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すばるに恋して∞に堕ちて

新たに。また1から始めてみようかと。

続・鬼は~外ッ! 福は~~内。

2009-02-03 21:17:32 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
妄想のカケラの続き、です。




しばし、のち。
出来上がった焼きそばが、どんッ、と、テーブルに置かれる。

「お待ちど」

「待ったわ~、腹ぺこぺこや」

手にした雑誌を、脇に置いて、皿を見る。

「なに、これ」

「ん? 焼きそば」

「あかんやろ、これ」

こらえきれずに、爆笑する。

「炒めすぎなんと違うの? 肉、カリカリやん」

「そうかぁ? せやって、豚やもん。生やったら、あかんやん」

「そういう知識はあんねや」

「うるさいわ。ええから、食えや」

「ま、いいか。食えんことは、ないやろ」

「ほんなら、手を合わせて下さい」

「それ、やる?」

「ええから、ほれ」

「しゃあないなぁ」

「イッタダッキマァスッ!!」

「ん。イタダキマァス」

ばくッ 

「あ、ふつうに、食えるわ」

「な? うまいやん」

「自分で言うかな((笑」

「ご飯、笑って食えるんなら、ええやろ」

「・・・? それ、どういう・・・?」

ピンポーン!!

「あ、客やで」

「あ、うん」

ピンポーン! ピンポン、ピンポン!!

