のそのそ日記

イベント・展示会案内、その他つれづれ

こわい番組

2021-07-15 15:22:00 | ノンジャンル
 夜中にふと最近の戦争兵器の報道特集番組を見る。アゼルバイジャンの戦場で、トルコ製のドローン自爆機の攻撃映像が普通に流れていたけど大変怖い。
 ドローンはスマホの電波を追って、建物内まで入って自爆するので逃げ場がない。映像は逃げる人と追うドローンと爆発の瞬間まで流して兵器の効能の説明が入る。兵器の機能も使う側の倫理観もどうしようもなく残忍で、もうそのルートにのってしまったのなら、出来ることは単純に外交抑止力だけじゃないかい。日本の政治にはなくなってしまっているけれど。
 今は大陸間弾道ミサイルや核兵器のような大仰な道具がなくても、ドローンを仕込んで原発を攻撃するなりネットのウィルス攻撃なりで事足りてしまうのが怖い。巨額の予算や技術開発の必要がなくなったのだもんな。
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標語が気味悪すぎる

2021-07-10 18:58:00 | ノンジャンル
 NHKがどうやら夏の終戦記念日あたりを目指して「今の暮らしに勇気をくれる戦時中の何気ない出来事」を募集しますとか言ってた、よりによって「この世界の片隅に」を広告塔にして。

ふざけないでいただきたい、戦時中のメディアの裏切りで多くの国民が悲惨な目にあったり死んだりして、今、同じように大本営に忠実なNHKが五輪関係で気味悪い犬笛報道を鳴らしている最中なのに。
 識者が五輪無観客を勧めた事への批判のためには、チケットの転売屋にすら寄り添う映像を恥ずかしげもなく垂れ流しておきながら。(100枚以上買い占めたチケットを払い戻さなくてはと憤る人を同情こめて報道していたが、常識的に考えて個人で見に行ける数ではない)

 戦時中の標語「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」のような「世の不況は市民の努力不足のせい」のような空気の醸成はやめて欲しい。
 コロナ禍のこの1年でGDPの減り具合はリーマンショック時よりはるかに大きかったが、税収は90年代頭のバブル景気並の高収入とのこと、消費増税によって。
なのにニュースでは「支出はそれを上回る」としか報じないのはなぜなのか。
公共放送として恥を知ってほしい。

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ニッポンすごいに似てるジャンル

2021-07-08 00:00:00 | ノンジャンル
 転生したら無双ものアニメと小説、今期もまだ沢山出ているなーと思っていたけど、だんだん内容が細かく「大学あっちに行けば人生は完全勝ってたはず」とか「捨てられたけどすごい才能がある自分、捨てた奴を蹂躙高笑い」とかになってきて、さすがにここまで言ってしまうとマ○ター○ーション晒しすぎてまずくないか。

 なんか昔プロジェクトXとかのTV番組が始まった時、こんなにすごい人や企業がいるんですけどねって度が過ぎるとオ○ニー番組になりかねないな…と不安になったけど、まあそれ突っ込むのはヤボかと思ったものでした。
 でもだんだん似たような番組が増えてきて、こんなにすごい・俺たちすごいを繰り返していくうちにすっかり「ニッポンすごい」がTVの定番になってしまったな。
 プロXって、ちょうどバブル崩壊後の日本の社会が「こんなはずでは」って呆然としてた時期に、いやいやそんなこたないからっていう、ある意味過去の人の努力を今は空虚な現在にまぜっかえして夢を見せる情報番組だったと思うのよ。

 転生無双ものも、物語の作りはどんどん上手くなっているとか作画が素晴らしいとか、数がある分作品の層も豊かで厚いと思うんだけど。でもさすがにもう、公衆の面前でやりすぎることを見えないふりし続けるのはまずいんじゃないかと思うようになった。そういう作品が特別に好きな人にはほんとすまん。

