話ではそういうことがあると聞いたりしていたのですが、実際にそうなんだと知るとやはり相当のショックですね。お父さん、可哀相。
丘の上にあるキリスト教系のK学園はいわゆる「お嬢さま校」。しつけが良くて、経済的にも恵まれていて、頭も良そうで……といった感じの少女たちが通っています。
今日、夕方の散歩の途中でその学園の中学生2人が並んで下校するところへ一緒になりました。数メートル離れて歩いていると、向こうから来たオジさんが彼女たちの1人に「お父さん、元気?」と問いかけました。知り合いみたいです。
声をかけられた女子中学生は「はい……たぶん」という答え。
「たぶん」というのはちょっと変ですが、オジさんが通り過ぎた後で、その子が連れに向かっていった言葉がさらに怖かった。
「というか、最近、会ってない。会っても……見ない」
特に不機嫌そうでもなく、当然のこととしていってる感じで、もう1人の子も別に驚いているふうもありませんでした。
「会っても……見ない」というのは、存在を無視しているということなんでしょうねえ。お父さん、つらいだろうなあ。
こういう時期があっても、時間が経てばまた普通に顔を合わせ、会話ができるようになるのでしょうか。その日が早く来ることを祈ってます。