ときどき人の声をずっと聴いていたくなることがある。歌でも落語でも朗読でもいいのだけれど、美しい人の声は癒しであり官能的でもある。昨日は、日本語の声が聴きたくなったので、まず、ちあきなおみ「2003ヴァーチャルコンサート」を聴き、石川セリ「翼」、美空ひばり「ひばりJAZZを歌う」と続き、実はあんまり日本語の歌のCDがないので、これは日本語じゃないけれどポルトガルのファディスタ、ミージアの「FADO」を訳詞読みつつじっくり聴き、最後は志ん朝の「羽織の遊び」を聴いて、それぞれの声の艶みたいなものを堪能したのだった。
歌手の命は声だと断言したい。ファドのキーワードに郷愁とか憧れみたいな意味をもつサウダーデということばがある。サンバカンソンでいえばサウダージ。そのサウダーデ、郷愁の声をもった歌手がすばらしい歌い手となりえるのだ。で、声に色気がある落語家といえばやはり志ん朝さんだったのだが。
歌手の命は声だと断言したい。ファドのキーワードに郷愁とか憧れみたいな意味をもつサウダーデということばがある。サンバカンソンでいえばサウダージ。そのサウダーデ、郷愁の声をもった歌手がすばらしい歌い手となりえるのだ。で、声に色気がある落語家といえばやはり志ん朝さんだったのだが。