日野土地家屋調査士・行政書士事務所のブログです。最近は更新滞りがちだけど、もう1年半以上も続いてます!これで良いのだ♪

宮城県石巻市で土地家屋調査士・行政書士事務所を開業してる好事家オヤジです。ただコメント不可に設定してますので悪しからず…

たわしのみそ汁

2011年11月16日 | 書物・物語
昨日は予告通り(?)ひと呼吸置きました。どうしようかなぁ~とは思ったんですが、初のブログ休筆日。
毎日綴るのが義務と感じてしまうと負担になるし、テキトーってのもネットの世界には必要だし。

さて「たわしのみそ汁」というお話をご存知でしょうか?
これは所は山形県の東根、国分一太郎さんというお方が書いた私小説であります。私が小学生だった頃に夏休みの宿題用ワークブックに載っていたお話で、すごく印象に残っていたお話です。後年、弟達のワークブックでも見た記憶があるから、けっこうな期間使われた教材なのかも知れません。

話の概要はこうである。
まだあたりが薄暗い冬の朝、教員になるために朝早く山形市の師範学校に出かける私のため、祖母は夜仕事で遅い両親に代わり、毎朝朝食の用意をしてくれた。
粗末なちゃぶ台に座り、祖母の作ったカラ汁(何の具も入ってない味噌汁)をむぎめしの上にぶっかけて食べようとしたとき、ゴツンとしゃくしに何かが当った。すくってみたら、それは何とカメノコタワシであった。少し気持ち悪くなったが、祖母に文句も言わずにタワシを押さえて、みそ汁をごはんにかけて食べはじめた。
祖母が「お椀に何か入ってるな?」と気付き、私が「うん、タワシだ」と言ったのを聞いて驚いていた。
そして「たわし汁か」と祖母は笑いはじめた。「うまいか?」「うん、はじめてだ!うまい!」と二人で笑ったが、「もうろくしたな~」と祖母はつぶやく。
その後、私は教員になったが、祖母にはうまいものも食わせてあげられず、貧乏な中でこの世を去った。
という小学生向けの短編のお話である。


ネット時代になってからこの話が学校図書の「5年生の読みもの」という書籍に掲載されている事を知り、さっそくアマゾンから取り寄せ、懐かしく読んでみました。
下記の国分一太郎生誕100年記念ホームページでもこのお話が読めます。

http://www.hinayusa.net/kokubun/index.php?%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%9D%E6%B1%81

そもそも小学生向けの話だから時間的に負担にならず一気に数分で読めますし、一読する価値があると思いますよ。


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