新しい段階に入った反ユダヤ主義

反ユダヤ主義（あるいは反セミティズム）の歴史は長く、
古くはヘレニズム・ローマ時代から中世を経て現代に至る。
ローマに神殿を破壊され滅ぼされて以来、ユダヤ人は流浪
の民となり各地を流離（さすら）った。

そのため、あるいは流浪の身は猜疑の眼で見られ、生き延
びるため商いに徹して秀でると羨みの眼で嫌われ、キリス
ト教徒からはイエス・キリストを十字架にかけた民族とし
て蔑（さげす）まれ、大戦時にはアーリア（ヨーロッパ）
人でないセム族として排除・民族浄化の対象とされて今日
にいたっている。強力なユダヤ人ロビーがアメリカ政界に
影響力を持ち、アメリカが二重基準を臆面もなく世界に押
し付けていることで、対ユダヤ人不信・嫌悪を生んでいる
ことであろう。また、世界征服など様々な陰謀説さえ出回
る状況である。

さらに最近の激しいガザ攻撃、全面戦争規模のレバノン空
襲を見ていると、アラブ民族ならずとも、世界中の人々
（特にヨーロッパ、日本などを含めて）がイスラエルに疑
問と驚愕、憤りさえ覚えるに至っていると言えないだろう
か。アメリカに対する嫌悪感と並んで新しい反ユダヤ主義
が生まれつつあると私は観察している。（以上、私的素案）。

　　　・・昔、プロ・イスラエル→今、プロ・イスラム
　　　　　　　　　　　　　　　　に変ったモルモン教徒