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答え合わせ-眠れる森の美女 得てして辛口編

やっと観に行ったK-バレエの「眠れる森の美女」(14日ソワレ)

東急本店がないので、オーチャードホールの周りが暗くてちょっと寂しい・・・
は置いておいて、ネタばれを含めての感想・気付いたこと

ストーリーが大きく改変され、最大の売りは「姫を殺めたのは王子・・・」という設定。
それはまあ・・・そうなっていたようないないような(カラボスの呪いを実行はしたけど、殺してはいないし)。
で、そういう展開になってしまう筋立ては結構うまくできてる(本当に魔法って便利)。
赤ずきんがカラボスの手先になっていて、後では普通の赤ずきん(オオカミにさらわれるだけ)というあたりは、少し説明不足かな・・・(たぶん赤ずきんも一時的にカラボスに操られていたのかと)
結局姫は100年も眠りについていたわけでなく、実質一晩くらいかね、というところ。
元々のお話の最大の特徴の「100年の眠り」が短縮されているところは現代のペースか? 
元の話でも、100年のブランクがあっても愛は偉大ね、ということなので(まとめすぎ)、時の長さは問題ないのかも。
(でもそうすると作品タイトルが「ちょっとしか眠らない姫」になってしまわないか?)

通常だと最後の結婚式のお客である、ブルーバードや猫が森?のシーンで登場するあたりも、蓋然性があった。
カエルも花も、まあ・・・
難をいえばもう少し森っぽさが欲しい美術だったな(森にうるさいワタシ)・・
そしてそういう点では、「なんとなくもやもや」沈んで踊る王子のバリエーションも、しっかりした理由があった。

でも姫が眠りから目覚めた後がすごく困惑。
なにしろ緞帳が閉まっちゃうし、無音だし、盛り上がったムードもスピード感もぶった切りで、一瞬「これで終幕?」「いやいやそれじゃ主役のグランパがないじゃん・宝石の精はどこいった?」
それにしてはノーリアクションの間が余計に長く感じて、「もしや何か事故?」の心配まで湧き上がる始末。
・・・創作の時間か予算かアイデアがなかったんですかね?
装置転換と衣裳の着替えの時間が必要だってことはわかるけど、せめてなにか間奏曲を入れて欲しかった。
帰り道、あの時間稼ぎのアイデアを3つ考えたから、次回は勝手に自己妄想しておこう・・・

そうそう、答え合わせ。
継代の問題は姫の花婿候補キャストにあった・・・私はてっきり王子の父か祖父が100年前に姫を眠りにつかせて、その息子か孫が呪いを解くのかなーなんてことを想像していたが。
最初は婿候補の男の子の親・・・が育った王子になっていた^^

見えない太陽問題・・・動いていましたねえ。上下に。円弧に動かすには横にも移動しないといけないから、大変なのだろうな・・・

肝心の?踊り部分。変わっている部分は主にストーリーが変わっている部分か。従来に近い感じでもまー難しいステップが多くて大変そう。
運動量が多いせいかどうかわからないけど、リフトの大技が2回うまく行かず。
ブルーバードは衣裳のせいもあったかもねえ・・・腕のひらひらは滑りそうだし。あとやっぱり一人がいろいろな役を兼務すると疲れも溜まるんではないかしら。
新コロの影響でダンサーの体力も100%ではないかもしれず。昔のようなキャスティングは見直した方がいいかもしれない(自分達ができたことを若い世代にそっくりそのまま当てはめようとするのは古い考え方です)。

で、後で「あれっ?」と気付いたこと。
プリンシパル一人しか出てなかった! 思いがけず石橋さん(宝石)が観られて嬉しかったけど。(最後の最後でいきなりあの踊りも相当厳しいでしょう〜くまさん♪のニヤニヤ顔が浮かびます・・・)

