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ふくしまの里山を次世代に

鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログです。

鮫川村長へ説明会中止を求める署名提出

2013-03-13 07:41:02 | 活動報告
3月12日(火)

お知らせしております通り、本日青生野地区住民3名が鮫川村長宛署名を提出致しました。
事前にアポを入れたにも関わらず、村長は議会出席のため対応して頂けませんでした。
広く住民同意を得たいとしている村長の発言との矛盾を感じざるを得ませんでした。

多くのメディアが取材して下さいました。以下IWJの映像と書き起こしをぜひご覧ください。

2013/03/12 【福島】「何のための、誰のための、住民説明会なのか」 鮫川村青生野地区住民説明会の中止と焼却炉建設の白紙撤回を求め、村民が署名提出

---------<文字起こしより抜粋>---------
「マスコミ完全非公開の『非民主的』な場で、焼却炉建設工事が再開されようとしている―。」福島県鮫川村が環境省と進めている、高濃度放射性物質の焼却炉建設について、3月12日(火)11時、事業の白紙撤回を求める住民計107名の署名が、鮫川副村長に提出された。大樂勝弘村長は、議会出席のため、署名受け取りは欠席した。

(略)

住民との面会後に行われた、ぶら下がり取材で記者から「青生野地区と村側の考えが乖離している。ひとつの方法論として、一度白紙撤回して、あらためて事業を考えなおす、ということもあっても良いのでは?」「『除染は賛成だが、その方法として焼却はないのではないか』という声がある。なぜ除染と焼却がセットなのか?」という質問があがったが、副村長は「答える立場にない」と、明確な回答を避けた。
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「答える立場」にあるのは村長のみということでしょうか。村長不在時に代理を務めるのが副村長のはず。副村長は何のためにおかれているのか、理解に苦しみます。


連絡会としては、以下の声明を提出しました。

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鮫川村村長
大楽勝弘様

青生野地区住民説明会中止要求を支持する声明


 2月23日の説明会で、村長が望んでいた焼却炉建設・実験実施についての住民同意は得られませんでした。
 この結果から、私たちは、今後は事態収拾へと動きが向かうものと期待していました。
 ところが、村長は前回の説明不足を理由に、再度の説明会開催を通知しました。村長の考える事態収拾とは、従来計画の遂行でしかなかったのです。
 しかしそうであれば、この説明会は住民の同意が得られるまで延々と繰り返されることになりかねません。
 さらに、村長の指揮権の下で密室に行われるのですから、同意を得る場としてはもっともふさわしくない環境といえます。ましてや、そうまでして得られた同意は果たして「同意」と呼べるものなのか、大いに疑問のあるところです。
 
 村長からの開催通知に、当日の内容として次の三点、すなわち①焼却炉監視委員会の設置、②緊急時(災害)対策マニュアル、③環境省からの説明、が記されていました。
①、②については、焼却炉の稼働を前提としており、その建設の是非を論じている現時点での説明はまさに「場違い」です。とくに、①については、3月5日付で当会から撤回要求の抗議声明を提出しましたので、お読みいただいているものと存じます。
 そして、③環境省の説明については、お手盛りデータの羅列であり、安全性の証明にはなりえないことを重ねて申し上げます。
 安全性の説明こそが、住民が納得するための鍵であることを考えれば、従来の環境省による説明が繰り返される限り、この説明会は存立基盤を失っていることになります。
 さらに、当説明会の中止署名文書にもあるように、この問題の拡がりから考えれば、青生野地区住民のみによる説明会がもはや意味を成さないことも明らかです。

 以上の諸点からも、この説明会は中止すべきです。焼却炉の建設に反対している住民が説明会の中止を求めているのも当然であり、私たちは彼らの行動を強く支持します。

2013年3月12日

鮫川村焼却炉問題連絡会







鮫川村に仮設焼却炉監視委員会の撤回を要望

2013-03-06 19:53:05 | 活動報告
3月5日(火)晴れ

広報さめがわ707号』で、「仮設焼却炉監視委員会」が設置されたことが公表されました。
それによると、村議会議員及び各行政区長に加え、今後行政区から公募する住民25名で構成、すでに1月21日に第一回目の会議を開催したとされています。
監視体制については、週一回から月二回のペースで焼却炉周辺の線量測定を行うとのこと。

