硝子戸の中でのひとりごと

日常の中のいろいろを
nyamisenjyuで
お送りします……

タイトルは漱石より拝借☆

彦根な一日

2016-06-27 22:36:39 | ほか関西周辺
この間の土曜日に、食い倒れ&観光で彦根へ行ってきました。
意外と、ちゃんと行ったことないんですよね。

彦根って、思った以上に光成押しなんですね。
大河ドラマの影響もあるとは思うけれど。


駅を出ると、やはりこの人。井伊直政。


ぱらつく雨を気にしながら、まずは早めのランチへ。
たねやさんで、バームクーヘン豚付きのセットを。


ちなみに、素敵なお店だし、雨のせいか意外と空いていたので、
もう一回戻ってきて、グラブハリエのケーキセットも食べたのでした。


せっかく彦根まで行ったので、とにかく彦根城へ。
天守閣、意外とこぢんまりしてますね。
なんだか、かわいらしい感じの天守閣。
彦根井伊家といえば赤揃えの勇壮な感じなのに……って、
んなこと言ってたら怒られるかな?(笑)


この天守の他、天秤櫓、太鼓門櫓、西の丸三重櫓と、
ひと通り中へも入りました。
なかなか広い!

雨の中巡った玄宮園も、いい風情の庭園でした。


ちなみに、途中で直弼大老像を見た同行者が「悪人面」と
評したことにちょっとウケた私でした。
オフィシャルイメージってすごい。

でもって、開国記念館で光成展……というか真田丸展(笑)を見て。
(っていうか、「光成会議」ってその名称……)

うまくタイミングの合ったひこにゃん登場場所へ。
 
ひこにゃん……流石の「ゆるキャラ」っぷりでした。
可愛いだけじゃなく、文字通り、「ゆるい」んですよね。
あ~、なるほどな~。
ゆるキャラ会のパイオニアっぽいわ。

と、彦根城周辺は結構堪能できました。
欲を言えば、井伊直弼の埋木舎も見たかったけど、
そこまでの時間はないから、また次回。

晩ご飯は「うなぎや源内」へ。
ひつまぶし。ぱりっと焼き上げられた鰻が美味でした。満足!


しかし驚いたのは……観光地だと思って余裕かましてたら
彦根の町は夜が早い!
うーん、気持ち、もちょっとお店とか開けておいてほしかったかな。
ま、採算的な問題もあるとは思いますが。
地方都市あるあるですね。

おまけ。
なぜか街なかに作られていた六童子。
うわ~、この顔、奈良で見おぼえあるわ(-_-;)
宝くじ関係なんですって。


というわけで、一日、食べて遊んだ彦根プチ旅行でした。


寄り道の高松城跡(玉藻公園)

2016-06-18 21:43:22 | ほか国内遠出
某要件の寄り道で、讃岐の高松城跡(玉藻公園)を歩いてきました。

JR高松駅から本当にすぐの場所なんですね。
まずそれにびっくり。
ま、おかげで寄り道できたわけですが。

というわけで、西門側から。


早速、本丸跡へ向かいます。

内堀に架かる鞘橋を渡ります。


本丸の天守台へ。


天守台からは、さっき渡った鞘橋が見えます。
内堀では遊覧船を楽しむ人の姿も。美しい風景です。
このお堀には海水を引き入れているんですって。
 

ぐるっと歩いて、東門側の艮櫓(うしとらやぐら)へ。
重文指定されているそうです。なかなかきれい。


さらにぐるっと回って、月見櫓と水門。
こちらも重文指定されているんですね。
櫓とか見ると、お城だなあ~!って感じしますよね。※単純!


