明日のカープ

広島東洋カープの昨日・今日・明日を見つめます

開幕~白星発進

2014-03-28 22:08:22 | 2014年
3月28日(金) 名古屋ドーム
広島 3 - 2 中日
前田、H中田(1H)、○永川(1勝)、Sミコライオ(1S)
本:キラ(1号)


 開幕投手はマエケンvs川上憲伸。と聞けばマエケンに分があるような気がするが、蓋を空けると川上相手に苦戦。カープ、中日とも初回にチャンスを作るがモノにしたのは中日。

 カープのスタメンは丸、菊池、松山、キラ、梵、エル、堂林、石原の打順。初回カープの攻撃はチグハグ。先頭の丸がストレートの四球で出塁。菊池の初球もボール。5球連続ボールの川上に対しての作戦は送りバント。アップアップ状態で全くコントロールのできない川上に対してわざわざアウトをプレゼント。


 そういえば、シーズンオフの期間中、カープ黄金期の切り込み隊長のトークショーに2度参加した。強かったあの当時、いかに無死1、3塁あるいは1死3塁の状態を作り上げクリーンアップに回すかを常に考えていたと言う。


 野村野球のやりたい野球が垣間見えたような気がして、早くも気が重たくなった。ついでに言うとオープン戦の終盤、10打席中9つの三振を喫した堂林のスタメンにもテンションが落ちた。結果は4の0で3三振。ファンのテンションが落ちるのは良いが、オープン戦で良い結果を残した選手のテンションが落ちないかが心配だ。


 さて、初回の攻撃の続き。川上はこの送りバントで落ち着きを取り戻したわけではないが、続く松山を切って取る。キラは四球で1、2塁。梵はショート内野安打で満塁。一本出れば大量得点のチャンスを作り上げたがエルはファーストファールフライで無得点。作戦1つで試合を有利に進められるところだっただけに実に悔やまれる攻撃。


 一方の中日は先頭の大島が2球で追い込まれると、3球目の高めのつり球を三遊間へ内野安打で出塁。2番荒木は2球目を送りバント。中日からしたら相手はマエケンで大量点は見込めない。大島に対してもストライク先行。川上の立ち上がりとは全くの正反対。であれば送りバントの策は理解できる。
 2死3塁後、4番平田のボテボテ3塁ゴロが内野安打となり先制を許す。初回に点が取れなかったことで嫌な予感が的中。2回には和田に一発を浴び2点目を取られる。


 中日ペースで試合は進んでいたが6回、キラの2ランで流れを引き寄せる。こういう野球を目指している指揮官はさぞ嬉しかっただろう。


 しかし、追いついてからは防戦一方。マエケンは万全の状態にはほど遠く球数も増えたことから6回で降板。その6回には2死1、2塁のピンチで谷繁にセンター前にヒットを打たれるが丸の好返球と石原の好ブロックで2塁走者の生還を阻止。


 その後、カープは中田、永川と繋ぐ。7回中田は1死1、3塁→2死満塁のピンチ、9回の永川は2死1、2塁のピンチを招くがなんとか0に抑える。

 
 リリーフ陣の踏ん張りに答えたの延長に入ってから。10回、1死から代打の小窪が岩瀬から2塁打で出塁。丸がライト前で1、3塁とすると菊池がライト線にタイムリー2塁打でこれが決勝点


 最後はミコもピンチを招いたが中日打線を退け苦し紛れの勝利。


 勝つには勝ったがあえて気になったプレイをもう1つ。勝ち越しの菊池のライト線のタイムリーの時、ニュースで一瞬しか映っていなかったのではっきりとはわからないが、1塁走者の丸が一度1塁ベースに戻りかけていたように見えた。ライト線のフェアかファールかギリギリのところへ低い弾道の打球、これで帰塁する意味がわからない。球足が速かったので結果的には3塁止まりだったかもしれないが、フェンスに跳ね返った打球が変な方向に転がったり、ライトがファンブルしたりすると丸の足なら一気にホームインも考えられる場面。
 盗塁することが機動力野球ではない。こういった細かいプレイが大事になってくるのでおろそかにしてほしくない。
 ただの見間違いだったら良いが…。


 なにはともあれまずは投手陣の粘りとワンチャンスをものにした打線で白星好発進。なにせ10回まで打線は中日相手に4安打のみ。岩瀬の調子が悪かったので勝ちが転がり込んできたが勝ち越し後の1死2、3塁で松山、キラは凡退。特に松山に関しては、初球を打って浅いレフトフライ。ここで外野フライ1つ打てればもっと試合が楽になるはず。
 

 何にせよ勝ちは勝ち。開幕戦ということで大目に見ることにする。


1勝