これに対し当会、鮫川村焼却炉問題連絡会は、直ちに抗議するとともに撤回を求めました。

鮫川村村長
大樂勝弘 様

仮設焼却炉監視委員会の設置に抗議し、即時の撤回を要求する声明


鮫川村で進められていた農林業系放射性汚染廃棄物の焼却実証実験は、現在、地域住民、近隣市町村住民の反対を受け、その建設が中断されています。このことについて、大樂村長は、
①2月12日、青生野地区住民による施設建設の一時停止(白紙撤回)の要望書・署名提出時、
②2月14日、いわき市での説明会(田人にて開催)、
③2月15日、大樂村長による北茨城市長への経過説明会見時、
④2月23日青生野地区住民説明会、
のいずれにおいても、「地域住民の同意が得られなければ施設は稼動しない」と明言されました。そして、施設の建設工事も、①の要望を受け、実際に停止されている状態です。

このような中で、広報さめがわ707号(2013年3月1日発行)に仮設焼却炉監視委員会が設置されたことが報じられました。施設建設・稼動に反対してきた私たちとしては驚きを禁じえない思いでいっぱいです。委員会の設置はもちろん施設の稼動を前提としています。
しかし、大樂村長は上述したように、再三再四にわたり、「地域住民の同意が得られなければ施設は稼動しない」と明言されているのです。稼動が決まっていない施設について、その監視を目的とした委員会を設置するのは明らかな矛盾であり、この言行の不一致をどのように説明されるのか、お聞きしたいところです。
今回の焼却炉問題で大きく批判されている問題の1つは、地域住民への説明もなく、秘密裏に工事が進められていたことでした。これについて、大樂村長は公式の場で何度も謝罪されています。にもかかわらず、その反省もなく同じ過ちを繰り返していることが、今回の監視委員会の設置で明らかになりました。村のリーダとしての資格を疑わざるを得ない、軽挙妄動を私たちは厳しく追及すると同時に次のことを要求します。

1.「地域住民の同意が得られなければ施設は稼動しない」と約束しているにもかかわらず、仮設焼却炉監視委員会を設置したこと、の言行の不一致について説明する。
2.このように、住民を裏切り、その心を逆なでするような判断をしたことについて謝罪する。
3.仮設焼却監視委員会の設置を即時撤回する。


2013年3月5日
鮫川村焼却炉問題連絡会





鮫川村で署名活動!

2013-01-24 23:54:48 | 活動報告
1月20日(日)晴れ

14日の大雪残る鮫川村で、焼却炉建設の白紙撤回を求める署名活動を行いました。

参加者の中に、産まれて間もない赤ちゃんを背負った若いお母さんの姿を見つけました。署名用紙を抱えて不安げに佇む様子を見て思わず涙が出そうになり、同時に怒りがこみ上げました。
何の罪もない、無垢な母子を不安に陥れるこの国の政策とは何なのだろう?
高濃度の排気ガスを振りまく焼却炉を有無を言わせず押し付ける強権的態度の行き着く先は、罪なき人々の頭上に容赦なく爆弾を降り注ぐ殺戮者の姿に重なってきます。
そして、自民党が政権を取った今、確実にその歩は進められようとしているのです。


鮫川焼却炉問題連絡会の中に高萩市のメンバーがおり、お得意の街頭演説で呼びかけを行い、その周辺を皆で一軒一軒回りました。

    

スピーカーを使う場合、車に設置すると道路交通法に引っかかるようですが、手で持つ場合は規制はないとのこと。勉強になりました~。
この村で選挙以外に街頭演説が行われたのは恐らく初めてなのではないでしょうか。何事かと家から出てきた人もいましたが、大半はお家の中でじっと耳を澄まして下さったと思われます。

