若生のり子=誰でもポエットでアーティスト

文字さえ書ければ、ポエット
感覚次第で、何でもアート
日日を豊かに遊び心

W ・ライプー雑感

2007-10-30 | 現代美術
静謐な黄金の戯れ
まず、自然の黄色もつ美しさに引き込まれてしまいます。そして光を感じます。
ただ其れしかないのです。 だけど其れだけじゃないのです。

3mx3m50のほぼスクウェアーの「ヘイゼルナッツの花粉」を観ていると
これだけの量の花粉を採集する尋常ではないライプの姿を想像してしまいます。
大自然の中で音もなくはらはらと舞う生命の根源、限りなくかそけきもの花粉を、修験者のように来る日も来る日も野山を巡り歩き採集する。 しかも何ヶ月もかけて。
それはいったいどういう意味を持つのかと。

若い頃父親の仕事の関係で南インド行き、そしてその後アジアや中近東諸国にたびたび滞在した経験がある。当然センシティヴなライプのこと、東洋の文化や哲学・思想・宗教からさまざまに影響を受けたことは想像に難くない。
 
彼の作品はそれ自身を楽しむと言うこともありますが、よりインスタレーション的意味合いが強いです。
作品は、それのおかれた空間を一変してライプのピュアーな精神のオーラがあたり一面に立ち上り、神秘な空間を作ります。其れは人々の心肝に届き震撼させます。  

ヴォルフガング・ライプは、1950年ドイツに生まれました。大学で医学を専攻したが後に芸術の道に転向しました。






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