社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



Hong Kong security bill backed by China's parliament - BBC News


中国の全国人民代表大会は香港への「国家安全法」の導入を決定しました。

<香港に国家安全法導入 「一国二制度」有名無実化―中国全人代>
(時事ドットコム 2020年05月28日23時47分)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052800699&g=int

香港の親中派である范徐麗泰立法会議長は、
(当然ですが)香港への国家安全法の導入を歓迎しています。



民主派の周庭さんは、香港の自由が失われることを懸念しています。

香港では抗議集会、周庭さん「自由なくなる恐怖感」


香港はアヘン戦争でイギリスの領土となり、1997年に中国に返還されました。

資本主義香港を共産主義中国の中で存続させるため、
「一国二制度」のもとで香港は「高度な自治」を認められました。

イギリス領時代に認められていた表現の自由などの自由は、
中国の特別行政区となった後も、そのまま保障されています。

1997年から50年、すなわち2047年までは、
中国と香港は異なる社会制度の下で共存することになっています。

香港と中国の関係については、次の動画が参考になります。
(別ウインドウで動画を見ることができます。)

香港と中国ってそもそもどういう関係?


香港と同じ特別行政区であるマカオでは、すでに「国家安全法」が制定されています。
マカオ市民の自由が徐々に制限されていることが、次の動画でわかります。

マカオが香港の将来を先取りしている、と香港市民が考えるのは自然です。

返還20年のマカオで進む中国化、習主席は“一国二制度”称賛


香港でも立法会が「国家安全法」を導入しようとしましたが、
市民の反対の多さに断念しています。

そこで、香港の立法会を飛び越える形で、
全人代が香港への「国家安全法」の導入を決定しました。

言論の自由を制限するという内容面の問題と、
香港の立法会を通さない法律が中央政府によって決められた、
という2つの問題点を抱えています。

イギリス統治下で香港市民が享受していた自由は、
中国への返還後も維持されるべきであり、
「一国二制度」による「高度な自治」は、
香港市民の自由の「制度的保障」でもあります。

香港市民の自由を制限するおそれのある「国家安全法」の導入に抗議し、
その撤回を求めます。

また、「国家安全法」の導入に反対する香港市民に連帯します。

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