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バレエ近況

くまさん♪のTV露出が増えている・・・のは新作の開幕が近いから。
前ほどの熱量はないものの、なんだかんだと一応はチェックしてます。

ここのところKバレエは人事や体制がだいぶ変わった模様。
例年のごとくシーズン変わり目のダンサーさんの退団もあり・・・(いたたた・・・泣)。

この秋は申し合わせたように?「眠り」の上演が多いみたい。
Kは新作・・・
フライヤーのコピー「オーロラ姫を死に導いたのは、王子だった」を目にして最初に
姫、死んでないけど?
と思ったので、??? まあ、100年の眠りを死と捉えるなら、そういうことかな、と前向き解釈。
あとは王子も100年以上生きるかがポイントか。
王家ってたいがい何代か続くし、継代というのは1つの想像。あとは魔法(って便利よねー)。
でもあんまり考えすぎると面白くなくなっちゃうから、やめておきます。

舞台装置でスタッフが大揉めしていたみたいだけど、どうなったか・・・の想像。
その1 空間をゆがませて、空に奥行きを作る=消失点を低い位置に持ってくる。
難点は他の装置をゆがませないといけないし、前にロイヤルの眠りでもあった処理法で二番煎じになっちゃう。
相対的に太陽も月も小さくなってしまうしね。
その2 太陽と月を動かせばいいんじゃ? 実物も昇って沈むし。
動きの弦が下になるパターン(舞台の真ん中が一番高くなる)のと、逆パターンで舞台の真ん中が一番低くなる、のも考えられる。
逆パターンの方がちょっと異世界風かなー
他にもあるだろうか・・・

答え合わせ・・・する予定です。

ゲートの方も変わってスクールに組み込まれる形なんですかね。
実はほんとうに行くペースが落ちていて、会員登録をし直す必要があることを知ったのは、某巨大掲示板のカキコミだったという始末。
あまりスタジオに行かない人や、ネットを見ない人は自然にフェードアウトしてしまうんでは?(それを願っているのか?)
ちょっと不親切に感じた。
(いやいや、郵送もしているんですよ、ということであれば郵便事故ですね。)

行けないのは先月は新コロというのもあったし、もう1つ、しばらく前から足底筋膜(腱膜)炎になって、歩くのがやっとなんですわ。
どうも膝をやって、全体のバランスが崩れたという、根深い問題みたいで。
行かないとさらに悪い循環になっているような気もするので、様子をみて出てみたりはするけど、なかなか・・・

見に行く方は先月、新コロからのリハビリを兼ねて、東京バレエ団の「ドン・キホーテの夢」を見た。
お子様向けなのでダイジェスト版のようで、解説付き。
どこをどう削るのかも興味があって。(主役のアダージオも削るという荒業。でも確かに!むすこの小さいときのことを思い出したわ)
体力が落ちた身にはちょうど良かった^^
一番の目当ては大塚氏、ずっと気になっていたので。
元気に踊っていて安堵。
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ちょっと困った

「田園の出来事」の音楽についての付記。
始まってから、この曲なんだっけ?・・・と考えている間に浮かんでしまったのが実は
モンティ・パイソンの鉄板ネタ、「木こりの歌」・・・知っている方はもうお齢でしょう(苦笑)

ニコニコ動画(ドイツ版)
もちろん英語版がオリジナルなのだけど、これは日本語訳がちゃんとしているのと、コーラスのハモりが素敵なので(笑)

本当はショパンの「ラ・チ・ダレム変奏曲」・・・これはショパンがモーツァルトにインスパイアされて作った曲(プログラムの解説より)だそうなので、元々はドン・ジョバンニの「お手をどうぞ」なのだが。
youtubeからラチダレム変奏曲
4:20あたりからが分かり易いか。

木こりの歌の結末が・・・なので(今だと大っぴらにはできないネタだな)、この2つが入り混じると困惑するのも仕方がない。

あと、Kの「死霊の恋」で使われていた曲も出て来て、また2つがちょっとオーバーラップ。
なかなか疲れた・・・

せめて写真は美しく。
これはロイヤル・セレブレーションの日の。
ダリア(たぶん)の赤がロイヤルカラー^^
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ロミオとジュリエット

先週に引き続き、ロイヤルバレエ(7月1日、夜公演)。

堪能しました(一言かーい)。

どうしてもK版と比べてしまうのだけど、Kより説明っぽくない。
ロミオ・マキューシオ・ベヴォーリオがキャピュレット家の舞踏会に潜り込むのも、「なんとなく」
ジュリエットが「仮死の薬を飲むから、あとはよろしく」というロミオへの手紙もなし
(神父なんのフォローもなし 笑)
そもそもジュリエットがなんで死んだかも、だれも追究しないし。
床に転がった薬瓶に誰か気付くんだろうと思いつつ、だれも拾わず終わるので、踏んでしまわないかと気になったり(心配はそこ?)

