ノイバラ山荘

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リモート語彙研究、結社賞受賞

2020-08-27 12:05:09 | 短歌
みなさま、こんにちは\(^ω^)/
いかがお過ごしですか。
梅雨明けが遅かった分ずれこんでいるのか、
猛暑もなかなか去ってくれませんね。

おこもり生活もはや半年。
そろそろ飽きてきましたが、まだまだ
新型コロナウイルス感染に気を付けねばなりません。
さらに熱中症にも気を付けなくてはならないので、
マスクをつけたらいいのか外したらいいのか、
朦朧とした頭ではよくわからなくなっています。

このおこもり生活のおかげで、Zoomに慣れ、
リモート語彙研究も一段落しました。

佐佐木信綱歌集『山と水と』517首の
打ち込みを始めてからすでに2年。
ようやく品詞分解、ローラー作戦(全体調整)、
千本ノック(語彙チェック)を経て
語彙表完成も間近です。

517首の打ち込みと校正に4ヶ月。
品詞分解に10ヶ月、ローラー作戦に3ヶ月半、
コロナ禍による2ヶ月半の中断を経て、
リモートによる千本ノックに3ヶ月かかりました。
打ち込みと品詞分解に時間がかかっているのは、
私の体調が悪かったせいで、
少しずつしか進めることができなかったからです。
ずっと共同研究者のHさんには気を使わせてしまい、
申訳ないことと思います。


千本ノックが終わった語彙表と歌集517首。
語彙表の約7600語について1人が番号と語彙を読み上げ、
もう1人が歌の一語一語に赤丸をつけていく最終チェックです。
歌の全部に赤丸がつけば全ての言葉が
品詞分解されているということになります。

これから完成した語彙表を見ながら
書くことを決めていくので、
まだまだ時間がかかります。
さらに図書館の人数制限のため
初出調査に取りかかれない状況で、
先を考えるとくらくらします。

でも、匍匐前進でも進んでいければ、
きっといつかは終わります。

匍匐前進といえば・・
お蔭様でとうとう結社賞をいただくことができました。


お祝いにマテウスロゼを飲みました。乾杯。

結社に入会以来、ずっと目指してきた賞です。
途中、応募できなかった期間もありますが
年中行事のように、5月末の〆切のために20首を作り続けてきました。
月ごとの8首の他に連作を作るのは、
心と体に余裕がなければできないことです。
最近は応募できるだけで幸せと思っていました。

思いがけなく今年の賞をいただき、
もう来年からは応募できないかと思うと、寂しいです。
あまり勉強がんばったという感じはなくて、
いつも通りに楽しく歌会や勉強会、研究会に
参加していただけなんですが。

結社誌の無選歌欄に入れていただいたとき、
ずっとお世話になっていたU宮さんに
「これからは好きなようにやればいいのよ」という
お言葉を頂戴したので、実は今もあまり緊張していません。
ずいぶん遅い受賞でしたが、
物事は成るべき時に成るものだと思います。
今でよかったと思います。

T子さんに「他人を気にしてはダメよ」と
言っていただいたことも支えになりました。
やり方は違っても到達するところは同じなのだから、
自分の興味のあるところから上っていけばいいのだと
落ち着くことができました。

大好きな映画「サウンド・オブ・ミュージック」の
大好きな歌「Crimb Every Mountain」。
日本語だと「すべての山に登りなさい」と訳されますが、
実は「それぞれの山」という意味なのだと知りました。
1人で全山制覇せよというのではなく、
あなたの山を登りなさいという意味だったのです。
そしてそれは他人とは違う山、違う道だったりするので、
同じ方法、同じ速度では上れなかったりするのですね。

また、以前見た「駅ピアノ」という番組で
90歳の男性が歌っていた歌が心に残っています。
讃美歌なのか、正確な歌詞はわからないですが、

不幸な人に「私は幸福である」と言わしめよ。
貧しい人に「私は豊かだ」と言わしめよ。
すべては神のなさることなのだから。

こんな感じだったと思います。
私にとって子を失ったことは不幸ですが、
しかし「私は幸福である」と言い続けたいです。
多分、結社賞に応募した20首は
それが伝えられた作品だったのだと思います。

そして、思いがけず結社の仲間から
たくさんのお祝いメールやお便りをいただき
感激しています。

入会してすぐ受賞していたら、
こんなにうれしいことを体験することはできませんでした。

いつも一緒に歌を作って下さる結社の方々、
どうもありがとう。

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