今日は、とても懐かしい思いと、新たな刺激を感じた有意義な日だった。大東文化大学大学院に進む前に、通訳スクールに通っていたが、そのとき教えていただいた、会議通訳者の田村安子先生が、9月末に小説を出版された。題名は『天の火』(高倉やえ著、梨の木舎刊)↓
http://www.amazon.co.jp/gp/product/481661107X/ref=s9_simh_gw_p14_d0_g14_i1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-2&pf_rd_r=10TS3CZX5320KE6X48RZ&pf_rd_t=101&pf_rd_p=463376756&pf_rd_i=489986
原子力をテーマにした小説である。今日、千代田区で出版記念集会が開かれたので、出席した。田村先生とは、お年賀状だけで、もう12、3年、お目にかかっていない。出版記念の会のお葉書をいただいたとき、びっくりするのとうれしいのとで、ぜひとも、お伺いしないとと、思った。今朝、お目にかかって、本当に懐かしかった。でも、外見も雰囲気も、前回、お別れしたときのままだった。
田村先生は、ネットにもインタビューが出ているように、http://www.hicareer.jp/inter/interview/vol35.html
子育てを終わってから、通訳の勉強を始めて、通訳者になった方だ。普通の生活をしっかりしながら、いろいろなことに関心を持って、でも、社会について、クリティカルに観察しご自身の考えを、簡潔に説明する。人間に対して、根底の見方は暖かく、とても前向きだ。スクール在学中も、通訳者になった当初、お仕事でご一緒することになったときも、いろいろなことを教えていただいた。
今日の会は、現在教えてらっしゃるスクールの教え子の方たちも、たくさんお手伝いに来ていた。先生の人徳である。
来賓のスピーチでは、田村先生の日本語に対する思いが強く伝わった。『天の火』の文章は簡潔で切れがよくリズミカルだ。
帯には「同時通訳者が見た原発産業の内側」となっているが、これは、出版社の方でそのような書き方にしたらしい。通訳者はいろいろな業界や分野の最先端の話に関わる。それだけに、ある意味、バランス感覚的なものはあると思う。ひとつの世界で常識的に行っていることで、なにか、敏感に感じことはある。仕事には守秘義務が伴うので、通訳者が話をするのは、30年後ぐらいだったりするのだが、もったいないと私は思っている。この小説はあくまで、フィクションだ。田村先生は、あとがきで次のように書いている。
「会議通訳としての仕事は多岐にわたりさまざまな分野のビジネスに関わった。原子力事業はその一つだった。真剣に働く人々に共感しながら、一方でいつも複雑な感情を抱えていた。東日本大震災を目にしたとき、長年の感情が一気に掻きたてられるのを感じた。創作を通じてその感情を表したいと思った」
これから、ゆっくり読むことにする。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/481661107X/ref=s9_simh_gw_p14_d0_g14_i1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-2&pf_rd_r=10TS3CZX5320KE6X48RZ&pf_rd_t=101&pf_rd_p=463376756&pf_rd_i=489986
原子力をテーマにした小説である。今日、千代田区で出版記念集会が開かれたので、出席した。田村先生とは、お年賀状だけで、もう12、3年、お目にかかっていない。出版記念の会のお葉書をいただいたとき、びっくりするのとうれしいのとで、ぜひとも、お伺いしないとと、思った。今朝、お目にかかって、本当に懐かしかった。でも、外見も雰囲気も、前回、お別れしたときのままだった。
田村先生は、ネットにもインタビューが出ているように、http://www.hicareer.jp/inter/interview/vol35.html
子育てを終わってから、通訳の勉強を始めて、通訳者になった方だ。普通の生活をしっかりしながら、いろいろなことに関心を持って、でも、社会について、クリティカルに観察しご自身の考えを、簡潔に説明する。人間に対して、根底の見方は暖かく、とても前向きだ。スクール在学中も、通訳者になった当初、お仕事でご一緒することになったときも、いろいろなことを教えていただいた。
今日の会は、現在教えてらっしゃるスクールの教え子の方たちも、たくさんお手伝いに来ていた。先生の人徳である。
来賓のスピーチでは、田村先生の日本語に対する思いが強く伝わった。『天の火』の文章は簡潔で切れがよくリズミカルだ。
帯には「同時通訳者が見た原発産業の内側」となっているが、これは、出版社の方でそのような書き方にしたらしい。通訳者はいろいろな業界や分野の最先端の話に関わる。それだけに、ある意味、バランス感覚的なものはあると思う。ひとつの世界で常識的に行っていることで、なにか、敏感に感じことはある。仕事には守秘義務が伴うので、通訳者が話をするのは、30年後ぐらいだったりするのだが、もったいないと私は思っている。この小説はあくまで、フィクションだ。田村先生は、あとがきで次のように書いている。
「会議通訳としての仕事は多岐にわたりさまざまな分野のビジネスに関わった。原子力事業はその一つだった。真剣に働く人々に共感しながら、一方でいつも複雑な感情を抱えていた。東日本大震災を目にしたとき、長年の感情が一気に掻きたてられるのを感じた。創作を通じてその感情を表したいと思った」
これから、ゆっくり読むことにする。