ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
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大田、橋本、立岡らが一線で戦い続けるために必要な集中力。

2015-06-08 00:28:43 | 2015年シーズン

先日触れた立岡と吉川が交流戦前に一軍登録され、
その立岡と同い年の橋本到を含めた若手三人が東北で躍動した。
特に立岡はそれ以降、スタメン出場する機会が増え、
攻守に存在感を見せている。
吉川も移籍後初の安打、打点をマークし、
先日のオリックス戦で見せた超ファインプレイはチームの窮地を救う大仕事になった。

チームや各選手の成績はさておき、
ようやく ”新成” っぽくなっきてきジャイアンツ。
しかし、本当の新成が貫徹されるには、
先に挙げた若手選手らがしっかりと一軍に定着しないことには一時の付け焼刃に終わる。

一軍に上がって一時の勢いで結果を出し続ける選手は少なくない。
橋本にしても、一軍即スタメン三番起用で見事に結果を出し、
そこから数試合の好成績は一時でもチームを支え続けた。
それはその橋本活躍の数週間後に、
やはり一軍昇格即四番スタメンで数試合爆発し続けた大田も然りである。
その後ふたりとも同じように成績は下降していった。
どうして続かないかとファンは歯がゆくヤキモキする。
一時の5割、4割はないにしても、
どうにか3割くらいはキープしながらと期待するのだが、
どうも急激に内容が悪くなったりする。
それでも一昨年、昨年との違いは、そのままズルズルとは落ち込まないところ。
もう少し我慢して使い続けてくれればと、
多少贔屓目でもそんな雰囲気は間違いなく感じられるようになった。

それにしても、いい調子がなかなか続かない。
常時スタメンで出続ける中堅、ベテラン選手でも、
年間通して調子を維持し続けるのは簡単なことではないし、
シーズントータルで見れば波に上下があるのは仕方がない。
若手選手の立場が厳しいところは、
この波の浮き沈みを実績ある選手ほど寛容に見てもらえないところにある。
もちろん浮いているときはそれなりに使ってもらえるが、
少し沈み始めるとスタメンを外されるどころかすぐに二軍に落とされる。
当然、現在、スタメンで出続けている何人かの一軍選手らも、
そんな熾烈な争いの中でもまれ、ポジションを勝ち取ったのだから、
今の若手選手だけが厳しい条件に晒されているわけでもないだろうが、
実績のある選手が定期的に外からやって来るジャイアンツのようなタイプの球団では、
若手が生き残るのは容易ではない。

デビュー当時からの坂本、長野などを見ていると、
そのとき相応の心技体を、常にバランスを保ちながら携えていたように感じる。

そんなバランスが一つでも崩れると調子は落ちてゆく。
どれか一つでも取りこぼしたり、おろそかにしたり、欠けていたりすると、
なかなか一線では戦いきれない。
それは坂本ら中堅選手やベテラン選手にしても同じことだ。

一線に立ち続ける選手はここの集中力が秀でている。
心技体のバランスを、ある程度のレベルで保ち続ける集中力。
井端が以前話していた 「考えて野球をやる」 も、
この集中力に繫がるのではないか。
ひと言に集中力と言っても意味は広く、深い。
例えば故障ひとつをとっても、仕方がないケース、
運、不運はもちろんあるだろうが、ある種の故障なんかは、
こういったことの欠落が多少は加味している気もする。
金本正憲氏がケガをしないための練習の必要性を解説の中で説いていたことがあったが、
避けられるケガを負わないこともアスリートとしては大事な要素に違いない。

若いから体力があるとはいえ、年間通して身体を張るわけである。
やみ雲に、がむしゃらにやっているだけでは高いレベルを維持するのは困難だろう。
どうすればバランスよく、自分の野球と向き合えるか。
なにも野球やスポーツだけに限ったことではなく、
一般の社会でも同じようなことがいえる。
ごく当たり前の、それでいて耳の痛い、根本的な話である。

ドラゴンズ時代に野球に取り組む姿勢を指摘された吉川、
数年前、大きなケガを負った立岡、
大田も開幕の出遅れなど、ちょっとしたケガがつきまとう。
一軍に定着するために、このあとが正念場、彼らの集中力が試される。






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