世界中が日本人と同じ暮らしをしたら～地球２個以上必要！？

　　　　　　（阿蘇の烏帽子岳に咲くシモツケ～向こうは杵島岳）

　
佐賀新聞８月２６日（木）の記事に興味深いことが書かれていましたので、ご紹介します。

　
　　”世界中の人が日本人と同じ暮らしをしていたら、地球が二つ以上必要になるー。”

　　世界自然保護基金（ＷＷＦ）ジャパンは２５日、ある国の人間が生活レベルを維持するのに必要な
　　農地や海、森林などの合計面積を示す「エコロジカルフットプリント」という指標を使い、
　　日本人に生活様式の見直しを求める初の報告書を発表した。

　　報告書は、日本人は国土が本来供給出来る量に比べ、７倍近い自然資源を利用していると指摘。
　　ＷＷＦジャパンは「過度に輸入に依存する食生活を見直し廃棄される食料や二酸化炭素の排出量を
　　減らして、環境負荷を下げる努力をするべきだ」としている。

　　報告書によると、日本人のエコロジカルフットプリントは世界平均の１．５倍と高い。
　　一方で日本の国土が供給できる資源などの量は世界平均の３分の１に過ぎず、日本人の生活レベルで
　　世界中の人が暮らすと地球が２．３個以上必要になる計算という。
　　資源の不足分は水産物や木材、穀物などを輸入して補っており、生産と消費のバランスが悪い状況だ。
（中略）

　　こうした状況を改善するために、ＷＷＦジャパンは国内排出量取引制度や環境税の導入でＣＯ2を削減
　　すべきだと提言。
　　廃棄される食糧を減らすことでも環境負荷を大きく軽減できると指摘する。


　　　”エコロジカルフットプリント”
　　　　人間が生きていく上に必要な食料を生み出す耕作地漁場、生活に伴って排出される
　　　　二酸化炭素（ＣＯ2）を吸収する森林や海などを合計した面積で示す指標。



快適で便利になった現代の生活～危うさが見え隠れします。

現代の生活の恩恵を存分に受けている私たちが偉そうなことは言えないのですが、
今こそ自然を大切にし、”生活様式の見直し”が必要なのでしょう！

　　　　　
　　　　（秋田駒ケ岳に咲くモミジカラマツ）