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田口麗斗は来たけれど、松本竜也はどこにいる。

2015-05-06 23:05:10 | 2015年シーズン

打線の援護さえあれば1勝2敗という結果にはなってなかったはずだ。
打線の援護さえあれば、おそらく3勝1敗、
高木勇人に劣らぬ注目度で時の人だったろう。
そんな小言でかばってあげたくなるような、田口麗斗のプロデビュー劇だった。

この田口の出した結果には、しっかりとした裏づけがある。
今季、ファームで開幕投手を務めた田口は、
一軍に上がるまでにファームで3試合に登板し2勝負けなし。
20回2/3の投球回数で防御率0.44という好成績を維持していた。
ルーキーイヤーだった昨シーズンからして、すでに今季への伏せんだった気がする。
高卒新人でファーム7試合に登板、2勝0敗、防御率1.75は明らかに今季に繫がっているだろう。

登録抹消された田口だが、このあとまたどこかのタイミングで一軍登板の機会は訪れるはず。
一軍で先発登板した先の4試合の経験と内容は、
間違いなくこのあとのシーズンにも繫がっていくような予感に満ちている。

ファームにはもう一人、田口と双璧のように扱われている平良がいる。
先日彼が先発していたファーム戦中継で解説を務めていた緒方氏が、
この平良の球のキレは田口以上と評価する岡崎二軍監督の言葉を紹介していた。
総体的に見れば田口より課題は多いのだろうけれど、彼も今季、ファームでローテーションを守り、
ここまで3勝1敗と好成績を維持している。


今季、ファームでの開幕投手の座を掴んだのは田口だったが、
昨季、この座を射止めたのが松本竜也だった。
松本竜也も、今季で4年目を迎える。
高卒のドラ1大型左腕と期待され続ける松本も、
同期の今村にはやや差をつけられながら、
昨季のファーム開幕投手という抜擢で期待値は目おとりしない。
その昨年は、結果、3勝10敗という成績で期待には応えられなかった。
今季は自主トレを菅野、大田とともにハワイで行い、4年目のシーズンに臨んだ。

今季、執筆人が松本竜也の投球を見れたのは、
宮崎キャンプでの紅白戦が唯一である。
くしくもこのとき、松本竜也、そのあと二人挟んで田口麗斗へのリレーで、
彼らの組は確か20点以上を奪われ大敗した。
松本竜也は先発2回を投げ7安打6失点。
4番手の田口も7失点といいところを見せられなかった。
かなりの強風もあって、打ち取ったようなあたりがヒットになったり、
不運なエラーも絡んだりとツキもなかった感はあるが、
松本竜也は制球が悪く、あまく入った球をことごとく痛打された。

その後、イースタン開幕前後の松本竜也の登板をジャイアンツのサイトで調べると、
3/7の教育リーグに先発し、6回を投げ8安打4三振4四球8失点。
3/18のイースタンリーグ・ロッテ戦、2回1/3を投げて5安打1三振3四球4失点。
それ以降、フューチャーズでもプロ・アマ交流戦でも、松本竜也の名前は出てこない。

松本竜也は、今、どこにいるのか。

彼の飛躍を楽しみに待っているジャイアンツファンは決して少なくないはずだ。
高卒の左投手というのはなかなか大成しきれないとよく言われるが、
今季は楽天の松井裕樹がめざましい。
高校時代、その松井と比較されたジャイアンツの田口も、
2年目の今季、初勝利を挙げた。

ジャイアンツではここ数年、高校からプロに入った若い投手が、
早い段階で華々しく一軍デビューを飾っている。
宮國、今村がそうだ。
しかしそのあと、なかなか一軍のローテーションに定着しきれない。
高卒2年目でのプロ初勝利という勲章までは田口麗斗も辿り着いた。
松本竜也はその田口の2年先輩、同じ左腕である。

ルーキー当時、和製ランディ・ジョンソンと形容されたように、
193cmの長身からのスリークォーターは魅力に溢れている。
一昨年のキャンプでは金田正一さんも太鼓判を押した大器だが、
この春に見た松本のピッチングは少しダイナミックさが欠けて見えた。
奪三振も多いが四球も多い。
松本竜也にはそんなイメージを持っていた。
制球力と球速はなかなか比例しにくいと、以前、桑田真澄氏が解説していたが、
多少荒れ球でも松本竜也には荒々しさを持った豪快な投球を期待していた。
勝手にそんな願望を持ち続けている。
あの長身からのスリークォーターは何よりの武器であろう。
球界広しといえどもそういるタイプではない。

一昨年のオフにフェニックスリーグ、台湾遠征で飛躍を見せ、
その勢いで臨んだ昨年のシーズン。
多少精度は悪くても、活きのいいうちに一度、
一軍にあげて投げさせてくれないかと思いながらファームでの動向をチェックしていたが、
昨シーズンはそういった勢いすらつかなかったようだ。

今村や、田口とは違うタイプに仕上がって、
一軍のマウンドに昇り詰めて来てくれないだろうか。

松本竜也が待ち遠しい。

松本竜也は、今、どこにいるのか。







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