電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

2006年2月17日(金) ウユニ塩湖ツアー一日目 いきなりウユニ塩湖

2011年02月17日 | '06南米旅行記
ボリビア・ウユニ
少し予定より遅れて8:45AM、バスはウユニの町に到着。
昨日バスターミナルにいた時は、ウユニ塩湖のツアーが始まるのは少し遅いと聞いていたので、町に着き、ホテルに泊まらずにツアー会社を回り、そのままツアーに参加しようかと思っていたが、到着してみるとなんか一泊してゆっくししてもいいかななんて思い始めていた。

ボリビア・ウユニ
太陽の位置から判断し、周辺にツアー会社がある駅がある南へ向かって歩き始めたとたん、客引きの女性に捕まる。いやいや今日は宿泊するんだよ、と思ってむげに扱おうとしたが、一生懸命に売り込んでくる。
10:30AMにツアーが始まるという。まだ1時間半以上余裕がある。これなら朝食もとれるし、町もすこし徘徊できるなと思いOKすることに。値段も65USDという。「世界一周デート」のサイトでもこの二泊三日のツアーがこの値段だった。
寝袋が必要(無いならレンタル5USD)だと言うので、それを込みで65USDとした。残念ながらイスラデペスカ(魚の島)は水が深いため行けないという。半ば信じれなかったがもしそうなら、それをネタに値下げ交渉すればよかった。それに向こうは今回のツアーに車の座席もう一人メンバーが必要そうだったようだし・・・。夜行で疲れていたがおそらく5USDは簡単に下がったんじゃないか。

客引きの車に乗りツアーオフィスへ。1分で到着。
いろいろツアーの説明を聞く、イスラデペスカがいけるか半信半疑なので、本当かどうかねばる。他の会社を回ってくるなどといってカマをかけたりするがどうやら本当らしい。
お金を払い10:30AMにまた事務所に集合ということで外へ。イスラデペスカを諦めきれず、ネットでみていたiランキングというところへ行って聞いてみると、一応行くのは可能だがこの時期やっているツアーは二つあるが多分you一人だけの申し込みだと高くなるぞ、と。もう自分が別のツアー会社に申し込んだ後だと知っているのでこの情報は信用できるだろう。

ボリビア・ウユニ塩湖
町は小さく何も無い。市場があり、そこで子供などを撮ったり。レストランで朝食をとろうとさっきのバスでみた観光客らが外のテラスで食べていた二件の店に入るが、相手にされない・・・。というかまだ何人か注文をまたされている状態だったので、別の店を探し入る。

ボリビア・ウユニ塩湖
二階にある店、客はだれもいない。10Bsのブレックファーストセット。

市場などを散策し、10:20AMころ事務所へ入り待つ。韓国人の男が入ってきた。「ものしずかなタイプの方」の典型的な韓国人という印象。時間になってもツアーが始まらない。「地球の歩き方」を読んでいるとチリへ抜けたサンペデロデアタカマではチリペソの変換率が悪いということで、前もって両替をした方がいいだろうと思い。少し歩いたところに行き交換(20USD→10500ペソ)。

再び事務所で待つ。聞くとツアーメンバーの二人が見つからないとのこと。
荷物を持って車へといわれたのは11:20AM頃。少し歩いたところにランクルがあった。また塩湖に行った後、昼食のためにこの町に戻ってくるというのでバックパックは預ける。

車に乗るとさっそくメンバー同士挨拶。国と名前を言い合う。
まずフランス人男性のジェレミン・スロベニア人女性のカトリーヌ・スイス人男性のサイモン・スイス人女性のアマンダ、そしてさっき事務所で会った韓国人のキム。自分を合わせて6人の二泊三日のツアーとなる。運転手は青いジャージを着た小太りな男。

ボリビア・ウユニ塩湖
12:10PM、まず到着したのは、塩の精製所。使われているかも怪しい小さな建物の中へ。
一人女性が精製についての説明を始める。ジェルミンがそのスペイン語を英語に翻訳してくれる。スイス人の二人とキムは全く関心がないようで外をうろちょろ。女性は、説明が終わると、堂々とチップを要求。最後の方だけ聞いていたアマンダはフンッといった表情で別の場所へ。ジェルミンも当惑気味でコインを渡していた。僕もジェルミンに訳してもらっていた手前払わないわけにはいかない。適当なコインを出した。

ボリビア・ウユニ塩湖

ボリビア・ウユニ塩湖
12:30PM、憧れの塩湖が見えてきた。数センチだけ水が張った景色が延々と広がる。天気も良好。車を降りて写真を撮る。
再度車に乗り込み水の中へ。まさに天国のような世界だ。水面に青い空と雲が移りこみ その中を車が静かに波紋を立てながら進む。

