電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

ブログの現象の裏にある本質

2008年04月13日 | 雑感
トルコ パムッカレの食堂

前回「嘘にこそ、真実がある」という記事を書いた。
その理由を挙げると以下の5つ。

1.エイプリルフールのネタの為の前フリ
2.嘘について興味があったから
3.国家ぐるみの歴史教育やメディアの報道について思うところがあったから
4.ニュースサイト「まなめはうす」さんを釣る為
5.過去のデスノート記事を紹介したかったから


トルコ パムッカレの食堂

1.エイプリルフールのネタの為の前フリ

ほぼ毎年恒例としているエイプリルフールの記事を書こうと、そのために前フリとして書いたものだったのだが、不幸にも前日にパソコンがウイルス(?)によりクラッシュ。起動しなくなりました。
休日や私用が重なり三日後にサポートセンターに電話。再インストール。おかげでCドライブのデータがすべて吹っ飛びました。
旅写真や旅日記は外部メディアに保存していたのですが、普段フル活用している「紙copi」というメモ書きソフトの保存データがCドライブにあり、ブログネタの書きかけやネット上の名言やらお気に入りページなどの保存データが無くなってしまいました…。南無三。



2.嘘について興味があったから

<「ハンバーガーを待つ3分間」の値段~企画を見つける着眼術~ 斉藤由多加著>によると、「現象」の反対語は、「本質」なんだそうだ。
ということは、前回の記事に置き換えると「嘘は現象であり、嘘をつかなければならない理由が本質」ということかな。

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 私たちが目にするものはすべて「現象」ですが、もし「本質」がその反対側にあるとすれば、それを発見するためには、すこしあまのじゃくな視点が必要に思えます。
   「ハンバーガーを待つ3分間」の値段~企画を見つける着眼術~より
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仮に、「あまのじゃくな視点」でその「本質」を見えたつもりでいても、それが真実かどうかを確かめるすべがない場合が多いというのが難しいところ。



3.国家ぐるみの歴史教育やメディアの報道について思うところがあったから


先日(前回の記事を書いた後)、中国在住で日本語がペラペラの中国人と話す機会がありました。

私「中国の毒入り冷凍ギョーザ事件があって食品の輸出業界は大変じゃない?」
※ちなみに、その中国人は食品業界とは関係のない一般の人です。
中「奈良の件は日本が悪いです。奈良ではスーパーの棚に並べるときに日本人が毒を入れたんだと思います」

なんだそれ?なんでそうなるの…?

話は変わってチベットの「暴動」に関して尋ねると

中「あれはチベット人が悪いです」
私「あの映像でチベット人と思われる人がスクーターに乗った人を殴る映像があったけど、あれ中国人のやらせっていうYoutubeを見たよ」
中「それは外国メディアが流している嘘でしょう」
私「じゃあ、南京大虐殺とかやっぱり信じてるの?」
中「あぁ、あれは100パーセント本当です」
私「100パーセント!?どうしてそこまで信じてるの?」
中「写真で見ましたから本当です」
私「君、あの事件、何月にあったか知ってる?」
中「知りません」
私「12月と1月だよ。だけど南京大虐殺といわれる写真に移っている人は半そで着てるんだけど、なんかおかしいと思わない?」
中「その日だけ暑かったんでしょう」

彼は、中国国内で(ネットを含めて)情報統制されていることを知っていると言うので、

私「情報が制限されてるってことは、都合の悪いことを隠しているとは思わない?」
中「私は子供ではありませんので自分で判断できます。それと、私の国の言っていることを信じます」とのこと

会話はだいぶ省略してますが「私の国の言っていることを信じます」という台詞は何度か出てきて非常に印象に残ってます。

中国や北朝鮮などのメディア発表とか、昔のオウム事件の記者発表とか、「そんなの誰も信じねぇヨ」ってことを我々は思うけど、内部の人間はちゃ~んと信じちゃってるところが興味深い。
しかし、自分は彼らより情報が制限されてない分、「自分のほうが正しい判断が出来てる」と思う反面、遠回りに自分もだまされている可能性もあることは否定できないのだ。
自分のほうが正しいという自負をそれぞれが持っているからタチが悪い。

