Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(10)

2015-08-28 | 英語の学習
①「英語を日常の言語にする」(Part 10の3/最終回後編)

英語学習の習慣化
 
本格的な英語の勉強は、夜落ち着いて、その気になった時にしましょう。あ、でも基本、毎日ですよ。そのタイミングは、寝る前の2、3時間前くらいでしょうか。その時に何を勉強するかは、その時の学習目的によって異なります。TOEICやTOEFLiBTでの成績を上げたいのであれば、ニュースを読み、理解し、聴き、リーディングとリスニングの力を高めるよう努力します。その時に使う「教材」は、僕は基本的なものとして「NHK World」を推薦します。記事を読むだけなら、The Japan Timesのような英字新聞のウェブ版でもいいですが、キャスターの英語を聞くことができるという利点があるので、リスニング力の強化のためにも、総体的にはNHK Worldがいいと思います。「生の英語がいいから、海外(アメリカやイギリス)の放送局がいいのでは…」という意見もあるかと思いますが、CNN、ABC、NBC、CBC(全てアメリカの放送局)、あるいは、BBC(イギリス)のような海外の放送局のサイトは、まず記事が海外のものであるため馴染みのないトピックが多いこと、また、英語がネィティブの英語であるため、使われている語彙・表現が多分に文化的特性を持ったものであることから、慣れていない日本人には容易にはわかりません。ゆえに、これらのサイトは日本人の英語の総合的能力を高めるためには効率が悪いため、初期の英語学習の日常的英語教材としては避けた方がいいと思います(僕の経験からの結論です)。もちろん、たまに有名なニュースキャスターの生の英語を聞く、あるいは、海外に行った時のために耳を慣らす程度に開いてみることはいいことですが。海外のメディアは、基本、自分の英語力を勘案して有効に使ってください。「ん?TOEICとかの問題集は?」前に言ったように、ある程度の即効性はありますが、自力をつけるという点からは、「生きた英語」に取り組む方が効果は間違いなく上がります。
 
では、NHK World、あるいは何らかの英字新聞を使ってどう英語を勉強するのか。まずは読むことです。それも、できるだけ英語のリズムを意識して読むこと。「英語のリズム…?」そうです、そのために自宅では英語をバックグラウンド言語にしているわけです。毎日英語を聞いている脳は、英語のリズムを知っています。もちろん、無意識にですが。英文を読む時には、英語の音を意識して読むようにしてください。そうすれば、なんとなく「英語らしく読める」ことに気づくはずです。「英語らしく読める」というとは、英語のインプットが容易になっていることを意味します。英語らしく、そして、できるだけ早く読んで、わからないところはネット辞書(「Weblio」を推薦します)を使って理解していってください。そして文全体の意味がはっきりわかったら、今度は全文を音読してください。音読する時は、できるだけ文章を見ないようにしましょう。最初はちょっと見てもいいですが、その後はできるだけ目を上げるようにします。意味がわかっていて、そして英語のリズムに乗っていれば、文章は自然と口から出てくるはずです。音読する時に気をつけること…それは、自分が誰かにそのことを話していると意識して話す(音読する)ことです。そうすれば、音読した文章にある単語、表現、構造が頭に残り、英語の実力が少しずつ上がっていくことに気づくはずです。その後(順番はあまり重要ではありませんが)、アナウンサーが話しているビデオを見てください。「あ、わかる…(微笑)」と思うはずです。
 
このような方法で毎日違った記事を読んでいけば、英語力は間違いなく着実についていきます。「でも、そんな方法で一つの記事を読んでいったら、僕の実力じゃあ何時間かかるか…(汗)」ですよね。ですから、自分の実力に合わせて、使える時間に合わせて読む分量を調整してください。最初は1パラグラフでも構いませんよ。慣れてくれば2パラグラフ、そして最終的には記事全部をカバーできるようになるはずです。それができるようになったら、余った時間でもう一つ別の記事を読みたいと思う時が必ずきます。
 