ボリビア・ウユニ塩湖

ボリビア・ウユニ塩湖
空を飛翔しているような感覚といえよう。窓をあけ身を乗り出して写真を撮る。後部座席に座っている3人は窓を開けることが出来ないので、かわるがわる撮影を頼まれる。時々塩をかき集め山にする作業をしている人たちがいた。

ボリビア・ウユニ塩湖

ボリビア・ウユニ塩湖

ボリビア・ウユニ塩湖 塩のホテルPLAYA BLANCA

ボリビア・ウユニ塩湖 塩のホテルプラヤブランカPLAYA BLANCA
1:00PM、塩のホテルといわれるPLAYA BLANCAに到着。すでに別のツアーのランクルがたくさん停まっていて、あたりは賑わっていた。塩のホテルの中に入る。すぐに注意書きで、内部を写真に撮るなら売店で何かを買っていけとの張り紙が。一瞬躊躇するが、撮らないわけにはいかない性分なので、内部を撮影。壁・机・椅子などが塩のブロックで出来ている不思議な空間。多くの人がそのまま何も買わずに出て行っているが、売店でチョコを購入して出る。

ボリビア・ウユニ塩湖

ボリビア・ウユニ塩湖
サンダルを履いているので水に浸かって歩く。なんとも気持ちがいい。1:30PMにランクルに集合ということで自分達のランクルの前に集合するがドライバーさえもいない。ちゃんと時間を守ったのは韓国人のキムと自分だけ。あるツアーはここで調理用具を持ってきていてバーベキューを始めていた。うーん、うらやましい・・・。

皆が集まり、車に乗り込むときに、さっき後部座席だったカトリーヌが同様に後部座席に座ろうとしていたので、妙な親切心がこのとき働き、自分は今回後ろで良いよとカトリーヌに譲ってしまった。この後再び水の張ったすばらしい景色の中を走ったわけだが、誰も写真を撮ることなく進む。さらにもっと写真を撮りたかったのにぃ残念だ。特に途中ですれ違った別のツアーのランクル二台は、ランクルの天井に乗客が皆乗り込んだ状態で走っていた。みんな気持ちのよさそうな笑顔で手を振ってくる。しまったなぁ、あんなのがアリなら、上に乗るんだったと思うが後の祭りで丘に戻る。
実はウユニ塩湖ツアー、てっきり二拍三日中ほとんど塩湖の中を走り続ける物だと思い込んでいたのだが、これで終了。
魚の島と言われるイスラデペスカに行っていればもっと塩湖を満喫できたのにと思うと残念だ。遠い将来、今度は水の張っていない乾季の全面真っ白の塩湖にも来てみたいな。

ボリビア・ウユニ塩湖
2:40PM頃ウユニの町に到着。昼食をオフィスで食べるのだ。なぜか申し込んだオフィスとは違う建物。必ずしも一つのオフィスで一つのランクルというわけじゃないようだ。ミートソースを絡めたパスタとパン。味はまぁまぁなのだが、この程度の料理なら前もって作って現地で食べさせてくれもよさそうだよなぁ。

食べ終わり、すぐに出発かと思っていたら、自分とキム以外のメンバーがなにやらオフィスの女性と交渉したり電話をかけたりしている。数分見守っていたがあまりにも時間がかかっているようなので、尋ねてみると、彼らは僕をキムのようにこの二泊三日のツアーを利用してそのままチリに抜けるのではなく、一泊かけてまたこのウユニの町に戻ってくるそうだ。それで今度はポトシでのツアーやバスを予約しているらしい。
キムもやきもきしている様子でそれを聞いた彼は暇つぶしにどこかにいってしまった。

ようやく3:50PM頃だったか、ようやく出発できる状態になり、ランクルに荷物を積み込むが、今度はキムが戻ってこない。オフィスのおばさんと自分で大通りの店などを覗いて探す。10分ほど探して発見。
結果的に日も長いし、ツアー自体は余裕がある日程なので問題はなかったのだが、なんというかもっと観光に集中したいな。

ドライバーがサッカーの大黒選手に似たアレックスという男に代わり、さらに助手席にはおばさんが座った。ガイドをする人かとも思ったがのちにこのおばさんはコックだと判明。オーストラリアのツアーはドライバー兼ガイド兼コックを一人でこなしていたのがほとんどだったが、コックをわざわざ乗せるとは贅沢だな。というか客をもう一人増やしてツアー代金を減らして欲しい気がしなくもない(まぁ、7人だと宿の部屋の割り当てが中途半端になるだろうが・・・)。

ボリビア・ウユニ塩湖 列車・廃墟
車に乗り、4:10PM「列車の墓地」へ。ツアーオフィスのおばさんの行き先の説明で「Cemetery」という単語を言っていたのはこれだったのか。荒涼とした大地にレールが引かれ、そこのはずれに朽ち果てた列車が放置されている。

