硝子戸の中でのひとりごと

日常の中のいろいろを
nyamisenjyuで
お送りします……

タイトルは漱石より拝借☆

ニュースのはざまで

2014-02-16 04:58:05 | 日記

金曜日の夜、会社帰りに何気なくネットをさわっていて
触れたショックなニュース。
作家の山本兼一氏の訃報。
衝撃でした。

私にとっては、現在ご存命の方の中で、一、二を争う大好きな作家さん。
ご存命だった方、ではありますが…。

好きでした。文章も、よく知られた歴史の中から独特の視点で
素材を切り出してくる着眼点も。
もっとずっと、彼の作品が読みたかった。
のんびり読み進めていたので、まだ、彼の作品をすべて読みつくしたわけでは
ないんだけれど、もう新しい作品が出てこないと思うと、すっごく悲しい。
まだお若いのになあ…。
次はどんな視点の作品が出てくるんだろう、この時代のこんな人のことも
書いてほしいって、いろいろ思っていたのに。
残念です。

で、驚いたのは、同じく彼の作品が好きだった妹がその訃報を知らなかったこと。
そういえば私がこのニュースを知ったのも、某SNSの個人の書き込みが最初。
そこから検索したのよね。

彼は直木賞作家。
しかも今、作品が映画化されたところ。
57歳の若さで亡くなるなんてけっこう衝撃だと思うのに、それでも、
オリンピック、雪の話題などで埋もれてしまったんだなあ…。

まあね。ご本人も、ご自分の訃報が大きなニュースになってほしいなんて
思ってらっしゃらないかもだけど。
でも、こんなにメディアが発達していても、目に、耳に入らないものなんだなあ。
アンテナ張り巡らしてなきゃ、たとえ関心がある話題でも入ってこないんだ…

北杜夫氏や江藤淳氏が亡くなった時のこともちょっと思い出した。
あの時は、けっこうニュースになったっけ。
そのショックについて話せる相手は少なかったけどさ。

いろいろ、思うことはあるけれど、これくらいにして。

遅ればせながらですが、ご冥福を、お祈りいたします。