うーん。
なんでしょうね、どこでしょうね。
私の住む街には。
取り立てて特筆すべきものはないようにも思いますけども。
どこにでもあるようで。
ほかのどこでもない、
ここにしかない景色。
昔。
それこそ、大昔。
私の最初の記憶が始まる場所があるんです。
覚えている限り、そこにいる私が、一番幼くて。
踏切を超えて、二手に分かれた道。
片方へ行けば、祖母の家につながる道。
でも、それがどちらかわからなくて泣きじゃくってる私。
覗き込んでくる顔が、なにかを問いかけてる。
ただそれだけの、記憶。
新聞配達の仕事で共働きだった両親は、
朝まだ眠ってる私をおいて仕事に出るのも、しばしばだったようで。
おそらく、その朝も目覚めたら私は独りだったんでしょう。
父母を探して、というより。
何故か祖父母の家を目指して家を出たようで。
分かれ道で迷子になって泣いてる私を、偶然みつけたのが。
父母の同僚でもある新聞配達のお兄さんだったそうです。
国道脇の家からその踏切まで。
よくもまあ、事故らなかったもんだと思いますが。
大人の腕から腕へ。
手渡されてる感覚も、よく覚えています。
写真に撮れるものなら。
あの時の、あの分かれ道の風景を撮っておきたい、とも思うのですが。
今でも時折通りかかる、その場所は存在しても。
景色が違っているのが残念だな、とも思うのです。
50年、という歳月は。
そういうもんですよね。
今の私にとっての、ここにしかない景色。
探して散歩してみるのも、いいのかもしれません。
なんでしょうね、どこでしょうね。
私の住む街には。
取り立てて特筆すべきものはないようにも思いますけども。
どこにでもあるようで。
ほかのどこでもない、
ここにしかない景色。
昔。
それこそ、大昔。
私の最初の記憶が始まる場所があるんです。
覚えている限り、そこにいる私が、一番幼くて。
踏切を超えて、二手に分かれた道。
片方へ行けば、祖母の家につながる道。
でも、それがどちらかわからなくて泣きじゃくってる私。
覗き込んでくる顔が、なにかを問いかけてる。
ただそれだけの、記憶。
新聞配達の仕事で共働きだった両親は、
朝まだ眠ってる私をおいて仕事に出るのも、しばしばだったようで。
おそらく、その朝も目覚めたら私は独りだったんでしょう。
父母を探して、というより。
何故か祖父母の家を目指して家を出たようで。
分かれ道で迷子になって泣いてる私を、偶然みつけたのが。
父母の同僚でもある新聞配達のお兄さんだったそうです。
国道脇の家からその踏切まで。
よくもまあ、事故らなかったもんだと思いますが。
大人の腕から腕へ。
手渡されてる感覚も、よく覚えています。
写真に撮れるものなら。
あの時の、あの分かれ道の風景を撮っておきたい、とも思うのですが。
今でも時折通りかかる、その場所は存在しても。
景色が違っているのが残念だな、とも思うのです。
50年、という歳月は。
そういうもんですよね。
今の私にとっての、ここにしかない景色。
探して散歩してみるのも、いいのかもしれません。