ボリビア・ウユニ塩湖 列車セメトリー

ボリビア・ウユニ塩湖 列車の墓地
カンカンに照り付ける太陽のもとそれがまた絵になる風景だ。
自分達以外に人はおらず、町でのろのろしていたのが功をそうしたかもしれない。

実は、昔テレビで「あいのり」で、雨季のウユニ塩湖をラブワゴンが走った回があった。どこだ この綺麗なところは!絶対にいつか行ってやる!と思っていた。その後すっかり忘れていたわけだが、今回 マチュピチュに行こうと計画したときに友達に送ってもらったメール(その友達の友達が2年ほど前に南米を旅行したときの写真付メール)に、このウユニ塩湖の写真があり、あの「あいのり」の感動をおもいだし、ここを日程に組み込んだ。それならついでにチリまで行こう、それならイースター島も行っちゃおうという流れで、本来冬のヨーロッパを避ける目的で思いついた短期旅行のはずが結構日程が長い旅になってしまった。
話を戻すと、その時の「あいのり」でもここの列車の墓場でメンバーが過ごす場面がでてきていたのをこれを間近に見て思い出した。

ここで僕が皆を集めて集合写真を撮ることを提案。周りに人がいないので一人写真を撮る役をしなければいけないが、代わる代わる皆のカメラで撮影。ここで何かツアーのメンバーの気持ちが一つになった気がした。
20分ほど過ごす。

ボリビア・ウユニ塩湖
6:00PM頃、小さな教会がある町に到着し車を降りて10分ほど時間をとる。ガイドが何か説明をしていて、ジェルミンが訳してくれたがイマイチよく分からないところだった。

ボリビア・ウユニ塩湖
さらに車を走らせた後、ある小さな町で今日の宿泊の宿を探すが、満室のようだ。その町で三軒ほどあたってみるがどこもダメ。
仕方なく車をさらにチリ方面に1時間ほど走らせる。その町でも一軒目がダメで二軒目でようやく開いている宿を見つけた。

8:30PM頃だったかな。今一応オンシーズンではあるが、ピークは過ぎている。こんな状況でピークはどうなっていたのだろうか。ひょっとしたらおとといのラパス-オルーロ間の通行止めの影響で客が集中したのだろうか。塩のホテルで見かけた観光客のうち何人かラパス-ウユニのバスで一緒だった顔がちらほら見えたので、自分のようにウユニの町で宿泊せずにそのままツアーに参加する人間は少なくないだろう。

暗い中荷物を降ろすのを手伝っていると、スイス人の男女二人がランクルを降りた途端、濃厚なキス。この二人、偶然スイス人が二人重なっただけじゃなくカップルだったんだねぇ。
宿には、初め電気がつかず懐中電灯で中へ入る。ベッド2つの部屋とベッド4つの部屋を使う。当然ベッド二つの部屋はスイス人カップルのため。残りの4人が同じ部屋。カトリーナが女性一人になるが、もちろん嫌な顔しない。外国のツアーではこういうのは当然なわけだ。

さっそくノーパソにデジカメの写真を取り込む。キムもマックを持ってきている。最近バックパッカーでノーパソを持っている人多いなぁ。オーストラリアの旅ではほとんど見なかったのだが(基本がドミトリーだから皆 目立たないように使っていたのかもしれないが)。

ボリビア・ウユニ塩湖
外は全くの暗闇で星がすばらしく綺麗。スイス人カップルが星を撮りたいといって僕に三脚を貸してくれるように言って来た。なぜ三脚を持っていることを知っているのか聞くが、僕のカメラを見て持っていそうな人だと判断したとのこと。
サイモンがCanonのいいデジカメを持っているのだが、使い方を把握していないようだ。同じ操作系なので長時間露光のやり方を教えるが、やはりなかなか思ったようには撮れなかったようだ。シャワーは5Bsでホットシャワーを浴びれる。まずカトリーヌとジェルミンが入ったようだった。三人で星を撮ったりして過ごしていると、9:00PM、夕食が出来たというので宿に戻る。
するとスープとパンがあるだけ。えぇ・・・たったこれだけかよと思って パサパサのパンをもりもり食べていたら、次々と肉(羊かな?)・サラダ・マッシュポテトが出てきた。スープの味が大層お気に入りだったカトリーヌ(肉を食べなかったのでベジタリアンかな)は、肉が出てきて、まだ鍋に残っているのに強制的に片付けられたスープを惜しんでいた。

食後にキムとスイス人カップルとシャワーを浴びていき、さぁ自分の番だと思って、シャンプーを片手に部屋を出ようとしたところで、自家発電の電気が消灯・・・!!皆に笑われた。
昨日の夜はラパスから夜行バスで来てすぐさまこのツアーに参加したので二日間浴びないことになる。すぐさま就寝。




※1Bs=15円として計算
※注)2011年にブログを更新してますが、コレは2006年の南米旅行記です。

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