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ロイヤル・セレブレーション

ロイヤル・バレエの25日の昼公演を観に行った。

一番の目当ては「田園の出来事」。
くまさん♪がローザンヌコンクールでその中のバリエーションを踊った・・・というので、一度全編を観てみたいと思っていた。

あまり情報が無かったので、音楽を聴いて、あれ?こういう曲が使われているんだー、なんだっけ?この曲??
としばらくモヤモヤしつつ観ていた。
ストーリーも予習しなかったけど、だいたい分かった。
不倫ものの悲劇(ばっさり)。
家庭教師、女主が一番なのかもしれないけど、ムスメでも家政婦でも嬉しそうで、
お前は女ならだれでもいいのか!?
と思えて、半分くらいでぐったり・・・。
ロシアの小説ってもしかしてみんなこんな感じ?
死人が出なかったのが、まだ幸いか。

くまさん♪の踊ったパートは、その中でも清涼剤のような存在。
今回も達者な踊り手ではあったけど、どうしても比較してしまう・・・(ごめんなさい)
くまさん♪の方が子どもだったし、ボールは大きかった(たぶん)し、とにかくキュートだった。
あのときの動画はドン・キの方が圧倒的に流れるけど、踊り的にはこっちの方がずいぶん難しかったんじゃなかろうか。
コンクールでボールを使うのって、他に見たことない^^
長いこと通しで観たくて、それはたしか高島屋でのイベントで観れた・・・はず、FCでもあったかな・・・
また観たいなー

音楽で気が付いたのは、ジュエルズのダイアモンド。
この作品もまともに通して見たことがなくて(ストーリのない作品がどちらかというと苦手なので)。
「アナスタシア」と同じ曲(ちゃいさんの第3番)なんだーと思った。
さらに、アナスタシアもまともに見たことない。ロイヤルのウィンターガラ(チャイコフスキー没後100周年記念)ビデオで、ヴィヴィ様とブルース・サンソムさんが踊っていたのを見ただけ。

ダイアモンドの名前の通り豪華だった・・・けど、コールドの方々はもしかしてまだ経験が浅いのかな、と思った。
高田さんは真ん中で映えていたけど、マックレーさんはいまいち?あんまり見せ場のない踊りなのか、足元とかちょっと雑に感じたし。

そういう意味では男性ではムンタギロフさんが素敵にゃったな(役柄はトンデモだけど)

田園の出来事の音楽に関してはまた別に。
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埼玉第九合唱団創立50周年記念演奏会

エステルハージィトルテは、少なくともウィーンにはあったケーキ。

エステルハージィというのはオーストリアの貴族の家(元はハンガリーの大貴族)で、ハイドンを重用していた。

後、当主?が妻の命日のためにとベートーヴェンにミサ曲の作曲を依頼。
できたのがミサ曲ハ長調 作品86
しかし依頼主のエステルハージィさんには大不評だった。
もっとしんみりした曲を希望していたのではないかなー

でも今に残っているのだから、やっぱり名作なのでしょう。

ミサ曲なのにハ長調って珍しいと思う。

というのを思ったのはタイトルのコンサートに行ったから^^
ありがとうくま友さん。

そういえば、エリザベート皇后がウィーンに嫁いできたとき、教育係だったのもエステルハージィ夫人だった・・・。
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憧憬の地ブルターニュ・・・の牛

久々に家族で絵画展に行ってきた(6/10滑り込み?)、「憧憬の地ブルターニュ」@国立西洋美術館。

チケットにも刷られているゴーガンがメインだったような。
でもうちでは彼の作品はそんなに好かれていないのだった^^;

ので、つらつら見ているうちに気が付いたのが1つ。
ゴーガンの初期の頃って、あんまりぱっとしない(ごめーん)けど、1888年の絵と1889年の間でガラっと作風が変わっている。
1889年の絵には「タヒチの女たち」にあるような特徴がある気がした。
その1年の間に何があった?って思って、後で確認したら、ゴッホと同居して、それが破綻した(ゴッホの耳落とし事件)頃だった・・・orz
それが直接影響したのかどうかわからないけど、無関係ではなかったかと。

