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またひとランク上がった宮國を見た。

2013-07-01 23:21:42 | 2013年シーズン

後半、2本のホームランで逆転を許したとはいえ、
チームにとっては敗戦以上に今後に繫がる兆しが見えた試合だったろう。
5月6日以来、約1ヵ月半ぶりに宮國がマウンドに戻ってきた。

攻撃がややチグハグだった。
1回の阿部のホームラン以降、何度かあった絶好のチャンスをことごとく逃した。
そんな攻撃の悪いリズムに呑まれることなく2点リードのまま宮國は後半までテンポ良く、丁寧に投げ続けた。

それまで外の低めへ落ちる大きなスライダーでエルドレッドを2三振に仕留めていた。
6回の打席もランナーが二塁にいなければそれまでと同じようなピッチングが出来たかもしれない。
2点のリードで後半に差し掛かる6回、ツーアウト・ランナー二塁、
ツーストライクまではそれまでと同じようにエルドレッドを攻めて追い込んだが、
キメにいったボールが真ん中からやや外目、高く浮いてしまった。
7回に会沢に浴びた勝ち越しホームランもストライクを取りにいったあまいスライダーをレフトスタンドに運ばれた。

ただ全体的にはファームでの調整の活きたピッチング内容だったといえよう。
軸足にためを作るフォームへの矯正に取り組んでいたようだが、その成果は制球力のアップだけでなく、
直球の威力にも繫がった。最速150キロ、勝負どころで140キロ後半のストレートがいいコースに何度もきまった。
川口投手総合コーチも球質自体が良くなったことを評価した。

さらに下半身の強化を意識してかなり走り込みをしたらしいが、
下半身強化は宮國のウイークポイントだろうから間違いなくいい効果を生むだろう。
今シーズン開幕当初、昨年より身体がやや大きくなって安定感が増したといわれる中で、
若干、下半身にもろさを見せるシーンがオープン戦などを通してまだ垣間見れた。

以前書いたことだが、投げ終えたあと、マウンド付近のゴロなどを捕りにゆく際、
踏ん張ってファーストなどにボールを投げようとするタイミングで、
足首あたりがカクっと折れ曲がるようにつまずくシーンを昨年から恐ごわ見ていた。
手足が長く、身長も高い分、身体が大きくガッチリしてきたとはいっても、やはりまだ細く見える。
今シーズンもまだそんな心配がついて回った。

そういった意味でも足腰を鍛えてドッシリとした下半身を手に入れることは、
宮國にとっては何よりの安定材料になるだろう。
下半身が強化されればマウンド捌きにもゆとりが出て、
宮國の持ち味である ”しなやかさ” もきっと増すはずだ。





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