原作はシュークスピアなんだから、知っていて当然でしょ?
というスタンスでもないと思うけど、けっこうあっさりなんだな、と思った。

重々しい衣裳、に負けないダンサーの体躯。
やっぱり骨格してから違うなぁ・・・

振付が秀逸と感じたのは、生きてはいるけど死んだようにパリスと踊るジュリエットのシーンと
死んで(本当は生きてるけど)いながら、ロミオと踊るジュリエットのシーン。
死んでるけどロミオは好きでパリスは嫌い^^;というのが良く分かって。


ヌニェスさんのジュリエットは本当に子ども、分別がつく前の。だからすべてが感情と勘で動いているよう。
考えたり覚悟したりはしてない・・・ように見えた。
その感情の周囲との行き違いがまた巧妙で!
ので、全てが悪い方へ転がって(特に誰が悪いというわけではなくて)あの結末というのがしっくりくる。
一連の流れには脱帽。

ロミオのブレイスウェルさんも、絵に描いたようなロミオで良かった・・・けど、ときどき恋焦がれた表情なのか、体力的にきついのか?と思う事があった(誤解だったらごめん)。あの役は本当に体力的に大変だろうな・・・
3人で踊るシーンではあれ?と思うことも。マキューシオのシセンズさんのアラベスクが高くて。彼は全編そつなく目を引いた。

舞台美術・・・第三幕の霊廟の大きな天使?像が・・・悪趣味(狙ってる?)
キャピュレット家の大広間にも似たテイストの像はあったから、要するに・・・。

でも本当に物語を読んでいるようで面白かった。
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ロイヤル・セレブレーション

ロイヤル・バレエの25日の昼公演を観に行った。

一番の目当ては「田園の出来事」。
くまさん♪がローザンヌコンクールでその中のバリエーションを踊った・・・というので、一度全編を観てみたいと思っていた。

あまり情報が無かったので、音楽を聴いて、あれ?こういう曲が使われているんだー、なんだっけ?この曲??
としばらくモヤモヤしつつ観ていた。
ストーリーも予習しなかったけど、だいたい分かった。
不倫ものの悲劇(ばっさり)。
家庭教師、女主が一番なのかもしれないけど、ムスメでも家政婦でも嬉しそうで、
お前は女ならだれでもいいのか!?
と思えて、半分くらいでぐったり・・・。
ロシアの小説ってもしかしてみんなこんな感じ?
死人が出なかったのが、まだ幸いか。

くまさん♪の踊ったパートは、その中でも清涼剤のような存在。
今回も達者な踊り手ではあったけど、どうしても比較してしまう・・・(ごめんなさい)
くまさん♪の方が子どもだったし、ボールは大きかった(たぶん)し、とにかくキュートだった。
あのときの動画はドン・キの方が圧倒的に流れるけど、踊り的にはこっちの方がずいぶん難しかったんじゃなかろうか。
コンクールでボールを使うのって、他に見たことない^^
長いこと通しで観たくて、それはたしか高島屋でのイベントで観れた・・・はず、FCでもあったかな・・・
また観たいなー

音楽で気が付いたのは、ジュエルズのダイアモンド。
この作品もまともに通して見たことがなくて(ストーリのない作品がどちらかというと苦手なので)。
「アナスタシア」と同じ曲(ちゃいさんの第3番)なんだーと思った。
さらに、アナスタシアもまともに見たことない。ロイヤルのウィンターガラ(チャイコフスキー没後100周年記念)ビデオで、ヴィヴィ様とブルース・サンソムさんが踊っていたのを見ただけ。

ダイアモンドの名前の通り豪華だった・・・けど、コールドの方々はもしかしてまだ経験が浅いのかな、と思った。
高田さんは真ん中で映えていたけど、マックレーさんはいまいち?あんまり見せ場のない踊りなのか、足元とかちょっと雑に感じたし。

そういう意味では男性ではムンタギロフさんが素敵にゃったな(役柄はトンデモだけど)

田園の出来事の音楽に関してはまた別に。
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