ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

人生はやさしい

2012-04-01 20:24:12 | 短歌
遅い春。
昨日、都心では桜の枝先に一輪、二輪。


「人生はやさしい」という言葉を
朝の連続ドラマで聞いたときには
おやと思いました。

「人生は厳しい」というのはよく聞きますが、
やさしいってどういうことなのでしょうか。

自分では何がしたいかもよく言えないような
大人しい人にも、
神様はうまい具合に仕事や居場所を
与えてくださる、ということらしいです。

そんなことがと思いましたが、
実際、私などはそうして神様に居場所を
与えていただいた人間ではないかと思います。

「どうなりたい」という
強烈な思いというのがありません。
ぼんやりしているのが好きです。

電球替えやビンの蓋開け、
機械、道具類のメンテ、
お金の計算など不得意分野は
やっていただたきたいタイプです。

そういうノイバラですが、
意志を持って参加し
(意志というものが私にあったのか!)
すばやく反応して行動を起こし、
この一年全力投球だったのが
猫研究隊の調査研究です。

全力投球といっても、
途中からご一緒した仲間と
食い倒れながら道草を食いながらですので、
辛いとは思いませんでした。

長年の夢の一つがようやく叶いました。
「大学院で国文学を勉強したい」という夢。
あまりの生活の苦しさに、
無理だと思って忘れていたのですけれど。
忘れていたばかりか、ずっと
「死んでしまいたい」と思い続けていたのが、
ちょっと形は違うけれど叶うとは、やはり
「人生はやさしい」のかもしれません。

これで最後かもしれませんが、
私はとても幸せです。
よい仲間、よい先生に恵まれました。

私は共同執筆のお二人から
たくさんのことを学び、助けられ、
また先生にはよい勉強のチャンスを与えていただき、
会のお世話役の方々にもお世話になりました。

研究会がなければ私は
何も始めることができませんでした。
まさしくゼロからのスタートです。

お金になどもちろんならず、
持ち出しがいくらになったのか、
経済から考えると全く割には合いませんが、
「生まれてきてよかった」
「すべき仕事をした」という充実感でいっぱいです。

ついにまとめの時期に入り、
書ける幸せをしみじみと味わっています。

ずっと遠くから支えてくれたYさんにも。
私の泉である家族にも。
これを今読んで下さっているあなたにも。

どうもありがとうございました。
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