午祭(旧暦)に行ってきました。
……後で調べてわかったんですけどね。
予備知識ゼロで行ってしまった。すみません。

なお、2022年の初午は、現代の暦では2月10日で、大祭もその日に行われているそうです。

そんなこんなで伏見稲荷。
鳥居の中をてくてく歩きます。

御膳谷奉拝所。
ここで神事が行われました。

祈祷殿。
参列者全員、玉串の奉納をさせていただきます。
私もさせていただきました。
 

可愛くて撮らずにはいられなかった、苔いっぱいのお狐様。
罰当たりな奴でごめんなさい。
でも可愛い。

「しるしの杉」。
平安時代、熊野詣から京へ帰る道すがら伏見稲荷大社に立ち寄って、無事に帰ったしるしとして杉の小枝をいただいたという習慣に由来するそうです。
これ、今回初めて知りました。 


昼食をはさみ、歩いて清瀧 へ。
行をされる場所のようですね。

その後、周辺をぐるりと歩いて伏見稲荷の正面へ戻りました。
玉山稲荷と神馬。
……ニンジンお供えしてありました。
えっと、大神神社に卵持ってお参りするみたいな???
 

右から両宮社、五社相殿、荷田社、長者社。

とってもきれいな本殿。
この日一番の青空です。
雪降ったり晴れたり、忙しい日でした……。

そして楼門。
伏見稲荷と言えば、千本鳥居とこの楼門な気がします。

お誘いに乗っかってなんとなく行ってしまったのですが、とても興味深くおもしろかったです。
そういえば「初午」ってあんまり意識したことなかったからなあ。

まだまだ、経験したことのないことや知らないことがいっぱいあるので、あちこち行ってみたいですね。


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熊本2021の記録その3

2022-03-15 22:57:16 | 九州
同行者たちと別れて、漱石関連のスポットを少し。
本当は草枕コースを回りたいところですが、タイミングや時間の問題もあったので、近場のみです。

まずは上熊本駅へ。
駅には「わが輩ポスト」という俳句ポストがあります。
漱石、熊本でだいぶ俳句読んだからなあ。

そして漱石の銅像。
熊本の第五高等学校へ赴任してきたころのイメージですから、若いですよね。
そしてその側にも句碑があります。
「颯と打つ夜網の音や春の川」
 

五高、すなわち熊本大学へ行こう!
とは決めていたのですが、そこそこ距離もあるのでタクシーを利用することに。

気さくなタクシーの運転手さんと話しつつ、窓の外を見ていると、京陵中学校前に夏目漱石の句碑を発見。
「すみれ程小さき人に生れたし」  
子規に送った句の一つですね。

熊本大学へ到着。
この表門、いいですよね。

実は、残念ながら五高記念館はまだ修理中でした。
ここにも震災の爪痕が。
まあ、何度も来いってことね。
……と、このブログを書いている2022年3月には、めでたく復旧を遂げている模様です。
つまり次の機会には見られるということだ。
物事はプラスに考えなくてはね。よかったよかった。

そして、この時の一番の目的はこちらでした。
漱石先生の像です。
頭をなでていただくと賢くなるらしいので(爆笑。今更?)撫でていただきました。
一応、慣れない自撮りも撮ってみましたけどね。
ま、慣れないことはするもんじゃないです(笑)

記念碑には、明治30年10月10日の開校記念日に教員総代として読んだ祝辞の一節である「夫レ教育ハ建国ノ基礎ニシテ、師弟ノ和熟ハ育英ノ大本タリ」が刻まれています。
 怖いけどいい先生だったらしいですよね、熊本時代の漱石。

お約束の、句碑もありました。
「秋はふみ吾に天下の志」

そして、漱石とは何かと縁が深いラフカディオ・ハーン。

第三代校長だった嘉納治五郎先生の碑もありました。
揮毫した書の転刻で、原本は五高記念館にあるそうです。
「順道制勝行不害人」(道にしたがえば勝を制し行いて人を害なわず)。
……なお、『いだてん』を思い出していたミーハーな私です。

