シェーン・ママ

子育てや自分の夢を、もっと楽しく広げていきたい!
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優しさと弱さの境界線

2007-07-25 20:48:40 | 育児・教育マジメ話
 もうすぐ12歳になる小6の長男は、
よわっちです。
とても優しい子なのですが、
弱さとの紙一重のような気がして
親としては心配でなりません。

 小2くらいの夏だったでしょうか。
群馬に、ますのつかみ取り体験をしに行きました。
仕切られた川の浅瀬でますを放してもらい、
それをつかみ取りして塩焼きにして、
頂くと言うものでした。

 ひとしきり妹とますと戯れたあと、
おじさんのところへ持って行ったら…、
その場でいきなりはらわた抜いて、
串刺しにされたのです。

 さすがの私も、心が痛みました。
でも、生き物は生き物の命を頂いて生きている…。
かわいそうって言っちゃいけないと、
ぐっとこらえました。

 でも息子は、「いやあ~!」と目を背けて
泣きました。
川で仲良く遊んだ魚の命を奪ったとしか
理解出来なかったのでしょうね。
男の子には最適のイベントだと思ったのですけど…。
(ちなみに他の子は平気な顔してました。)

その後の流しそうめんでも真っ暗なオーラを
出し続け、家族を巻き込んで落ち込んでました。

そんな彼ですが、先日NHKのワーキングプアの特集を
観て、考えるところがあった様子。

 ワーキングプアとは、ご存知かと思いますが
働けるのにいくら働いても生活水準の上がらない人のこと。
その時は、30代でもフリーターで、日銭しか稼げず
まんが喫茶で寝泊まりする青年や、
子だくさんの父子家庭で、仕事を掛け持ちする父親、
今はすたれた商店街の洋服のお直し屋さんなどが
紹介されていました。

 息子はそれを見て、「かわいそう」だけじゃなく
「なにかしてあげたい」と言ったのです。
優しさから、なにがしかの行動に移せるのなら
それは将来に繋がるんじゃないか。
伸ばしてあげなければと思うと同時に
成長も垣間みられ、母は嬉しくなりました。

弱さと紙一重の危うい優しさ…。
それでも失って欲しくないものの一つです



                        Marie

まんが・Marie