谷甲州さんの新著『単独行者(アラインゲンガー) 新・加藤文太郎伝』(山と渓谷社)を読み、ついでに――というか参考書として、加藤文太郎『新編 単独行』(山と渓谷社)を読みました。
読んでいると、山への憧れがふつふつと沸いてきます。冬山は無理としても、もう一度、春や秋の山を歩いてみたいものだ、と。
しかし、たぶん登山をすることはもうない。
読んでいると、山への憧れがふつふつと沸いてきます。冬山は無理としても、もう一度、春や秋の山を歩いてみたいものだ、と。
しかし、たぶん登山をすることはもうない。
私の登山歴はごく少ないのです。高校の山岳部でのそれのみ。しかも、3年になってからは部活を休んでしまったので、1年と2年の時だけの体験になります。
あんなに楽しんだのに、なぜ、行かなくなったのだろう?
大学以降は山のかわりにSFへのめりこんだからというのが、たぶん答えになると思いますが、でも、心の中ではいつも山を歩く自分を想像していました。眠れぬ夜は、登った山のルートをこと細かく反芻したりもして、それだけで心の安らぎが得られたものです。
アラカンとなった今では、山の大変さを知っているだけに、1人では出かけない方が良いと思いますし、パーティーではかえって危ないこともありそうです。
せいぜいが日帰りで、多摩周辺の山を歩くぐらいでしょうか。それくらいなら、時間を見つければ、行けるかな。