のそのそ日記

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進撃の巨人

2021-02-11 17:56:00 | ノンジャンル
 もうじき完結すると聞いて「進撃の巨人」を履修しなおしてます。
最初の頃、えぐみたっぷりのダークファンタジーでびびりながら読んでたんだけど、途中なんか学園ものみたいになって、いやこの環境でこれはちょっと…と思って離れてしもうたんです。でもアニメをちゃまが録り始めて一緒にみてたら、現場に出てからの恐ろしげな展開が全部あの学園もののエピソードにからまっていて、うわー恐るべし諌山先生とやっぱり震え上がりました。
 マーレ編が始まったら、それまで中世の戦争みたいな殺し合いだったのが近代兵器のやっぱりえぐい殺し合いになってあいかわらずびびってるんだけど、最後は主人公が一番暴走してしまって終盤えらいことにな展開。

ところでダークファンタジー漫画といえば「鋼の錬金術師」が思い浮かぶんだけど、あれも敵になる勢力が基本的に「命の尊厳を踏みにじる」って一貫した姿勢があって、だから敵が強ければ強いだけ怖さが大きかったのです。
 でも作者が一貫して「命に対して尊厳を抱く」姿勢があって、それを話の中でちょいちょい行動やセリフで描いていたからバドエンはないな…と安心して見ていられたんだ、どんだけファンや最初のアニメ化した監督が自己憐憫に舵を切っても、作者はゆるぎなかったというか。

 翻って「進撃の巨人」、物語の面白さと伏線の張り方がすごく緻密なのできっと作者がもう考えている着地点に降りられるだろうなあと思うんだけど、いかんせんキャラクターの致死率が高すぎるのでどこを落としどころに考えてるのか判らないとこが怖くて楽しみっす!!!

 最後に一つ不満、手前SFやファンタジーで「未来を知っている」「時間旅行」だけは食えない派でして、人間一人が未来に行くってありえないではないですか、全身の皮膚常在菌も腸内細菌とかも一緒に行くことになるから。
 だから話の中に未来の記憶が出て来てしまうと、クルーガーさんはイエーガーさんの記憶も持っているの?ふたりはほんとに別人なの?と野暮な疑問がわいてしまってイカン。
 未来は未定であってくれい。これだけ絶望銀座を歩いてく人たちの物語なんだからさ~。
コメント
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