上杉隆『石原慎太郎 5人の参謀』(小学館文庫)を読む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/07/6d43ad0fd5b6307754001f0a1fc39f48.jpg)
上杉隆さんがニューヨークタイムズ記者時代に書いた
単行本のデビュー作。
石原都知事の政策決定プロセスに関与した
「5人の参謀」に焦点を当て、
知事自身のパーソナリティにも切り込んでいます。
参謀1:石原伸晃(自民党代議士)
参謀2:浜渦武生(東京都副知事)
参謀3:大塚俊郎(東京都主税局長)
参謀4:高井英樹(東京都知事政務担当特別秘書)
参謀5:鈴木壮治(日本リスク管理研究所社長)
(肩書は小学館文庫版刊行当時のものです)
実の息子、議員時代からの秘書、都庁幹部職員、
一橋大学の後輩。
特に秘書の分析には
上杉さんの鳩山邦夫代議士秘書時代の経験が生かされています。
彼らを使って石原都知事が何を実現させ、
何が実現できなったのか。
石原知事が強烈に意識している美濃部亮吉との共通点。
明確なメディア戦略ではなく
「皮膚感覚」「愛嬌」「度胸」という
無意識的な言動がたまたま成功しただけ。
1期目の途中の時点で書かれたものながら、
石原都政の本質を見事にあぶりだしています。
自治体の長には何が必要なのか、
それを教えてくれるヒントも含まれています。
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