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ドイツ フランス 国境の葛藤 (2)

2010年03月06日 17時40分02秒 | 旅行
時間が取れない状況が長く続きました。 今でもそうなのですがアップしたいと考えます。

ヨーロッパは陸続きの国がほとんどですが国境の街というのは大変興味深いものがあります。 歴史の中で何度も国境線が替わった地域は双方の文化融合地帯でもあると思います。

言語も習慣も大きく違う隣国に帰属したり離れたりというのは島国育ちの私にとって今だ不思議な感じがしています。

過去国境を行き来した街は多々ありますが今日はその中でもドイツ南西部の州ザールランドのことを少し書いてみます。
州都はザールブリュッケンで街外れのザンクトイングベルトの国境の向こうはフランス・アルザス地方です。 アルザスワインやテーブルクロスのボーヴィレなどがあり、以前は炭鉱がありました。 炭鉱にはイタリア人をはじめ多くの外国人が出稼ぎに来た過去もあり、国境付近ドイツ、フランス側いずれも外国人の居住者が多い地域です。

過去何度も両国を往復し1919年からフランス統治。1935年に住民投票でドイツの帰属を決めたのは大変興味深いところです。
第二次大戦後に再びフランスへ。 その後帰属をめぐって話合いが続き一時期は独立国扱いでオリンピックやサッカーワールドカップへも単独参加しています。
1957年に正式に旧西ドイツに編入が決まりましたがかなり長い時間が必要でした。

歴史のことは専門家にお任せしようと思いますがドイツ側からこの地域の生活を見ますと自家用車はドイツ製、食品の買い物はフランスへ、原語はフランス語を話せたりします。
車で5分でフランスですので今は検問も無くバゲット買いにフランスへ、ということになっているようです。
フランス側も心得たもので国境近くには多くのフランス系スーパーがあり、従業員はドイツ語を理解します。 ドイツへ住みながらフランスへ通勤していたり、逆もあり、国境を感じさせない地域です。 おそらくドイツの中では一番フレンチレストランの多い地域ではないかと思います。 またドイツ南部のミュンヘンあたりで見受けるようなビアハウスはほとんどありません。

この地域は「ハート オブ ヨーロッパ」と言われ要所部分という意味で使われています。
実際この街からはルクセンブルグやベルギーにも車で簡単に到達出来ます。
ルクセンブルグはガソリンやタバコ税が安いので週末は周辺国の人々が酒、タバコを求めて押し寄せ、帰りにガソリンを満タンにして帰るのがお決まりです。

ルクセンブルグのガソリンスタンドはこれまた心得えていてスタンド内に大きなデューティーフリーショップと見間違うような大きなショップを併設しています。

多様なスタイルで過ごせる街ザールブリュッケン、少し時間を過ごしてみるのも良いかもしれません。

↓1935年住民投票でドイツへの帰属が決まり、フランス帰属を支持した住民が列を作ってザールランドを離れてフランスへ渡っている様子


↓ポーランド製品はこちら

入り口 Entrer to Polish products


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