個人的にはA.ドーシェの「樹と流れ」・・・川岸に松の木が生えてる風景画
金山平三の「林檎の下」・・・緑が鮮やか
が好きかな。

1点凄く謎な展示があった。
足立源一郎という人の牛の習作。
それが習作も習作、ほとんど形になってない。かろうじて1つ全身図になった小さな絵があったけど、全然牛に見えず^^;
おとんがぼそっと「牛になってない(オカピかよ)」なんて言うもんだから、笑いのツボにハマってしまい、その後にあった牛の絵
・・・別人が描いた作品だけど、それも首が長くてなんか変、が目に入り、「あ!ここにも・・・」になって苦しかった(もしかしてマニエリスム!?)。
足立さんの絵は他に展示されておらず、この習作のみ。
これも後で調べたけど、足立さんは山岳風景を得意とした方らしい。
なので、なぜわざわざあれだけ展示されていたのかが全く分からず・・・

最後の方でまた2頭の牛がモチーフの絵があって、そこにはとても褒めた解説が付いていて(そういう解説は全ての絵にあるわけではなく)
なんだか「牛の正しい絵はこれですよ」って言っているみたいで、さらに足立氏の立場を考えてしまったのだった。
(今回の選考者と過去に何かあったんですかね?)

冒頭の写真
「海辺に立つブルターニュの少女たち」
少女たちは「だれ?このおっさん」「何見てんだよ」
と言っているように見えて、まあ、見慣れないゴーガンが異質だったんだろうな、と思ったけど
彼は晩年近く、児童虐待になりそうなことをしていたから、彼女達からはもっと胡散臭く見えていたのかもしれない・・・。
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マイナンバーカード

システムの不備がいろいろ露わになってきた。

私は持ってないが^^;

職場が厚労省関係なもんで、今年の3月にも職員(非常勤も含めて)が取得したかどうかを一人一人調べあげる、なんて作業もあった。
身近なところでの所持率は約2/3。
ご丁寧にそれが3度目だったかな。持たない理由まで聞かれたり、しつこいったらありゃしない。

取得することになんのメリットも感じない上に、取得するには有給休暇を使わないといけないなんて!
(夜間もあるというけど、枠が少な過ぎて使えたもんじゃない)
そこまで言うなら取得休暇を作るとか、届けに来い!ってな感じ。
それを5年だか10年ごとにするなんて、一体どれだけお金もかかるのやら。
カードはプラだから、膨大なプラごみの発生にもなるけど、そんなことはお構いなしなのか。
カード製造会社も廃棄処理会社も儲かるからいいのか?

だいたい普段の生活でマイナンバーが必要になる機会って1年に1回あるかどうかだ。
「行政機関からのお知らせが受け取れる!」なんていうけど、それは一体なんの情報?
カードを持っているだけでわかる手段って、どういうものなのかさっぱりわからない。
(キャッシュカードだけ眺めたって残高はわからないでしょ?)
結局自分か、誰かが何かしないと伝わらないものだろうに。二重にあるだけ無駄じゃん。

最近の国が作るデジタルシステムというのを全く信用していないというのも大きい。
とくにこの分野は過去に年金問題でものすごいポカをやらかしているし。

今回のエラーの原因に、本来なら1人分しか必要のないデータなのに、複数人分入れられてしまう構造、っていうのに頭を抱えた。百歩譲って?姓が変わった場合の履歴を保持する目的、というのもあったかもしれないけど(想像だけど)、それならどれが最新のものなのか区別できなきゃダメでしょう。他人の情報が入ってしまうなんて問題外だし。
さらに本人確認のための項目を3つから5つに増やしたけど、そのうち3つが適合すれば本人と認めてしまうって・・・甘すぎないか?
元々の3項目が姓名・生年月日・性別。 性別をまたいで同姓同名ってことは少ないだろうから、同姓同名なら性別も同じ可能性は高いでしょうに。
追加された項目が住所と氏名の漢字・かなだとか。でも、ポピュラーな氏名だったら使われる漢字も同じことが多いのではなかろうか。
他人と住所が同じ可能性は少ないだろうけど、住所以外で3つ一致しても同一と判断されることもあるとしたら、項目として数があってもあんまり意味がない。

金融口座の結び付きにも、他人の口座情報が入ってしまうとか・・・

出てくる話を聞くたびに、ダメだこれ、としか思えない。
本当にやりたいのなら、時間がかかっても根本的に設計からやり直した方がいいんじゃない?

