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雪の女王

ウクライナ国立バレエ(旧キエフバレエ)の雪の女王を観る。
今年はウクライナ支援していなかったなー、というのもあり年内駆け込みのように。休みに入ってからでちょうどいいということもあって川越公演へ。
初めて行くホールだったのでちょっと抵抗はあったものの、やっぱり近いわ^^;
本川越駅からは少し距離があるけど、電車は1本で行けるのが楽。

「雪の女王」は日本初演なのだとか。原作はアンデルセンの童話。
音楽はどんなかなーと思いつつ開幕。冒頭は主人公たちがスケートをする場面で「ウィーン気質」(だったと思う)。
この作品は紛争が起きてから改作されていて、それはロシアの音楽家の曲の部分を、別の曲に差し替えたのだそうな。
それで見事にロシア外しのラインナップ。
だいたいは聞いたことがある曲だけど、曲名が思い出せないものもあり、なんだっけーと思いつつ見ていた。
バレエ自体はいろいろな作品にある場面を抜き取って集めたよう(っていうと安易な感じに聞こえるなぁ・・・)
冒頭がスケートをする人で、くるみ割りのパーティシーンや雪の場面、ドン・キなどにあるような山賊シーン、王宮のマズルカ風の。魔法の花園もはっきりとは思い出せないけど何かにあったような・・・

豪華といえば豪華か?

ただ装置はシンプルで、モノがない分ダンサーが頑張ってます!というイメージ。
降る雪をはじめとして、映像を使った演出。
振付は・・・わりと(かなり)オーソドックス。カイ(男性ソロ)の踊りはちょっとコンテっぽいところもあり。
ヒロインのゲルダは出ずっぱりだからか、ここぞ!!という大技はなかったような。地味に全体を支え続ける大変な役なんだけど。
技的には山賊の場面が盛り上がるところだったのかも。男性たちは滅茶はっちゃけていたけど、衣装が山賊だからかいまいち目立たず、女性のメインはヒロインのいじめキャラだから共感を得にくいのか、拍手は控えめ・・・
雪の女王はダンサーが長身で手足長いし、存在感もあって申し分ないのだけど、なんでカイを連れていきたかったのかがよくわからない^^;
単に性格の悪いヒトになってる気がする。

ダンサーの皆さんは本当に実力者揃いで、底力が感じられたので、元の安寧な状態で観られたらもっと感動的だろうに・・・
一刻も早く争いが収まりますように!
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第九

ほぼ毎年行っていた第九のコンサート(今年はソニックシティ2023シリーズ 第九演奏会 埼玉第九合唱団第94回演奏会@ソニックシティ12/15)。新コロの影響で2020年・2021年・2022年と開催されなかったけど今年は晴れて通常開催。
会場までの駅周りも、ひときわ賑やかに感じた。
最近、別段自分が買い物をしなくても、お店が沢山並んでいて、素敵な品物も一杯で、お客さんで賑わっている様子を見るだけでも、平和で、幸せだなぁ・・・と思う。
と同時に片隅には(片隅でごめん)、それどころじゃない地域の人もたくさんいて、どうしたらいいんだ・・・と考えてもしまう。

第九を聴いていても、早く歌詞の通りになれ~~~と願う。
この曲、歓喜の歌というだけあって、歌詞だけでなく、力強い男声も、天から降り注ぐような女声も、あらゆる暗いものを追い払ってくれるようなパワーを感じる。(普段あまり「神」というものは信じていないけど、すっかり清めらたような、帰り道も暑いくらいに 笑。)
指揮者が広上氏だったから、なおさら明るかった。渾身のあまり?台の上で飛び跳ねたりするから、よくオケの人が笑っちゃわないなあ、と感心したりも(真剣なのか慣れなのか?)。

世界規模で同時演奏とかしたら、何か良い方向に転がらないかな・・・なんて妄想もする。
1万人の・・・とかはあるけど、今までで最大同時参加者数ってどれくらいなんだろう。

1人1人の思念は小さくても、7万人位のヒトが1点に集中すると物理的にも何か作用するみたいだから。1千万人とか1億人とかでやったらもしかして・・・

現実問題、カーテンコールの写真撮影が許可されていて、SNSなどで広めてください、ということだったのだけど・・
タブレットのカメラでは舞台の一番手前にはなんとかピントが合うものの、奥までは無理っぽかった(がっくり)。
すっかり個体識別が不可能になってる(・・・ので載せてしまう。)
でも、合唱団の人の輪郭が白く光って見えるの。(場合によっては見えないかもだけど、手元写真では見える・・・)
影も写っているのに不思議!
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ドラマ 大奥

NHKの、なんだかんだと見てました。

史実と性別が違うので、ときどきこんがらがりそうになることも。
えぐい^^;箇所も沢山あったけど、一番はやっぱり子作りと政治の両立は辛いよねえ・・・ということだった。
なにしろ体力面が大変。
政治が男社会になるのも分かる気が。
(でも、マリアテレジアさんはできていたもんなあ・・・本人の体力も凄かったのだろうけど、周りの理解と助けが相当あったのだろうなー)

