感じるままに

ポーランド ボレスワヴィエツ、クラクフ各都市と産品の紹介。欧州現地事情やニュース、隠れたスポットの紹介。

ポーランド ボレスワヴィエツ 工房の受難

2010年03月14日 15時52分58秒 | 日記
2月に見たボレスワヴィエツ陶器関係のニュースで興味深い記事があったのでお伝えします。
ヨーロッパにはご存知VATという日本で言えば消費税に近いものがありますが今回この税率に大きな問題が発生しています。
ヨーロッパの税率は日本に比べて一般的に高くポーランドでは22%となっています。
これまでは芸術的な製品には7%の税で認められていたのですが今回ボレスワヴィエツ製陶茶(ZC)、アルティスティッチナ社(CA)を除いて他の製陶社には22%の税金が適用されることになるそうです。

芸術的な商品に入らないというのが理由とのことですがManufaktura社の社長はインタビューで「類似の商品を作っているのになぜ認められないのか理解出来ない」と対抗姿勢を
強めているようですが国の特性を考えるとかなりの困難が待ち受けていると考える方が
自然です。
この15%の税金の差額を過去5年間に遡って支払うよう要求されているとのことで、まさに中小のボレスワヴィエツ陶器工房には大受難です。

今後裁判に持ち込んだ場合、費用が捻出出来るのか? 何年かかるのか?等全く見えない
状況のようです。 小さな工房は過去分の支払いが出来るのかもわかりません。

商品は自動的に15%値上げとなり、過去の分は未払いとされて支払いを要求される。
こんなことがあったら日本では大変な騒ぎとなりますがここボレスワヴィエツでもやはり騒ぎになっています。 

今回の件で消えていく工房があれば大変残念なことですが暫く動向を見守っていたいと思います。

陶器の歴史を刻んできたボレスワヴィエツ、また新たな歴史が動き始まるかもしれません。

話題は変わってボレスワヴィエツの街には陶器博物館があることは以前ご紹介し、当時は改修工事中で入館出来ませんでしたがついに2010年3月13日から再開しました。
新たに当時シンボルであった大きなポットを製作し館内に据え置くこととなったようです。



↓ポーランド製品はこちら

入り口 Entrer to Polish products


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ボレスワビエツ,Boleslawiec, Polish pottery,Poland,ポーリッシュポタリー

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