「なんやねん、こいつもかい」

がちゃ

「どんと、をーりー!!」

「腹、減ったァ」

「よッ!」

「こんばんわ」

「(バコッ! と、どつきつつ)あほか、まだ明るいやろ」

「痛いわァ

続々と、遠慮なしに入ってくるメンバー。

「え、おい、ちょっと。なんなん、これ」

「節分や、節分」

「節分は、分かってるけど。え、なにしてるん?」

「鬼!」

紙の面をつけて、メンバーの1人が、こちらを振り向く。

「見たら、わかるわ」

「あ~!! ずるい。焼きそば、食ってる」

「よ!」

「来てたんや」

「そら、来るよ」

「まだ、やんな」

「おう、まだ、やで」

「いったい、なんの話してるん?
 そろいも揃って、なに?」


「なあ、早よ、始めようや」

「ちょお、待てって。準備は、ええの?」

「こっちは、OK!」

「おまえ、ちゃうわ。もう一個のほうや」

「さっき、スタンバってたやん」

「よっしゃ、ほんなら、やろか」

「やるって、何を? ここ、俺ん家やで?」

「豆まきやん、節分いうたら、豆まきでしょ」

「ここで、やるん?」

「ここじゃないと、意味ないねん」

「ほれ、ブツクサ言わんと、これ持って」

手のひらに、豆の入った折り紙の小箱が渡された。

「鬼は、あいつやから、な」

「行くでぇ! 鬼は~外ッ!!」

「鬼は~外ッ!」
「鬼は~外ッ!」
「鬼は~外ッ!」
「鬼は~外ッ!」

一斉に投げられる豆、豆、豆。

「ひゃッ、ほッ、ほー」

飛び跳ねるように、逃げ惑う鬼。

「鬼は~外ッ!」

「鬼は~外ッ!」
「鬼は~外ッ!」
「鬼は~外ッ!」
「鬼は~外ッ!」

「うをッほっほーい」

完全に、調子にのっている鬼。

「待ってや、おかしない? ってか、おかしいやろ」

「なにが?」

「鬼は外、ばっかしやん」

「せやって、鬼、いてるやろ?」

「ここんとこ、鬼に棲み付かれてるやん」

「え、誰が? 俺?」

「ほかに、誰がいてんの」

「みんなで豆まいたら、鬼かて、逃げるやろ」

「オレらがおったら、百人力やで」

「ひとり、ちゃうねんから」

「あ、言い忘れたわ」

「肝心なとこ、わすれてるやん」

「鬼は~外、言うたら、次は?」

「は?」

「鬼は~外ォ!!」

妙なテンションの鬼が、そのまま、玄関へ逃げていく。

「なんや、わからんけど。・・・えっと、福は、うち?」

「もっと、デカい声出せや」

「福は~~、うち」

「福は~~内」

鬼のかわりに現れたのは。

「うわッ、何してんねん、おまえ」

「せやから、『福』やん。『福』は『内』ってね」

「オヤジギャグにもならんやろ、それ。誰が考えたん?」

鼻の横をポリポリしながら、苦笑交じりに毒づく。

「おかしすぎるわ」

「おかしかったんは、どっちや、思うてんの」

「みんな心配しててん」

「もう、ええやん。ご飯も笑って食べれたし」

「こうして、全員、揃ったし」

「やっかし、福は、おらんと、な」

「また、やっかし、言うたやんけ」

「俺、俺、俺も入れて」

「鬼は、外やで」

「え~? そら殺生やわ~」

「HAHAHA!!!」

「よっしゃ。笑った、笑った」

「作戦、成功やな」

「なあ、もうええ? おなか減って、動かれへん」

「そこの焼きそば、食っとけ」

「気ィつけろよ、肉、カリカリやで」

「焼きそばなら、もう、全部食ってもうたもん」

「早やッ!」

「よっしゃ、そしたら寿司でも、食べに行こか」

「やった!!」

「ワリカン、やからな」

「ええ~~!!」

        END










鬼は~外ッ! 福は~~内。

2009-02-03 11:10:46 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
節分です。

コドモらが小さいときは、鬼の面を誰がつけるかでもめたりして、
なかなかに、楽しい行事ごとでしたが、

今では、「恵方巻」の具にしか、興味を持ちません。

いいんだけど。
どうやったって、鬼は、家に居座ってるもん。

「鬼は~外ッ!」って言ったって、
通じないし、さ。

それよりも、なによりも、
早く「福」が「内」に来ないかな、と思ってる次第です。
そしたら、全国の∞erが、泣いて喜ぶ春が来るのに、ねえ。

ここのところ、
いや~な噂も、ちらりほらり・・・と、あるみたいですし。

そろそろ、∞の皆様にも、

ドッカーン!!と、一発、
ぶち上げて、
私たちの不安を、吹き飛ばしていただきたい、な。










ピンポーン! ピンポーン!! ピンポン、ピンポン、ピンポン!!!・・・

「うるさいッ! 寝られへん!! 誰やッ!!」

ピンポン! ピンポン! ピンポン!!

「あ”~、もうッ!! わかった、わかったって」

眠い目をこすりつつ、扉を開ける。
そこには。

「え? なんで? なに? どうしたん?」

「おはよう。ってか、もう昼やで。まだ寝てんの」

「うん、寝てたけども、え? なに、これ」

「入っても、ええ?」

「え、うん、そら、ええけど。どないしたん?」

「これ」

目の前に、スーパーのガサガサ袋。
ずかずかと部屋に入ってくると、
キッチンのカウンターに、袋をおいて、中身を取り出し始めた。

「約束、したやん」

「約束って・・・。は? あ、もしかして。 焼きそば?」

手にしている、黄色い麺。

「ん。焼きそば」

「いや、おかしいやん。なんで、今頃?」

「約束したやん、作ったるって」

「ああ、まあ、そら、したけどさあ。なんで、今日、なん?」

「なんでって、なにが?」

「今日って、何の日か、知ってる?」

「いや、しらん。今日は、オフ、じゃないの?」

「オフは、オフやけども。そうやなくて。
 今日は、何月何日かって、訊いてんの」


「2月3日やろ? カレンダー見たら、わかるやん。
 自分、今月のカレンダーやないかい」


「う、うん。いやいや、だから」

「ふふん 節分、って言いたいんやろ?」

「あ、知ってるやん。なのに、焼きそば? 恵方巻やなくて?」

「あほか、おまえ。オレが、そんなん、作れると思うか?」

「いやいや、材料さえあったら、僕、作るやん」

「あ! しまった!! そうか、そのテがあったか」

「思いつかんかったんや((苦笑」

「ん。焼きそば、作ることしか、頭になかったわ。
 これなら、オレにも、なんとかなるから」


「ほんまに出来んの?」

「出来るよ、・・・たぶん・・・」

「声、小っちゃ((苦笑」

「ええから、あっち、行って」

「ほんまに、大丈夫?」

「おう、まかせとけ」


なんて、会話が、ふっと、浮かんだわけですが。

えっと、どうしよう。

カケラだけのつもりで、書いてたんだけど、
お話が、最後まで浮かんじゃった。

でも、これ、今日限定の節分ネタなんだけど、
浮かんだお話、全部書き上げるには、今日だけじゃ足りない・・・みたい。

時期をはずしても、お付き合いくださいます?
っていうか、お願い。つきあって。

このあと、気まぐれパートのお仕事と、
夕方には、婆さんの歯医者があって、
夜には、「The SHIGOTONIN」様のCDを受け取りに行かねばならないので、

今日中に続きをUPできるかどうか、は、わかんないけども。
日付をまたぐかもしれないけども、

鋭意、努力します。


では、のちほど。