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国宝「卯花墻」と桃山の名陶@三井記念美術館

2013-11-15 19:07:00 | 工芸
こんにちは(*^_^*)

寒い一日でしたね。


三井記念美術館の特別展国宝「卯花墻」と桃山の名陶を観てまいりました。

美濃地方に桃山時代に新しく誕生した
志野、黄瀬戸、瀬戸黒、織部の作品、
116点が展示されています。


今回の白眉、国宝 志野茶碗 銘卯花墻。
日本の茶碗で国宝の指定を受けているのは
2点のみらしいです。


ご参考までにもう一つの国宝、
楽焼白片身変茶碗 銘不二山。


重要文化財の 志野茶碗 銘広沢も
展示されていました。

お茶碗のことはよくわからないので、
前回楽茶碗の時は音声ガイドを借りたのですが、
今回は1時間しか時間がなかったので、
自力で鑑賞しました。

今回は両方出品されていましたが、
国宝と重要文化財の違いは何なのでしょう?

重要文化財の中でも重要なものが
国宝と認定されるのだそうですが、
実際問題、どう違うのでしょう?
両方をしげしげとながめてみました。

どちらも甲乙つけがたい感じがします。
あとは好みなのでしょうか。

ひとつ思ったのは、卯花墻の方が色っぽいということです。
色っぽいというのは、つまり触ってみたくなるということで、
そのダイナミックな形、ぽってりとした口縁が
私の手と口を誘うということです。

しかし、まさか認定委員の方が
「色っぽい」という判定をするわけがないので、
私だけの感想なのでしょうね。

織部扇面形向付は原三渓が茶碗に見たてて
使っていたそうですが、
かなり深くて、形も丸くはないので
飲みにくかったのでは? (・ω・;A  と
いらぬ心配をしたのでした。

展示は志野、瀬戸、織部に分けられています。

鼠志野草文筒向付のセットは
鼠色の肌に白い草文がなびき、
いいなぁと思いました。

四角い湯のみのような、
四方(よほう)と言う形で、
ろくろでひいたものを型で四角く
成型するらしいのです。

もうひとつ同じ文様が描かれた額皿があり、
お揃いで使うときっとステキです。

 
志野山水文鉢、鼠志野鶺鴒文鉢、
いずれもダイナミックな造形です。


黄瀬戸、瀬戸黒は形がいくぶん大人しいですが、
瀬戸黒茶碗 銘大原女は魅力的でした。


織部亀甲文水注形水指。
織部の作品はこれが一番おもしろかったです。

上部分は白土に緑釉、
下部分に赤土に白泥と鉄彩で亀甲文を描いてあって、
織部の技法が全部楽しめます。

鑑賞者も少なく静かで、
ゆっくりと楽しむことができました。



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