ライフサポート社の編集長の佐藤さんから連絡があり、『対人コミュニケーション入門 看護のパワーアップにつながる理論と技術』が、年明け早々、増刷されるとのこと。3月末に出版されて9ヵ月。ご購入いただいた読者の皆様、ご支援をありがとうございました。
すでにお知らせしているが、以下、2つのジャーナルの連載分が発行された。
・「保健指導が変わる!実践・対人コミュニケーションスキル」『産業看護』 メディカ出版pp58-63
「第1回 保健指導に必要な対人コミュニケーション・スキルのプレビュー」
・「プロフェッショナル・アドボカシー」『インターナショナル・ナーシング・レビュー』 日本看護協会出版会pp104-105
メディカ出版編集者の藤野さん、INR誌編集長の村上さん、ありがとうございました。
アマゾンに注文していた洋書Gamble & Gamble著Communication Worksが届いた。アメリカの大学の学部で使われているコミュニケーション学のテキストとして、Em GriffinのA First Look at Communication Theoryとともによく使われている本である。両方とも、Mc Graw Hillから出版されている。Gamble & Gambleは、いくつも有名なテキストブックを出しているが、Communication Worksは、10版(2010)になっている。
同じくアマゾンに注文していたLynn McDonald著 Collected Works of Florence Nightingale The Nightingale Schoolが届いた。先日このブログでsomething in the medicineのことを書いたが、それに関する記述が気になり、1冊15,000円ぐらいするのだが、とにかく第12巻だけ入手した。ダイジェスト版のFlorence Nightingale at First Handは、短くまとめてある分、分かりにくく意味がとりにくい部分があるが、その点、Collected Worksは詳しく記載されており、読みやすい。
私の勤務校である青山学院大学と大東文化大学の図書館には、Collected Works of Florence Nightingale16巻すべて揃えてくれるように依頼をした。両大学とも検討するとの返事であったが、さっきポータルを見たら、青学はすでに第1巻が購入され、残り15巻も発注中だった。東京近辺では東海大学等、入れられつつあるが、全国でもまだ、入っている図書館は少なく、非常に価値は高い。看護や医療全般、病院建築だけでなく、19世紀の英国の社会史、社会改革、女性問題の視点からも有用な資料だ。Public Healthなど、気になるものがあり、図書館で借り出せるのは、とても助かる。
Norman Fairclough(ノーマン・フェアクロー)のLanguage and Power(言語とパワー)を読む。邦訳も出ている。フェアクローは社会言語学、批判的言語研究で有名な学者である。言語は社会の構造や力関係を反映したもので、言語を使うことでそれが容認され強化され、再生産される。何かをするための手段や道具として働きだけでなく、そうした関係や文脈への影響を持つという特徴が言語にはあるという主張をする。言語の政治的な要素、関わりに注目し、言葉や表現の前提(コンテキスト)になっていることを批判的に分析することが必要であるという、とても気になっていた理論である。
3月11日で状況が一変した2011年が終わる。
あの金曜日は、日本の某大手製薬会社の仕事で岐阜に出張していた5日目、最後の日だった。GMP(Good Manufacturing Practice)という医薬品の生産管理でアメリカ医薬品局(FDA)の査察の準備のための仕事であった。すべて終わって最後、関係者全員が集まりラップアップ・ミーティングをしていた。私は通訳の最中だったので気がつかなかったのだが、関係者の1人は、窓の外で木がゆっくり揺れているのに気がついたそうだ。そのあと、休憩になって、全員がテレビの前に集まっていて、「大地震だ」と言っている。あの映像がリアルタイムで流れた。いよいよ、会議の最後の段階で、会社側から、「新幹線は動いておらず、東京には戻れないから、もう一日延泊した方がいい」といわれ、通訳エージェントに連絡をしてその旨許可を取り、慌てて、その朝にチェックアウトしたホテルの電話をした。ぎりぎりで部屋を確保できた。ホテルに入って、テレビをつけっぱなしたまま、家、子どもたち、夫に連絡がとろうとした。電話はつながらず、メールも返事はなく、やきもきし、翌朝、早く、正常ダイヤに戻った新幹線に飛び乗った。