伏線の盛り込みも巧みで面白かった。
最後のシリーズはミュージカルで共演していたメンバーだったのも嬉しく(って、古川さんが悪役じゃなかったのが嬉しかった  笑)。
最終回の滝山さんのシルクハット姿はもしかして、LUPINへのオマージュだったのでは?
ミュージカル ピカレスク LUPINカリオストロ伯爵夫人の秘密

でもほんと政治は女性がやったら、上手く行く部分も多いんじゃないかな。
悪いところを挙げれば、・・・邪魔者はすぐに毒殺しちゃうことかしらね、毒入りカステラで 笑
でも実社会日本は、おっさんたちがはしゃぐと、すぐにつるんで悪事を働くじゃない。
桜もモリカケもダメだったから、せめて裏金問題は全て明るみに出してほしいな。(ってドラマの話からズレてる)。

あ、もしかして今の日本の政治がダメなのは、薩長の名残り!?
西郷の物言いはホント不愉快だったもんなー
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懐古そして消滅?

この間ふと目にした広告で、つい古巣の松山バレエ団を思い出し(って所属していたのはその学校だけども)チケットを買ったのだった。
くるみ割り人形だったし、場所が府中の森だったので。

お天気が良かったのでスクーターで行くことに。
ルートはいくつかあるものの、渋滞を避けようとすると、1個前の職場の横を過ぎ、〜十年前に通っていた高校の前を過ぎ^^;まるで過去を遡るよう。
劇場の隣は公園なので、少し早めに着いてプチ散策。ちょうど紅葉の頃で和んだ。

バレエ自体はなかなか異色。
開幕前にプログラムにあるストーリーを読んだら・・・3ページ目で挫折。全部で11ページあったけど。
日本語で書いてあるし、長文にはある程度耐性はあるはずなのに、脳が拒否した。
はたして舞台を観て、これを理解することができるのだろうかと不安になりつつ開幕。

見た回は「オールスタークライマックスフェスティバル」と銘打ってあって、たぶん団の重鎮がたくさん登場する、という意味なのだと解釈。
そしてそうなればやはり一番の注目は森下洋子さん。
ええ、開幕すぐに登場されました。もしかして最後の方にちょっとだけ出られるのかな?なんて思っていたので嬉しい誤算。
でもわりとすぐに次の方に交代されていて(なんとクララだけで7名も登場するから)、誰が誰だか^^;
王子(正式には神性青年アマデウスという役名)も3人で演じるものだから、もう何がなんだか・・・苦笑。

衣裳も装置もゴージャスなので、華やかなんてもんじゃない。
けど、何か重大な違和感。
何なんだろうと思いつつ見ていてわかったのは
みんな張り付いたような笑顔でちょっと怖かった・・・瞬きもしていなんじゃ?ってほど。お人形のようでもあり。
あんなに口を開けていて乾かないのかとも(余計なお世話。でもきっとわたしには無理!のどが乾燥して咳き込みそうだー)
もう1つ。
やたらにみんな上を向くの。そりゃ心持ち上めに向くのは基本だろうけど、それを通り越して舞台の天井見てる?ってことが多くて。
絶対に下を向いてはいけません、とでもきつく言われているのか?
終始そんな感じなので、何か上にあるのかなー 何か降ってくるのかしらーと勘繰る始末。
一番気になったシーンは、くるみ割り人形から王子に変わった後の二人の踊り。二人とも(特にクララは)上しか見ないから目が合ってない。
クララは王子に変わったこと分かってるの?って心配になるほど。踊りににしたって王子の手がどこに出るかわからずぎこちなくなることも。
なんと徹底されていることかと。
しかし
2階席だったからまだしも、1階席だったらどう見えるんでしょう。
ダンサーのあごと鼻の孔ばかり見えるんじゃ?
とか
ウォーミングアップの後ろカンブレは入念にやらないと、背骨や頸骨を痛めそうだー
デコルテの手入れもね
なんてことを考えつつ、やたら首に力が入ってしまい、終演のころにはガチガチにorz

最後の最後までそうだから、客席も大して見てないというか、感じてないのでは?
何かもっと遠い高みを見ているような、バレエの神様にでも舞台を捧げているような錯覚も。
そうなるとここにいる私は何?居なくてもいい?という一抹の寂しさも感じたのだった。

・・・私が習っていた頃(約半世紀前 笑)は、そんなに上ばっかみるようには言われなかったけどなぁ・・・
まー一番びっくりしたのは、当時習っていた先生がまだしっかりとプログラムに載っていたことか。
現役・・なんでしょうか、名目だけなのでしょうか。
同じクラスで習っていた方もまだ踊っていましたしね・・・彼女たちは本当に昔から上手できれいだった(から覚えてる)。
あ、あと森下さんはひと際お小さい!
あの身体で全てを乗り越えていらしたのには尊敬いたします。
きっと生涯現役を続けられることでしょう。少しは見習わなければ!

写真は府中の森公園の日本庭園の池
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