反応は様々で、思ったより協力して下さった印象はありますが、中には

「村がやっていることでしょ、何で反対すんの?」
 
とか、

「国がやることを信じないなら、とっとと海外へ行け!」

などと怒鳴るオジサンも。

街頭演説のメンバーが線量計を持ってきて下さり、計測も一緒に行いました。

渡瀬地区の線量
  
  

3.11後子供を避難させており、ようやく戻す準備をしていた矢先だったが、焼却炉など建設されるのであれば戻せない。孫もいるが遊びにも来させられない。親だけの寂しい生活が続いてしまう、と嘆く方もおられました。

稼働すれば村からの人口流出は避けられないでしょう、近隣自治体も然りです。

高萩の○さん、皆さん、寒い中大変お疲れ様でした!次回もよろしく!


鮫川焼却炉問題連絡会結成!

2013-01-11 20:01:08 | 活動報告
1月6日(日)

焼却炉を懸念する地域の人たちが集結し、連絡会ができました!
鮫川村、塙町、いわき市、北茨城市、高萩市ほかから30名以上が集まりその後も一人、また一人と増えています。12月25日の村内初の住民説明会で、「建設計画を全く知らなかった」「こんな一方的なやり方はおかしい」との声が予想以上にありました。これには村長も驚いていたようです。
当然でしょう、建設場所からわずか200mに民家があり、幼い子供も赤ちゃんもいるご家庭だって少なくないのですから。村長だって、ご自宅隣には造らないでしょう?村のはずれの山奥なら、人家も少ないからいいだろうとお考えになったのではありませんか?
全会一致で建設に賛成した議員さん方は、先日の説明会での反対意見をどう思いましたか?議員は「監視役」になるとのことですが、どのような「監視」を行うのか、計画書の提出を求めたいと思います。

さて、この日立ち上げたばかりの連絡会は熱い議論が交わされました。
北茨城市からは畜産農家の方々が、いわき市からは若いお母さんや金曜日デモをやっている若者達、それから飛び入りで、なんと以前に福島第二原発で焼却炉を担当されていた技術者の男性がご参加下さり、専門的なお話を伺うことが出来ました。

今回鮫川村に設置される焼却炉の図面を見た彼は一言。

「これは漫画だ」

そう。梶山先生の仰った通りですね。

そして、稲わら等を分別する「前処理施設」の建屋をこう表現しました。

「ほっ立て小屋」

巨大な原発施設で働いていた彼にしてみると、オモチャにしか見えなかったのでしょう。
私たちにでさえそう見えるんですから。

そして、こう付け加えました。

こんなちゃちなシステムは1年も経たないうちにぶっ壊れる。間違いない

ははあ~。どうしましょう。
万一にも爆発や火災なんか起こした場合、風の強い山頂ですからエライことになります。


横道に逸れてしまいましたが、
今後できること・やりたいことを皆で出し合い、その結果

①署名活動
②各市町での環境省の説明会申し入れ
③環境省への申し入れ

等、を行うことになりました。
というわけで環境省さん、近くお伺い致しますのでお忙しいとは存じますがお時間頂きますようお願いします。(逃げないでね。)



1月7日の現場の様子。セメント固化施設が建っていました。

森さんのフェイスブックにその後の写真が収められています。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.540876189257213.128881.100000045114084&type=1

















社民党(いわき市)で鮫川村焼却炉説明会

2012-12-28 06:06:03 | 活動報告
12月20日(木)

いわき市の社民党の集まりに招かれ、鮫川村焼却炉問題について話しました。
集まったのは20名ほど。
以下のような話をしました。

1.計画と問題点
2.水源と大気の二次汚染
3.飯舘村、大熊町の実証実験
4.環境省の届出書と県の審査・許可
5.放射性物質汚染対処特措法等による埋め立て処理基準
6.焼却炉の構造と過去の事故事例

皆さん真剣に聞いて下さり、それぞれ別の集まり等で伝え広げて下さるとのことです。少しずつでもこの問題が周知されてくることを期待します。

その後いわき市の女性が先日の市議会における決議案の否決と署名活動について報告されました。