どさくさ改憲派

　ロシア侵攻に便乗して、日本の憲法9条を攻撃する記事がSNSで多く出てた。
曰く、憲法があったら他国から攻め込まれたときに困る自虐的なものだというらしいんだけど、これを語る人たちってのは「国の法律」ってのもは「その国の中で施行されてる」という事を知らないのだろうか？
　日本人はインドの法律を守らなくてもいいしアメリカの大統領を選ぶ権利もないんだよ。
　それと同じように、ロシアも日本の憲法を守る必要はない、要は9条があってもなくても攻め込まれた時は同じ対応をするものだってば。

　憲法9条は、大日本帝国の政府がかつて侵略戦争をやらかした結果、実力差で国民の生命と財産に悲惨な損害をもたらした、その経験をふまえて「政府が他国に侵略戦争を始めようという時に、国民の名でもってそれを止める権利」があるって事でしょう。

　今まさに「ウクライナの国の主権を認めないと言って戦争を始めているプーチンに対して（逮捕される危険があるにもかかわらず）反対を表明している」ロシアの国民にこそ欲しいと思われている法律ではないのかな憲法9条。

　独裁国家には国民が政府を縛る法律(憲法）がない、だからこんな権力の暴走が起こるし、それをとめるために人の命が賭けられてしまう大事になるの、ほんとうに辛い。

　どさくさ紛れにポンチな批判してるんじゃないぞ大阪市長。（そういえばプーチンが大統領と首相を交換しながら常に権力の座にいられるってシステム、どこぞの府と市でもまねしていたような。）