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互いに事実を見すえているつもりでも、見えているものが違うから二者の言い分は完全に決裂します。自分の目に見えるもの、形のあるものだけを事実としてしまう習性は、人間世界の争いごとの原因となってきました。
   「ハンバーガーを待つ3分間」の値段~企画を見つける着眼術~より
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二人が目の前で同じものを見ていたとしても、二人の捕らえた事実は別のものになるかもしれない。
見た人の位置・距離・性別・人種・国籍が違えばなおさらだ。
また「出来事」が、二人が見ていなかったことだったり、過去のものだった場合はその事実の相違はさらに広がるでしょう。


トルコ パムッカレの食堂

4.ニュースサイト「まなめはうす」さんを釣る為

ニュースサイト「DONTAK」さん、リンクをして頂きありがとうございます。
そのおかげで「まなめはうす」さんが取り上げてくれ、その波及効果でいくつかのサイトにもリンクを張って頂いたようです。
まなめさんこういう記事好きそうだよナァ、って意識しながら書いたので、
「こういう記事大好きだわー。嘘にはつかねばならない理由がある。」って、一言コメントですが、飛び跳ねるくらい嬉しかったです。



5.過去のデスノート記事を紹介したかったから

まなめさんにリンクを張られた翌日には、該当の記事とトップのリンクあわせて約400アクセス(それが三日間くらい続いた)があり、前回の記事をたくさんの人に読んでもらったはずなのですが、期待していた過去のデスノート関連の記事「デスノートの死神界はバチカンにある」と「TABI NOTE ータビノートー」のアクセスは一日3~5アクセス…実に100分の1。
記事の最後に付ける「関連記事」を読んでもらえないというのは、いろいろなブログを読んでいて聞いていたが、ここまでとは。
デスノートの死神界にでてくる人間界を覗くための「球体」が、バチカンにあるオブジェにそっくりだということは、記事を書いた当時、(自分が探した限り)検索かけたときには誰も書いていなかったので、もう少し知られてもいいかナァと思っているのだが、なかなかうまい事いかないな。


トルコ パムッカレの食堂

まだまだ、僕はブログの「現象」しか見えてないらしい…。


[写真;トルコ パムッカレの食堂]


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2 コメント

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Unknown (こまちゃん)
2008-04-14 05:08:13
胡椒か何かの入れ物だったんですね。
店のですか?
敦煌で親しくなったシシカバブ屋に、魚の形をした爪楊枝立てをプレゼントしました。でも、店に置いてくれません。
はは~ん、と思って尋ねると、答えは案の定「取られちゃうよ」でした。
店の雰囲気が良くなると思って上げたんですが、ご主人も仕方ないと言って、家で使ってくれています。

まだまだそう言う「自分さえ良ければ良い」国ですから、そう言う「信じる」って答えする人たちは、親が裕福な家庭出身で、一般市民が受ける制圧や一般の苦労をしていない人でしょう。
ウチの身内(中国人)は、「中国人ならやりかねない」と言う方です。簡単のモラルも、小さい頃からそう言った環境にないので、急に教えても覚えられる物でも無し。

一般の中国人は「中国を信じていない」し、チャンスが有れば逃げ出したい人で一杯です。
メディアにはきれい事で答える様、環境がらそうしてしまいますが、身内で話していながらそんな事言えるとしたら、そう言う人とは距離を置かせて戴くでしょうね~。
>こまちゃんさん (のり)
2008-04-14 23:08:15
お店のそれぞれのテーブルにおいてあったコショーです。かなり欲しい。

中国人の性格からいくと一党独裁の強権力じゃないとまとまらないだろうなぁとも思います。歴史的に見ても。
世界を旅していると主要都市にはチャイナタウンがかならずありますね、あのたくましさはある意味感心します。

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