このところ、ずっと聴き入っている歌手は、イメルダ・メイ。アイルランド出身のシンガーソングライターです。
4月にピーター・バラカンさんのラジオ番組で紹介されたので、興味を持ちました。最新アルバム『 LIFE.LOVE.FLESH.BLOOD 』から3曲。どれも良かった。
国内版の説明では4枚目となっていますが、ウィキペディア(英語版)では5枚目のアルバム。
たぶん、以前のアルバムを聴いても、食指は動かなかったと思います。YOUTUBEで聴いてみると、ずっとロカビリー路線で通していて、英国やアイルランドでは人気があったみたいです。野太い声でのシャウト唱法は迫力満点で気持ちがいいのですが、ちょっとこちらの趣味からは離れる。
同じくロカビリー歌手で、名ギタリストでもあるダレル・ハイアムと結婚し、女の子に恵まれています。しかし、数年前に離婚。つらかったその体験が、今回のアルバムには強い影を与えているようで、歌詞の内容は悲痛なものが多い。
ただ、そうした内容を表現するために、彼女はロカビリーを離れ、多彩な曲を生み出しました。軽快なポップスだったり、ロックだったり、ジャズだったり、ゴスペルだったり、あるいはムード歌謡(笑)っぽかったり。その自由な取り組みがとても良いのです。
ヒット路線のポップス調の「 Should've Been You 」。アルバムの中でもいちばんのお気に入りです。
アルバムではジェフ・ベックのギターソロが泣かせる「 Black Tears - Live at Maida Vale Studios 」 。ただ、このスタジオライヴでボトルネックギターを弾いているのは別人ですね。
イメルダ・メイのファルセットには、とりわけ驚かされます。まるで別世界へ連れてゆかれるかのよう。こんなに解放感のある歌声は、あまりないでしょう。U2のボノやジェフ・ベックがぞっこんになるのも当然だと思います。
興味と時間がおありでしたら、ジェフ・ベックとともにレス・ポールに捧げたこのライブを。ジェフがレス・ポールのギターを、イメルダがメアリー・フォードのボーカルを再現していてゴキゲンです。
最初に何曲か歌っているのが、ダレル・ハイアムですね。
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