また地震
by nsazb_gonta on Twitter
正月、初詣に行った根津神社で見かけた看板。
これによると最近は社殿の中央真正面で参拝する人が多いようだ。
神社の参道から社殿へ向かって真ん中は神様の通り道、歩くのさえ憚られる場所である。
参拝する時も中央から少しずらして参拝するのが習わしのようだ。
自分はあくまでも出しゃばらない日本人らしい考え方だと思うが、最近は我先に真中に行きたがるようだ。「御祭神はご覧じて在します。」とはなかなか毒がきいている。
昨今のパワースポットブームで神社に参拝する人が増えているという。でも、参拝するときに神前で脱帽しないなど、参拝する側の態度がなっていない。やはり、正しい方法でお詣りするのがいいのではないだろうか。
心さへこもっていれば形ではないという方もあるかもしれない。でも、心から神を敬うならば、自然と居ずまいはただされるはずだ。帽子だって、自然に脱げるのではないか。
神社の入口の鳥居での一礼。参道の端を歩いて、参拝の前に手水を使う。帰るときも、鳥居のところで振り返って一礼。いってみれば、他人の家を訪ねる時と同じルールである。
まぁ、そんなことをいっても、尊敬に値しない神社も多いけれど‥。
新年早々、「食べログ」のやらせ投稿が発覚した。
飲食店をやっているとよく電話で「インターネットでお店の宣伝をしませんか?」などという怪しい電話がかかってくる。いつも即座にお断りする。たぶんこのような手で、口コミへの投稿を有料で請け負うのだろうな。
お店を繁昌させるためにやらせの手法をとるとということで、思い出したことがある。仙台でおなじみの「仙台四郎」の話だ。
仙台四郎は、明治のころに仙台にいた実在の人物で、ほとんど話のできず、町のあちらこちらをさまよい歩いていたそうだ。彼が立ち寄り、彼に親切にした店はなぜか繁昌したらしい。そんな評判を聞いて、彼を無理やり店に引き込む輩が出てきたという。ところがそんな「やらせ」を演じた店は、ことごとく廃れたというのだ。今でも、仙台では店先に「仙台四郎」の写真や像を飾る店も多い。彼はある種の「はやり神」になったわけだ。
人は少しでも美味しいものを食べたい。それを知る手段が「口コミ」なのかも知れない。でも人の味覚は、どこまでいっても自分の味覚ではない。少なくとも、投稿評価するために食事などしたくない。