学内をぐるっと見て回った後は、わが輩通りのほうへ。
三毛子さんの像が可愛かったです。
 

本来なら一番見たい夏目漱石内坪井旧居は、震災の際の大きな被害でこの状態。
今年、2022年度に復旧予定とのことですが、無事に進んでいるかなあ。
絶対行きますので、がんばって復旧してください。

さて、熊本城エリアへ戻ります。

途中、林桜園の私塾・原道館(げんどうかん)跡の碑がありました。
地元熊本なら肥後勤王党の宮部鼎蔵や河上彦斎、神風連の乱の太田黒伴雄や加屋霽堅がここで学んでいるんですって。
さらにさらに、長州の吉田松陰や大村益次郎、久留米の真木和泉も。
いやいや、もっとクローズアップしましょうよ、ここ。

こちらは熊本城の須戸口門。

さて、街歩きはここまで。
お宿に預けていた荷物をピックアップして、熊本空港へ向かいます。

何度もお世話になった路面電車にも「ありがとう」。
便利ですよねえ。いいなあ。

そして空港へ。
飛行機に乗る前に、空港バスをパチリ。
バスにもくまモン先生。やっぱりこうでなくてはね(笑)

ライブメインの1泊2日。
本当は2泊するつもりが、時勢により短縮しての熊本でしたが、やっぱり行けてよかったなあ。
正直なとこ、もっとあちこち見たかったとかいっぱいあるのですが、それはそれ。
「また行きたい」と思えるのも幸せなことですし。

そう、また必ず行きますよ。
見たいところ、行きたいところ、いっぱいあるんですよね、熊本県。
焦らず慌てず、でもできるだけ早く、復興が叶いますように。


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熊本2021の記録その2

2022-03-14 22:12:34 | 九州
明けて翌日。
熊本城天守閣を囲むように設置された見学用の徒歩ルートをぐるりと回って加藤神社へ向かいます。

天守閣と宇土櫓が並んで見える位置から。
お天気は良好です。


加藤神社の鳥居の手前は宇土櫓がきれいに見えます。
ということで再びパチリ。


加藤神社。
大きな鳥居が印象的。
祭神はもちろん、加藤清正公。 


こちらは加藤神社の境内から見る天守閣です。
実はここがベストポジションなのかも。
まあ、考えたら納得ですけどね。

震災からの復興を目指すくまモン達磨がいました。
がまだせ!熊本。
うん、がんばってほしい。
熊本大好きです。ホントに応援してますから。

お参りを済ませて、再び見学ルートを歩きます。
見えてくるのは戌亥櫓です。

近づくいて「ああ!」と気付きました。
ニュースで見てショックを受けたあの櫓がこれなんだなあ。
よくぞこの状態で残った、そして今もまだこの状態なんですよね。
実際に近くで見たら、なんかいろいろ凄くて言葉にならない感じです。
同行者たちと「うわあ……」と言いながら写真に収めていました。

引き返し、見事な石垣やお堀を見ながら大通りのほうへ。
熊本城、本当に石垣がすごい。
見れば見るほど魅力的です。
だからこそ、早くすべて元通りになってほしいと思います。

さて、ここからはお城を離れます。
同行者が見つけてきた“おもしろみくじ”目当てで、山崎菅原神社へ。
もちろん、まずはお参りです。
菅原神社、つまり天神さんですね。

おみくじは、「イチハラヒロコ恋みくじ」というもの。
写真は一例として、社務所の壁に貼られています。
同行者一同、なかなか「らしい」ものを引き当てて大笑いでした。


そしてこちらはサクラマチクマモトのくまモンビレッジ。
かわいいグッズとかもいっぱい置いてましたが、この後ろ姿にとっても惹かれてしまいました。
やっぱりくまモンってスターだわ。

で。
またまた飲食ネタです。
こちらは城彩苑で食べたデコポンソフトクリーム。
思ったより甘くて驚きました。
よく考えたら、デコポンって糖度の高さが特徴ですもんね。
甘くて正解。そりゃそうだ。
 

