中村健之介『宣教師ニコライと明治日本』(岩波新書)
を読む。
ニコライといえば東京神田駿河台のニコライ堂。
日本ハリストス正教会の聖堂です。
明治31年の内務省の調査によると、
カトリックの信者が5万3924人、
正教会が2万5231人、
プロテスタントが3番目だったそうです。
正教会の信者がこんなに多かったとは初めて知りました。
ロシア正教会から宣教師として派遣され、
日本正教会の大主教となったニコライ。
1979年にサンクト・ペテルブルクで
ニコライの日記が発見されました。
この本はニコライ日記の抄訳が発行される前に、
その内容を紹介すべく書かれたものです。
ニコライの生涯を時系列を追って記しているわけではないので、
まとまりのないエピソード集のようになっています。
最近、講談社現代新書で
『宣教師ニコライとその時代』が発売されたので、
そちらを読んだ方がいいかもしれません。
4月24日は東方正教会でも西方教会でも復活祭でした。
「ハリストス死より復活し、
死をもって死を滅し、 墓にある者に生命を賜えり。」
(「パスハ」の讃詞)
そういえばニコライ堂の正式な名前は
「日本ハリストス正教会復活大聖堂」でした。
『宣教師ニコライとその時代』を読んでみることにします。
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