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コロナ制御に対しては、集団免疫は幻想か-接種率95%でも実現不可能、変異株の出現によりワクチンの効果減少

2021-08-19 | 時事問題
行き当たりバッタリの我が国は言うに及ばず、世界各国の政府も苦慮している。

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具体的には①「米ファイザー・ワクチンは、デルタ変異株に対する感染予防率は39%、」イスラエルが最近実施した調査、②7月30日、米マサチューセッツ州で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)で、感染者の4分の3がワクチン接種済み。
 ブルムバーグは16日「コロナに対する集団免疫は幻想か-接種率95%でも実現不可能との指摘」の標題で下記(抜粋)を報じた。
要旨
獲得に向けたハードル、デルタ株などがほぼ不可能な水準に押し上げ
・ブースター利用や定期的なワクチン接種を余儀なくされるとの見方

・各国政府は「集団免疫」への期待を抱いていた。人口の一定割合、恐らく60-70%程度がワクチンを接種するか、過去の感染を通じて抵抗力を得れば、パンデミック(世界的大流行)が衰退し、やがてほぼ消え去るとの考え方だった。しかし、デルタ株のように、感染力が強くワクチン接種済みなどであっても感染することがある新たな変異株の出現が、集団免疫獲得のため越えなければならないハードルをほぼ不可能な水準に押し上げている。
・既に新型コロナで多くの感染者を出し、50%を超えるワクチン接種率に加え一定の自然免疫を獲得していると考えられる米国や英国などでも、デルタ株がこのところの感染拡大の要因となっている。さらに、オーストラリアや中国など、これまで新型コロナをほぼ抑え込んできた国もデルタ株で打撃を受けている。
・米国感染症学会は今月、デルタ株の流行で集団免疫の目安は人口の80%を大きく超え、恐らく90%に近い水準に上昇したと指摘した。集団免疫獲得のめどとなる人数についてはこの1年、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長ら公衆衛生当局者がゴールポストを動かしているとして議論を巻き起こしてきた。一方、ワクチン接種に消極的な姿勢や供給問題で大半の国が当初の数字にさえ近づかない見通しだ。
・メイヨークリニック(米ミネソタ州ロチェスター)のワクチン研究グループディレクター、グレッグ・ポーランド氏は「われわれは集団免疫を獲得するだろうか? いや、当然ながらそうなる可能性は極めて低い」とし、ワクチン接種率が95%に達したとしても集団免疫は達成されないと指摘した。「免疫突破の能力を得た、これまでより高い感染力のある変異株の広がりとワクチン接種率のいたちごっこだ」と語った。
・自然免疫も問題解決にはつながらない。コロナ感染で得られた自然免疫がいつまで続くかは不明で、新たな変異株に対して有効かどうかも分からない。将来現れる変異株はデルタ株よりさらに効率良く免疫を突破するケースもあると考えられ、これがどんな形でいつ終わるのかという疑問が生じる。
・既に一部の人々やブラジルを含む南米など一部地域が、新たな変異株で2回目の感染に見舞われつつあることが示唆されている。
・新型コロナは世界的に定着する可能性が高く、感染拡大を引き起こすが、ワクチン接種やマスク着用、他の公衆衛生上の対策で部分的に緩和されるとみられる。
・1918年に流行したスペイン風邪は新型コロナが今後どんな展開になり得るかを示すものだと、メイヨークリニックのポーランド氏は指摘する。変異株出現が続く公算は大きく、より新しい株を標的にブースター(追加免疫)利用や定期的なワクチン接種を余儀なくされるだろう。ポーランド氏は「うまくいけば、今後起こり得る可能性が高いのは、新型コロナがインフルエンザにより近いものになることだ」とした上で、「既に存在しているコロナウイルスのように、より季節的なものになり、われわれはワクチン接種を受け続けざるを得ないだろう」と語った。

孫崎享チャンネルの転載

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