風邪が治らない

2012-03-27 10:00:52 | 日記
  今月のブログの更新が止まっている。この10日ちかく風邪でダウンしてしいる。3月16日に早稲田大学で『東日本大震災と人間科学』というシンポジウムがあって、そこまではよかった。関連のワークショップが一日おいて18日にあったが、通訳の最中に咳が出始め、どうしようかと焦った。逐次通訳だったので、スピーカーが機転を利かせてくれて一回の発言を長くとってくれたので、その間にのどの調子を整えて、事なきを得て、何もなかったように続けることができた。Sheila Rauchさん、ありがとうございました。

 その日以後、熱はないのだが、咳とのどの痛みで調子が悪い。受診して抗生物質を含め感冒一式の薬をもらったけど、効果がないのか、咳は一回で始めたら止まらなく気管が痛い。

 今週末に日本通訳翻訳学会の教育関係で、対人コミュニケーションからみた通訳という題名で発表とディスカッションをする。原稿はあらかた作ったけれど、その時までに咳が止まっていてほしいとただただ、祈っている。

 いつかブログで取り上げたアメリカIOMの看護の未来レポートについては、7月号のインターナショナルナーシングレビューでトピックとして取り上げられる。その原稿のドラフトを日本看護協会出版会には提出した。
 今回英語の文献をいろいろ調べていてまた、感じ入ったことだが、アメリカには、これまで分からなくて、知りようがなく悶々としていた問題が正面切って取り上げている論文がある。件のIOMの看護の未来レポートにはバックグラウンドペーパーが付属文書として掲載されている。Linda Aikenも看護教育について書いている。
 そのバックグラウンドペーパーの中で、(すべて濃い内容のペーパーばかりなのだが、)中でもひときわ英語が恰好よくて異彩を放つ内容で、読んでびっくりしたものがあった。Barbara J. Safriet(2010):Federal Options for Maximizing the Value of Advanced Practice Nurses in Providing Quality, Cost-Effective Health Care

 筆者のSafreitは法学博士だ。英語を見たときに、これは看護や医学系の人の書いたものではないと思った。英語自体のスタイルが練られているので、そちらを専門にされている人ではないかと思って読んでいたが、やはり法律の専門家だった。医師の業務独占の成り立ちと対比して多職種、特にナースの実践範囲と裁量権の獲得の様子について書かれていて大変興味深い論文だ。こうした内容で1990年代の初めぐらいから論文を出している。日本にはこんな内容なないと思う。元気になったら、折を見て紹介できたらと思う。
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