交際中の笛吹悦子と食事に行こうとした甲斐享は、事件に遭遇する。
最初はたんなる飛び降り自殺かと思われたがそうではなかった。
被害者宮坂の死因は撲殺。 死ぬ直前にパソコンでボクシングの動画を
見ていたことがわかり、右京と享はそのボクサ荒木の所属するジムに向かう。
殺された宮坂は荒木の同郷の先輩。 なぜかトレーナー石堂の手は包帯で覆われていた
享は捜査のため自ら率先して荒木のボクシングジムに入門して様子をうかがう。
最初は捜査のためだったが、享は荒木のボクシングへの思いに共感していたのだと
感じた。 捜査が進むによって事件は暴力団が運営するスポーツ賭博がうかんだ。
宮坂はそこに多額の借金があった。 宮坂は荒木を罠にかけて八百長試合を
持ちかけた。 荒木はそれを拒み宮坂を拳で殺害してしまった。
石堂もまた宮坂の知り合いの男を殺害してしまう。
荒木は自分の部屋で自殺していた。
最後の享の涙で甲斐享は熱い男なんだと私は感じた。