一番に気に入らなかったのは、取得期限のあるマイナポイントで釣るというやり方。
やるっていうなら期限なんて付けなくてもいいじゃん。
欲しいけど入院してたとか、海外に行ってたとか、処々の事情でできない人は切り捨てなのか?
そうやって安易な方法で国民を手なずけて行きたいわけね?

というわけで、だれが聞くか!おととい出直してこーい!
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マダム・バタフライ

前回公演とそんなに大きく変わった点はなかったかな・・・(前の公演の記憶がすでに曖昧)。

いきなり細かいとこだけど、スズキさんたちが履いているシューズ、外の場面では本当に草履みたいな鼻緒模様付きだった。
前から履いていたかな?ポワントでも結構自然に見えて面白かった。
で、
体感では1幕のアメリカ部分が長く、日本の部分が短く感じた。
ので、すべての見せ場はここ!とばかりに踊る男性ダンサーを眺めていた。いつ船が出るんだっけ?と思いつつ、手旗とか女性たちが出てきたりと、変化に富んでいるから苦痛ではない。でもあれ以上長かったら「さっさと出航しろ!」とは思ったかも(笑

日本の花街はうって変わって薄暗く、湿度も感じるような雰囲気。
女性の日本髪、着物アレンジの衣装は見ていても楽しい(一場とは同一人物に見えなかったり^^)
ボンゾウ、本当は何しにきた?な疑問はあるものの、緊張感も盛り上がったり。
よくできた装置でもあるけど、花魁に合わせて本来なら地面から生えているであろう灯りを移動させると、異国の方などには本当にそんなものがあると勘違いされないか、心配ではあった。もし実際にあったとしたらやっぱ「提灯」なのかなあ・・・
少しサイドからだと、灯りをスライドさせる男性たちの動きも目に入るけど、真正面からなら気にならないのかな。

二幕の後半は涙なしには見れない・・・
欧米の人ならピンカートンに飛びついてハグしそうなところ、静かに三つ指ついてお辞儀する・・・というのがうるうるMAXポイントだった。
音楽も非常に良くて。

でも蝶々さんが自害の後、星条旗が出るのはちょっとくどかった。
息子がその後アメリカに渡ったことを説明するなら、たとえば出て行く船の汽笛ぐらいでも良かったような。
(オペラではどんな風なんでしょ?)
以前の日本では死のイメージカラーは白なので、背景も白系が良かったな・・・そこで桜まで散らしちゃうとまたどこぞで見たような、になってしまうか?
米国で始まって米国で終わ・・・らなくてもいいし、あの話なら。

演出で「惜しい」と思ったのは(前もそうだったけど)、蝶々さんの回想シーンで、ピンカートンが謎の「どこでも障子」にかき消されるところ。
唐突なんですもん、派手にスライドする障子が。
もし障子(もしかして襖なのか?)を強調するなら、障子に一人で踊る蝶々さんのシルエットが映る・・・なんてのはどうだっただろ。
別にピンカートンが登場しなくても、蝶々さんが孤独なのはわかるし。西洋のドアや壁ではありえない現象でしょうし。

蝶々さんの懐剣が暴走するシーンの意味がようやくわかった。
でもそれも解説を読んでのこと。
ちょっと難しい。
始めの方で蝶々さんが懐剣について、どんな心理なのかを説明しておいてくれるとわかるかも。
亡き父親の元から手にする瞬間がすごく重要なのかもね・・・彼女にとって重要なのだろうけど、わりとあっさり拾ってそのままスタスタ持っていってしまうから・・・

結構ディスっているけど(笑)、よくできているとは思っているのです。
異国の方の感想をぜひ聞いてみたいです。
イタリア、がんばって行ってください。
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