社会で評価される、あるいは、TOEIC等の英語標準テストで得点が取れる英語力を身につけたい人には前述の勉強は不可欠です。しっかりした英文構造の理解と豊富な語彙・表現がなければ、実社会で英語を使って仕事をすることはできません。少なくとも、いい仕事はできません。「でも~別に仕事で英語を使おうと思っているわけじゃなくて~…海外に旅行に行ったり、外人の友達を作ったり、そのための日常会話ができるようになればそれでいいんだけどなあ~…」なるほど。それも英語を勉強するりっぱな動機でですよね(納得)。
 
日本で英語の日常会話をマスターすることができるか?英語で日常会話をする機会のない人間が、英語で日常会話ができるようになると思います、みなさん?「ん?だめ…なん?」だって、「英語での日常」はないわけですよね。だったら、できませんよね~。ただ、英語の日常会話に使える英語表現を理解する、それを使える状態にしておくことは可能ですけどね。「あ、それはできるんや。で、その勉強方法は?」すでにお話しましたが…そう「英語のバックグラウンド言語化」の中でお話した、英語ドラマ鑑賞です。英語で日常会話をすることはできなくても、英語で日常会話が行われているのを見ること、聞くことはいくらでもできますよね。ただ、そうする際に重要なことは、何を見るのか、と、何度見るのか、また、何時間見るのか、ということです。その違いによって、英語の脳のできかたが変わってきます。そして、勉強はしたくなかったとしても、聞こえるようになった語彙や表現は必ずチェックしましょう。そうしなければ、なんとなくわかる状態から脱却することはできません。「ただ聞くだけ…」では、本当の意味で英語を身につけることはできませんよ。そして、そのような「練習」をしっかりしたら、今後は英語を話す機会を見つけましょう。使える英語を身につけるには、英語を使わなければダメです。日々英語をバックグラウンドの音として流して鍛えてきた脳は、英語を使った時にその実力を発揮します。自分が思う以上に脳は英語に反応しますから、話そうという気持ちさえあれば、自然に英語が口から出てくるはずです。「英語のバックグラウンド言語化」は、そのための準備と思って、日々実践してくださいね。そうすれば、英語を理解する、話すことはそう難しいことではありません。

英語を日本語のように自然に聞ける、話せるようになるために必要なこと。それは、「英語のバックグラウンド言語化」により、英語を無意識ながら脳に学習させていくこと、そして、英語を意識的に勉強することで、脳に英語の規則や語彙・表現、その概念を覚えさせることです。言い換えると、英語の無意識的学習と意識的学習をうまく組み合わせて行うことで英語を習得できると考えてください。え?その割合ですか?英語の無意識的学習時間が8割で、意識的学習が2割、くらいでしょうか。その辺は自分の英語力に合わせて調節してくださいね。ただ、基本の「英語のバックグラウンド言語化」だけは必ずするようにしてください。それがなければ、少なくとも僕の英語レベルには届きませんよ。だって、僕は毎日自分を英語の環境に置いて、英語脳を鍛えていますからね。皆さんも僕と一緒にキャッスルやLaw and Oder、NCISを見ましょう!あ、それはただ同じドラマを見る仲間を増やしたいだけですけどね(失礼しました!)

ということで、長々と「英語を日常の言語にする」について語ってきました。「あまりの長さに何を言ってか忘れちゃった~!」ってですか…無理もないですね(ガクン)。まあ、その中から何かちょっとでも英語を習得するヒントを得てもらえたらなら幸いです。次回からはまた別の角度で英語について話しをしますから、これに懲りずにまた寄ってくださいね。長い間同じテーマの話しを読んでくださって、本当にありがとうございました(ペコリ)。これからも僕と一緒に英語を楽しく、そして、効果的に勉強しましょう!

Okay, guys! Keep listening to English and use English as much as you can. Practice makes perfect. I will see you soon in the next blog article. In the meantime, take care, guys! All the best, Naoki



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