なぜか気になって、二村定一さんの「のんびり暮らせ」を何度も聴きました。
昭和7年頃のレコード。作詞:内山惣十郎、作・編曲:千振勘二。
きちんと聞き取れないところもあるのですが、おおむね、おカネや外見のことは忘れ、酒でも飲んで、のんびり陽気に暮らせ、という内容。
作詞の内山惣十郎さんは大正時代の浅草オペラから、戦後は放送界でも活躍した偉い人。
千振さんの曲は、エキゾチックなリズムにのせて、壮士演歌ふうのメロディーを歌う、いかにもコミックソングらしい作りです。
二村さんは、ここではあまりグニャグニャした感じでなく、滑舌よく、明瞭に歌っています。
「スーダラ節」の遠い祖先といったところでしょうか。