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夢の話とその原因

2021-07-06 17:24:00 | ノンジャンル
 久しぶりにリアルな映像の夢を見た。
 ちゃまの車で買い物に行って、道の駅のような場所でお米を買うのだけど、そこで知った名前の作家の同人誌が1種類だけあると聞いて「私も1冊ください」と中身も見ないで買う。
 すごくクラシックなコピー本で、表紙もただの上質紙だけどきれいに製本(中綴じ)してあって、めくってみるとちょっと助兵衛っぽい。ハーフトーンがちゃんと印刷できているので、これは今は亡きキャノンのフルカラーコピー機の印刷みたいだなと思う。
 表紙はただの上質紙だけど、裏表紙側に厚めのタントのような黄色い紙がついていて、それをめくって裏表紙を見ると、見覚えのある絵(薄墨風景画)。高校時代にはいってたマン研の会長さんのサインがある。でもあの人は25年も前に亡くなったはずだな、どこからこの絵を持ってきたんだろうこの作家は。と不思議に思う。
 裏表紙をめくるとあとがきページで、なぜか気象情報のような数字が並んでいて、その中にぼつぼつあとがきの文章がはいっている。亡くなった会長への謝辞もあるけど名前が『亀田優』になっていて、本名はそんな名前だったっけ、いや石○由○子だったよな。と思ったとたん目が覚めてしまった。
突っ込んじゃだめだったか~。でも面白かった。

 さて昨日SNSでジャンプ+の漫画が話題になっていた。
 腐女子の霊を祓うオタクの除霊師の話で、同人誌とか新書館の漫画本のおまけ漫画では何度も見たような話なんだけど、二次創作原作総本山みたいな集英社ジャンプで出たのが、話題のキモだったのだろうなと思う。

 たぶんそのせいで見た夢だな…同じような構造の話を初めて読んだのが、そのマン研の会長さんの作ったコピー本だったのだ。80年代前半で、キャプテン翼がブレイクする前だから、内容はオリジナルの描き手だったけど。

 そんな流れも笑いどころも鉄板の様式美に固まった作品が、こんなに話題になったのは、あの様式美の中に今まで気がつかずに練りこまれてた偏見とか悪意が、最近になって自覚されて「よくないんじゃね?」って問題になりはじめた時期だからかな。
 そういう点では、今この時期にああいう笑いの鉄板だった作品をまな板の上に置いたジャンプは、あざといしやり手かもよ~と思う。

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おおかみこどもの雨と雪

2021-07-03 22:37:00 | ノンジャンル
「おおかみこどもの雨と雪」映画
 最初に見た頃「当事者主権」(岩波新書/中西 正司, 上野 千鶴子)の中の話を思い出した。
 本の内容は病気や障害、犯罪被害の当事者にこそ問題解決に物申す主権があるんじゃないかってテーマなんだけど、その中で特に印象強いエピソードがありましてん。

 障害の子を持った母親が、子供の将来を悲しんでわが子を殺してしまう事件があった。母親は献身的に子を育て自治体にも協力を呼びかけたけれど、対応は芳しくなく、それに絶望して凶行に及んでしまった。
 裁判に際して母親の周囲の人が、情状酌量を求めて運動を始めた、という件。

 だけどここで、殺された子の友人や医師が異論を出したのね。
 母親がどんな精神状態にあったのかという問題より、障害を抱えて生まれてそれまで生きてきた子供が、その意志を無視して命を奪われた。
 裁判の判決で問題にすべきなのは、子供の生きる権利にダメ出しをした殺人者に対して、正当に下されるべきなのではなかろうか。たとえそれが愛情からくる不安が原因であったとしても。

 映画では、特殊な血筋を引いて生まれてきた子供たちを、自分や愛する夫の「財産」として守り育てている花は、子供たち自身の主体に、主権に、各自の未来に対して、正しく敬い畏れを抱いていただろうか。

 なんとなく登場人物が皆、間違った方へ間違った方へといく姿を、いじらしくて美しいもののように描いているところ、それが豊かな表現力とリアルな絵で描かれてるとこが、私は苦手でした。
たぶんそれは弱者の不幸を愉しむ系の表現に感じられてしまったからだろうな。
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