惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

現在と未来

2016-11-25 21:11:49 | SF

 今朝は寒かった。最低気温 -1.7℃(隣町アメダス)。午前6時頃の記録です。
 昨日の雪はまだ屋根や空き地に残っていました。ビチョビチョの雪だったのが、夜の間に凍って擦りガラスみたいになっていたのだと思いますが、それも、朝からの陽射しでどんどん溶けてゆきました。

 〈日経サイエンス〉1月号(2017年の、です)に、米国のSF作家キム・スタンリー・ロビンスン(この雑誌での表記は「ロビンソン」)の「知りえない未来」というエッセイが掲載されています。地球の新しい地質年代として「人新世」を仮定し、人類の行く末を考える特集の一環。

 ここでロビンスン氏は「SFが提示する未来は単なる予測ではなく、現在がどう感じられるかの比喩表現でもある」と述べています。まったく同感。
 SFは、未来予測というより、現在の刺激によってもたらされた幻想を、未来に投影したものといっていい場合がほとんどです。現実の動向に、SFの内容は左右されている。

 ところで、ロビンスンさんはエッセイの最後を、人間の理性とより良い未来を指向する力を信じ、環境問題などをうまく克服するだろうと結んでいます。
 でも、これは今回の大統領選の結果を見る前の意見のようにも感じられるんですよね(米国版では9月号に掲載)。今はどう思っているのかなあ。



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