公園内でこんなものも発見。


さてこのお城、実はほとんど知識ゼロだったのですが、
豊臣秀吉の四国制圧の後、讃岐領主となった生駒親正によって
築かれたのが始まりなのだとか。
うむ、なるほど。

一部石垣などが工事中だったようですが、
「ちょっと寄り道」のつもりで入った私には、大満足でした。



奈良・橿原の今井町を歩く。その2

2016-06-11 01:35:40 | 奈良
今井町めぐり後半戦。

山尾家住宅を後にして東へ歩くと、順明寺があります。
 
新緑の桜の木がきれいな表門に惹かれてのぞいてみると、
なかなかしっかりした本堂が。
立派なお寺です。

そこから南へ進むと、少し他の住宅と雰囲気の異なる
上田家住宅がある角へ。

東の突き当りに西光寺が見えたりして風情がいいですね。

重厚な古民家がずらりと並ぶ街並みを縫って、
今井町の大本とも言える称念寺へ。
 
称念寺は、本願寺の道場が前身で「今井御坊」とも称されます。

明治10年、西南戦争前夜に行われた明治天皇の畝傍御陵行幸の際に
行在所となった場所でもあります。

17世紀初期頃に建設されたという本堂は、現在大修理中。
完成は、平成32年3月の予定だそう。
修復が終わったら、改めて見たいですね。
協賛で昔の絵葉書を売っていたので、一つ買ってきました。

ちなみに、境内の紫陽花がとてもきれいでした。



そして、そこから豊田家の、紙半豊田記念館を見学。

この記念館は盛りだくさん。
今井の財力がよくわかるところです。

陶磁器に漆器、大量の古文書や古地図。
リアル古文書を手に取って見ることができるとか、なかなかにすごいです。
プレハブみたいな第二展示場(?)には、嫁入り籠などの大物も。

周辺に何軒もある豊田家は分家さんで、正面にあるのが本家なのだとか。

いやいや、たっぷり、見ごたえありました。


今井町、いいところですね。
今回入らなかった住宅やお店にも、また行ってみたいと思います。



奈良・橿原の今井町を歩く。その1

2016-06-10 00:08:29 | 奈良
先日、奈良・橿原の今井町へ行ってきました。
近場なのに、ちゃんと行くのは今回が初めてでした。

今井町のはじまりは戦国時代。
御坊称念寺を中心とする環濠集落・寺内町として成立した町です。
かつては「大和の金は今井に七分」といわれたほどの
繁栄を誇っていたのだとか。

まずは、今井街並み交流センター「華甍(はないらか)」へ。

すっごくきれいな建物なんだけど、明治36年建設。
いろいろ資料が用意されていて、最初に行くにはぴったりかも。

キョロキョロ周囲を見ながら、次に入ったのは河合家住宅・
河合酒造さん。

現役の酒蔵さんで、奥で酒蔵の道具なんかが見られます。
最近見学用に整えられたらしく、係の方のご案内付き。

そこから北のほうへ進むと、西光寺が見えてきます。

ちょっとだけ覗いて、西へ。

こちらは旧米谷家。大きい住宅です。

広い土間があり、奥には土蔵。
蔵前座敷のある土蔵、というユニークなものも見られます。

私も見ていた朝ドラ「あさが来た」に、今井家として登場したのが
こちらだったそうで、撮影時の写真が置いてありました。
以前の「ごちそうさん」にも登場したそうですが、
残念ながらあまり詳しくないので、どのシーンかはわかりません。

さてさて。
お次は、山尾家住宅。
今回のハイライトです。
 

かなりの年代を感じますが、大商家!というのが伝わってくる外観。
江戸幕府8代将軍吉宗の時代に、幕府の巡見使一行の宿泊所になったとか。

そして、私的大注目は明治時代。
西南戦争前夜、明治天皇大和行幸が実現した際に、木戸孝允や三条実美が逗留した場所です。

当該の部屋は、欄間や床の間、襖絵などがとても豪華。
木戸さんが泊まったその部屋でお茶がいただけるというオプションが素晴らしく魅力で……
もちろん、お願いしていただきました。

直筆の書や当時の調度品も残されているわけで……
感慨深いですよね。
だって木戸さんは特に、亡くなる直前なんだもん。

体調が思わしくないから療養のためにここから京都へ移動、西南戦争勃発。
そして、その行く末を案じながら亡くなるわけですから。

ちなみに三条公はここで西南戦争の一報を聞いているとか。

奈良・橿原の今井町に、そんな場所が残っているわけです。
明治史好きな人にはたまらないですよ。

住居内には勅使門があり、水琴窟や紅梅のある庭があり。
時期的に、サツキが満開で非常にきれいでした。
そして蔵の1つが「今井まち衆博物館」として公開されています。

なお、現住住居であり、実際に生活されている場所でもあるので
おじゃまする際にはご一報入れたほうがいいと思います。
蛇足ですが、居住者の方は、とってもいい方でした。


その2に続く。