釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

牧野邦夫 -写実の真髄- 展

2013年05月28日 16時38分34秒 | 美術館・博物館めぐり
練馬に用事があったついでに練馬区立美術館に行きました。

お目当ては「牧野邦夫 -写実の真髄- 展」(邦の字は外字・ヘンの部分が上に突き出しません)

全く存じ上げない画家だったのです。

たまたま数週間前の日曜美術館で取り上げられていました。

その絵を見た時に実物が見たいなと直感的に思ったわけです。

そしてたまたま練馬に用事があったわけです。



練馬にこんな立派な美術館があるのを知りませんでした。(失礼)

内部もゆったりとした作りでいい感じでした。

さて、テレビで見て心を惹かれた「牧野邦夫」の絵。

一生、レンブラントを唯一の師として憧れたということで、ある面レンブラントの絵を見るようです。

しかし、題材が平家物語や天守物語、芥川龍之介の小説、奈良の風景と日本の土着の香りがプンプンとします。

そして写実なのに、ひしゃげた世界が共存し、魔物や異界の生き物が跋扈しているのです。

レンブラント風の人間に、ひしゃげた机や生物、そしてそれを取り巻く物の怪。

そして、絵の中に度々登場する「牧野」自身。

数々の自画像や絵の中の自分のひとコマ。

ある部分は隠し絵を見るようでもありました。

本当に独自の世界感に満ち溢れて、それが私にとっての居心地のいい絵でした。

久々にゆっくり絵を見ました。

すません拙い説明で・・・・。

青山にもお住まいだったことがあり、通われた「大坊珈琲店」には、店を題材にした牧野の作品が飾ってあるそうです。

百聞は一見にしかず、会期は六月二日まで、お時間があったら是非どうぞ。

平日なのにそこそこ観客がいました。

今の人って絵にべったり張り付いて見るんですね、巨大な絵でも。

全体像がわかるのかしら・・・・ちょっと疑問。


コメント
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