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6カ月前から極秘裏に準備が進められていたガザ全面攻撃

2009-01-05 | 中東問題
サイトちきゅう座からの転載

イスラエルの有力新聞「ハアレツ」は昨年12月28日、「ハマスの攻撃に対する反撃」と称して始められたイスラエルによる「ガザ攻撃」が、実は6か月にも及ぶ入念な準備の上で行われていた、とする記事を掲載した。
以下は、編集部が「ハアレツ」掲載の記事を要約したものである。

なお元の記事は、
Disinformation, secrecy and lies: How the Gaza offensive came about
By Barak Ravid, Haaretz Correspondent 
である。 

以下ハアレツ記事要約

27日朝に始まったイスラエル軍のCast Lead作戦(ガザ地区のハマースを標的とする)の背後には、長期にわたる周到な準備、情報収集、極秘のトップ協議、偽情報による誘導など、様々な工作があった。
偽情報を流しつづけたことで、ハマースは不意をつかれ、それが死者数の大幅な増加につながった。
エフード・バラク国防相が今回の作戦の準備開始を命じたのは6カ月前で、ハマースとの停戦交渉を始めたばかりの時に、すでに全面攻撃の準備に着手していた。
ハマースの治安関連のインフラ、すべての武装組織の活動拠点・関連施設を突き止める包括的な情報収集活動の結果、組織の固定拠点、武器庫、訓練キャンプ、組織幹部の居 宅、その他に関する詳細な情報がもたらされた。
1カ月前(停戦期間中)、パレスチナ武装集団のトンネルを破壊するために、イスラエル軍はガザ侵攻を敢行し、緊張が高まったが、この時点では、現在の作戦のアクションプランは まだ青写真にとどまっていた。
11月19日、パレスチナから10数発のカッサーム・ロケットと迫撃砲がイスラエルに撃ち込まれたのを受けて、バラクに、作戦実行への最終承認が求められることになった。12月18日(木)、エフード・オルメルト首相とバラク国防相は、Cast Lead作戦を承認するための協議を行なったが、停戦協定終了(12月19日)後のハマースの対応を確認するまで実行を保留することにした。
24日になってようやく閣僚会議が開かれたが、首相府はメディアに対して、全世界的なジハードに関する協議であると 偽情報を伝えた。
リヴニはカイロに飛んで、ムバーラク(エジプト)大統領に、イスラエルがハマースへの攻撃を決断したことを知らせた。
イスラエルは、「28日にさらに協議を重ねた後に攻撃開始の時期を決定する」という、偽情報を流しつづけた。しかし実際に作戦が開始されたのは、27日であった。
ハマースは、24日の閣僚会議ののち、司令部の人員をいったん全員避難させたが、28日まで事態は動かないと聞いて、また人員を戻した。


(山田和子氏(翻訳家)のご教示をいただきましたが、要約したため文言については編集部に責任があります。この場を借りて、山田氏に御礼申しあげます。―編集部)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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