そして、「食べなきゃ」と言って入った熊本ラーメン。
「黒亭(こくてい)」。有名店ですよね。
タッチの差で込み合う前に入れてラッキーでした。
私は味玉入り。生卵がデフォルトなのかな。
コクがあっておいしく、食べやすいラーメンでした。


と、ここまでで、同行者たちとは行程が別になるのでお別れです。
1人になっての第3弾に続きます。



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熊本2021の記録その1

2022-03-13 18:47:19 | 九州
6月中なので半年以上前ですが……
記録しておきたいので、今更ながらアップすることに。
某ライブに絡めて歩き回った熊本です。

熊本城周辺へ行くのはこれが2度目。
1度目は20年以上前ですよ。我ながらびっくりだ。
カメラはフイルムの時代だし、もちろん震災も起きていません。
行きたい行きたいと思いながら、ようやく機会を得た感じです。

青いツバサのANAでひとっ飛びして熊本へ。
そこからバスで熊本市内へ。
まずはくまモン。スターですからね(笑)

最初は水前寺公園方面へ。
夏目漱石大江旧居です。
残念ながら、時節柄クローズしておりまして、外観のみ拝見。

そして水前寺公園。実に久々です。
今回のほうが印象的だった気がするのはなぜでしょう。

公園内にあった漱石の句碑3つ。
  
湧くからに 流るからに 春の水
鼓うつや 能楽堂の 秋の水
しめ縄や 春の水湧く 水前寺(漱石自筆)
これらの句碑は、熊本地震で倒壊した出水神社の参道大鳥居の御影石を用いて平成29年につくられたそうです。
どうりで見覚えがなかったわけです。

そして熊本城周辺へ。
とりあえずは清正公にご挨拶。
基本ですね(笑)

そしてお城のほうへ。
まだまだ震災の傷跡が残ります。


昼食をはさんで、お城の周りをぐるり。
未申櫓の前を通って二の丸方面へ。

神風連討入口の碑を横目に進みます。
(いったい何を撮っているのかと同行者に驚かれる私……)

二の丸公園にも、神風連加屋霽堅・斉藤求三郎戦死之跡碑が。
いやいや、近代史オタクなものですみません、って感じですね。 

復興した熊本城天守閣と、無事残った宇土櫓が一望できる場所から。


なんとか天守閣は復活したものの、周辺はまだまだ時間がかかりそうです。

しかし本当に、よくぞ宇土櫓が残ってくれたものです。
つくづく思いました。
時期が時期だったのでそばへ行ったり天守閣に入ったりはできませんでした。
でも、宇土櫓も解体修理をするとのことなので、その前にもう一度見られたのはよかったと思います。

 


少しお城を外れて高橋公園へ。
戦前の第六師団長官舎跡地なのだとか。
 
熊本市内坪井出身の横井小楠と、坂本龍馬、勝海舟、松平春嶽、細川護久の5人の群像。
そして、西南戦争・熊本鎮台司令長官、谷干城の像もこちらに。
以前は熊本城内にあったものが移されたそうです。

初日の観光はここまで。

ということで、この日の飲食ネタです。

ひとつめは、気になっていた「珈琲アロー」です。
創業は1964年というなかなかの老舗。

メニューはコーヒーのみですが……
この琥珀色!不思議ですよね。
ものっすごく浅く煎った白っぽい豆を丁寧に入れるコーヒー。
コーヒー愛の強いマスターが守っておられるこだわりの味です。
コーヒー嫌いの三島由紀夫が通ったといいますが、確かに一般のコーヒーではありません。
とってもやさしい香りと味わいです。

店内には見事なカサブランカ。
これもこのお店の定番だそうです。


ふたつめは、やはり食べたかった馬肉料理+郷土料理。
「馬刺しとお肉 グルマン」というお店へ。

 
馬刺し、焼いたもの、様々な郷土料理といろいろいただきましたが、どれも美味しかったです。

というわけで、熊本2021、第一弾でした。
つづく。


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