雑記 夜更かしの毎日

働く主婦の日々のこと。
大好きなお芝居や音楽、その他もろもろ。

4/16 びっくり箱 -姉妹編- 紀伊國屋ホール

2006-05-03 | LIVE S
4月の予定ってなかなか事前に立てづらくて、チケットの前売りは見送り…。特に今年は次男の進路のこともあったしねー。
追加公演が後で決まったのと、たまった有給が日曜日に取れたので運良く観に来られた「びっくり箱」
久しぶりの紀伊國屋ホール。椅子は古いけど、客席の大きさや雰囲気は好きな場所。ここに来ると、いかにもお芝居を観に来たっていう気分になれる。
スタッフ、キャスト、それに向田邦子さんの原作、本格的な商業舞台。客層も若い人から年配の方まで実に様々。

お話の舞台は昭和50年の長野。両親亡き後、家を一人で守りながら地道に暮らして婚期を逃してしまった主人公姉妹の姉。
お隣のお葬式であわただしくしているところに、東京で看護婦をしているしっかりものの妹が突然帰ってくる。しかも怪しげな彼氏を連れて。
母の遺言に従い、身持ちも堅く暮らしていたはずの姉妹。なのに姉の方にもあまり世間に自慢できない同居人がいて…

昭和50年って、もうすでに古き良き時代になっちゃったんだなぁ。適齢期とか世間体とか親の戒めとかが、今の時代よりも重い意味のあった時代の人情に厚いお話。
沢口さんと同年代の私が観ても、やっぱりノスタルジィを感じました。
若いお客さんとかは米倉が何で一儲けしようとしてたのか解かるのかなぁ?原野商法とか、もう死語だよねぇ。
悪人が一人も出てこない、穏やかなコメディ。しみじみ暖かい気分で楽しみました。
妹役の沢口靖子さんは見るからに華奢で可愛らしい。そしてお若い!声もすごく可愛らしくて、旅公演の後だし最後まで持つのか心配になるほどでしたが、最後まで不明瞭になることもなく好演。
姉妹それぞれのお相手となる二人のダメ男、永島敏行さんと佐藤重幸さんもとても素敵。永島さんの山師になりきれない善人ぶりと、佐藤さんのほのぼのとした優しい人柄の演技が、ダメ男なのに姉妹に愛される何よりの裏付けとなりすごく良かった。
そして姉役、余貴美子さんは適齢期を過ぎての恋に恥じらう可愛らしさと、年の離れた妹に寄せる母性を、快活に演じてさすがでした。

客席には何人もの俳優さんもいらしていて、なんだか華やか。
特に西田敏行さんは目立っていました。あれがスターのオーラっていうのかなぁ。終始ニコニコとしてらして、テレビで見るままの佇まいがとても印象的。
ちょっと得した気分


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いい芝居でしたね (ゆっこ)
2006-05-04 05:25:55
私も沢口さんと同年代の主婦です。4月21日に見に行きました。親子の情を中心に人情を大切にするいい芝居だったですね。私の感想です。

椅子がすわりにくかったです。後半は何度もお尻をずらして位置を直しました。古い建物だからやむを得ないのでしょうか。

草村礼子さんの「よいしょ」という言葉に老境に入った人の重みを感じました。

余貴美子さんは喉の調子が悪そうで、声がかすれて辛そうな場面がありました。演技はよかったです。

最後に同年代の沢口靖子さん、ホントに細くて華奢でウエストや手首の細さには驚きました。細い身体で一生懸命の熱演、本当に涙を流していましたね。声量が不足していましたが華奢な体では精一杯だったでしょう。

再演したらまた見に行きたいと思わせる芝居でした。
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ありがとうございます! (nx5_r77)
2006-05-05 02:29:47
コメント、ありがとうございます。とっても嬉しいです。

本当に派手ではないかもしれないけど、しっとりとした大人のお芝居でしたねー。観終えてからしばらく、暖かい余韻に浸ってました。

でも、紀伊國屋ホールの椅子はホントに腰が痛くなりますよね
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