惑星ダルの日常(goo版)

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朝松健さん著作100冊を祝う会

2009-12-08 21:51:39 | 日記・エッセイ・コラム
 昨夜は文京シビックセンター26階スカイホールにて「朝松健氏の著作100冊達成を祝う会」。
 朝松さんが1986年に『魔教の幻影《逆宇宙ハンターズ(1)》』(ソノラマ文庫)でデビューして以来23年で著書100冊を刊行されたのをお祝いする会。

 会場で配られた「著作目録+単行本未収録作品」の小冊子に、朝松さんは次のように書かれています――

 大衆娯楽作家としては、23年で100冊というのは、けっして多い数ではありません。しかし、この100冊の間に私は何度か生命の危機に襲われ、石ならぬ筆に齧りついて23年生き延びてまいりました。その意味において私の伝奇ホラー作品は、朝松健という小説家の生き様の記録であります。
 この日も、体調は思わしくなく、入院中のところを「一時退院」という形で会場に姿を現されました。頭の下がる執筆態度であり、周囲の人びとへの接し方であります。

 出席者は作家仲間(大阪や沖縄からも)や、編集者、友人など大勢。
 朝松さんが200冊へ向けての抱負を語る姿は、笑いを交えながらも鬼気迫るものがありました。3人のお子様からの「大好きな、尊敬するお父さん」というメッセージもあり、感動的なパーティーでした。

 会場のある文京シビックセンターは文京区の庁舎兼文化施設ということになるのでしょうが、実に奇妙な建物ですね。
 高層階へ上がるエレベーターは外側がガラス張りのヌードエレベーターなのですが、そこから見えるのは小さな中庭を隔てた庁舎の内部ばかり。どの階も同じような、机の並んだ役所を眺めながら上ってゆくことになります。
Korakuen0912 素晴らしいとはいえないけれど、凄いといえば、凄い。カフカの『城』を現代日本に置き換えて映画を撮るとしたら、ぜひ、ここを舞台にしたいものだと思いました。

 写真はスカイホールから南を望む夜景(傾いています。すみません)。
 手前の黒い広がりは後楽園ドーム(ビッグエッグ)。その先、右手の高層ビルはたぶん「JR貨物本社・大和ハウス東京ビル」。
 皇居の森の暗がりの彼方に東京タワーがライトアップされていました。


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