すでにお知らせしているが、以下、2つのジャーナルの連載分が発行された。
・「保健指導が変わる!実践・対人コミュニケーションスキル」『産業看護』 メディカ出版pp58-63
「第1回 保健指導に必要な対人コミュニケーション・スキルのプレビュー」
・「プロフェッショナル・アドボカシー」『インターナショナル・ナーシング・レビュー』 日本看護協会出版会pp104-105
メディカ出版編集者の藤野さん、INR誌編集長の村上さん、ありがとうございました。
アマゾンに注文していた洋書Gamble & Gamble著Communication Worksが届いた。アメリカの大学の学部で使われているコミュニケーション学のテキストとして、Em GriffinのA First Look at Communication Theoryとともによく使われている本である。両方とも、Mc Graw Hillから出版されている。Gamble & Gambleは、いくつも有名なテキストブックを出しているが、Communication Worksは、10版(2010)になっている。
同じくアマゾンに注文していたLynn McDonald著 Collected Works of Florence Nightingale The Nightingale Schoolが届いた。先日このブログでsomething in the medicineのことを書いたが、それに関する記述が気になり、1冊15,000円ぐらいするのだが、とにかく第12巻だけ入手した。ダイジェスト版のFlorence Nightingale at First Handは、短くまとめてある分、分かりにくく意味がとりにくい部分があるが、その点、Collected Worksは詳しく記載されており、読みやすい。
私の勤務校である青山学院大学と大東文化大学の図書館には、Collected Works of Florence Nightingale16巻すべて揃えてくれるように依頼をした。両大学とも検討するとの返事であったが、さっきポータルを見たら、青学はすでに第1巻が購入され、残り15巻も発注中だった。東京近辺では東海大学等、入れられつつあるが、全国でもまだ、入っている図書館は少なく、非常に価値は高い。看護や医療全般、病院建築だけでなく、19世紀の英国の社会史、社会改革、女性問題の視点からも有用な資料だ。Public Healthなど、気になるものがあり、図書館で借り出せるのは、とても助かる。
Norman Fairclough(ノーマン・フェアクロー)のLanguage and Power(言語とパワー)を読む。邦訳も出ている。フェアクローは社会言語学、批判的言語研究で有名な学者である。言語は社会の構造や力関係を反映したもので、言語を使うことでそれが容認され強化され、再生産される。何かをするための手段や道具として働きだけでなく、そうした関係や文脈への影響を持つという特徴が言語にはあるという主張をする。言語の政治的な要素、関わりに注目し、言葉や表現の前提(コンテキスト)になっていることを批判的に分析することが必要であるという、とても気になっていた理論である。
3月11日で状況が一変した2011年が終わる。
あの金曜日は、日本の某大手製薬会社の仕事で岐阜に出張していた5日目、最後の日だった。GMP(Good Manufacturing Practice)という医薬品の生産管理でアメリカ医薬品局(FDA)の査察の準備のための仕事であった。すべて終わって最後、関係者全員が集まりラップアップ・ミーティングをしていた。私は通訳の最中だったので気がつかなかったのだが、関係者の1人は、窓の外で木がゆっくり揺れているのに気がついたそうだ。そのあと、休憩になって、全員がテレビの前に集まっていて、「大地震だ」と言っている。あの映像がリアルタイムで流れた。いよいよ、会議の最後の段階で、会社側から、「新幹線は動いておらず、東京には戻れないから、もう一日延泊した方がいい」といわれ、通訳エージェントに連絡をしてその旨許可を取り、慌てて、その朝にチェックアウトしたホテルの電話をした。ぎりぎりで部屋を確保できた。ホテルに入って、テレビをつけっぱなしたまま、家、子どもたち、夫に連絡がとろうとした。電話はつながらず、メールも返事はなく、やきもきし、翌朝、早く、正常ダイヤに戻った新幹線に飛び乗った。